アートと音楽が似合うカリフォルニアモダンな家
細かく仕切られていたリビングや応接間をフラットに繋ぎ広さ出し。重厚感のある石張りの内装には、ポップな差し色を入れ軽さを演出。そうすることで、空間をピアノやアートが似合うカリフォルニアモダンな住まいに変身させた尾上邸。美意識を感じさせる美しい庭園の木々を楽しめるテラスに座れば、もはやそこは海外の別荘!?
- SERIES:
- 西海岸的なハッピー・ルーム! vol.39
尾上邸/4LDK/187.98㎡仕事の打ち合わせに使うこともあるリビングは、窓の両側にシンメトリーにキャビネットを設け、窓辺にはベンチソファを造作。落ち着いた色調が大人の空間を感じさせる
丹精された庭の木々を見下ろすように2階にLDKを配置している尾上邸。以前は応接間やリビングを個別に仕切っていた。しかし、「仕事のスタッフやゲストが訪れることも多く、プライベートにもビジネスにも対応できるように」と壁を取り払い、パーティションで仕切れるひと間にリフォーム。
リビングスペースは、繊細な木肌のむくの床と石張りの壁で、重厚な落ち着きを見せる室内と明るい日差しが降り注ぐ窓辺やテラスとの陰影のコントラストが美しい。部屋にインパクトを与えているのは、玄関ホールやリビングの壁などあちこちに飾られたアートと、窓辺に造作したターコイズブルーのベンチソファ。リビングコーナーには〈アルフレックス〉ソファもあり、ビジネスシーンでは、壁掛けの画面を囲んでスタッフが好きなところに座ってミーティングができる。プライベートでは一角にあるグランドピアノでミニコンサートを開くことも。
ダイニングキッチンは、海外から子供たちが帰国したときなど、大勢でのパーティにも応える仕様。みんなでアイランド型キッチンを囲んだり、テラスでくつろいだりと、訪れた人が自由に楽しめるスタイルを実現している。
01 お気に入りのアートでゲストを迎えるゲストも迎える玄関ホールに飾っているのは、大谷一生氏の作品。ストーリーを感じる画面構成や独特のポップセンスを見せる大作。その下に置かれているのは、なんと世界で最も有名な覆面アーティスト、バンクシーの作品と〈ブランダライズド〉がコラボレーションをしたスーツケース! 艶のあるダークブラウンの板壁がその存在感を引き立てる
02 造作食器棚はバックバーの趣にダイニングスペースの床は大判のタイル張り。壁にはバックバーを思わせる食器棚を造作し、足元をフローティングにしてボトルやグラスも扱いやすい絶妙な高さに
03 木々に囲まれたテラスでBBQパーティをテラスはオーニングをつけ、パラソルストーブやBBQコンロも設置。季節を問わずゲストとアウトドアを楽しめる
柔らかく幻想的な色鉛筆画尾上さんが大切にしているのは、画家として活躍している娘、咲さんの作品。色鉛筆を塗り重ねて繊細に描く幻想的な画風で、主だった作品は、昨夏の個展で完売している。このため、今手元にあるのは、写真の「過去・現在・未来」の三部作など数点だけだ。リビングには咲さんの幼い頃の作品を飾っているが、いずれ最近の作品を飾ることを楽しみにしている。
「リフォームをして、ゲストが訪れたときも、子どもたちが帰ったときも大勢でくつろげる住まいになりました。パーティションを閉めれば、リビングスペースとダイニングキッチンと分けられ、玄関からの動線もそれぞれにあるので、マルチに使えています」
『Safari Online』でチェック!
インテリアやデザイン家電に関するオススメ記事はコチラ!
◆オトコ心を刺激する「シビれる家電」
◆西海岸リビング&インテリア!
◆セレブの豪邸パパラッチ!
◆リビングルームを快適にしてくれる家具はどれがいい?
●ハウストラッド
TEL:03-6412-7406
URL:www.housetrad.com
雑誌『Safari』9月号 P200~201掲載
“ハッピー・ルーム”の記事をもっと読みたい人はコチラ!
photo : Takafumi Matsumura text : Kuniko Nakajo