注目の〈ブルガリ ホテル 東京〉のメインダインイングで、食べられるイタリアンとは?
今年最も注目のホテル上陸といえば、東京ミッドタウン八重洲に2023年4月4日オープンした〈ブルガリ ホテル 東京〉。40階から45階に位置し、息を呑むようなダイナミックな眺望を有している。イタリアの著名な建築設計事務所“ACPV アーキテクツ アントニオ・チッテリオ・パトリシア・ヴィエル”がインテリアデザインを手掛け、洗練されたイタリアンスタイルに日本のエッセンスを取り入れている。当然ながら、ホテルのメインダイニングにも期待がふくらんでくる!
店内は開放感があり、テラス席も。奥にある個室は8名までが利用できる
そのメインダイニングは40階ロビー階にある〈イル・リストランテ ニコ・ロミート(Il Ristorante - Niko Romito)〉。日本様式を思わせるディテールが施された内装にイタリアのファニチャーを融合させた上質な空間で、高いガラス壁がとても開放的。併設された広いテラスでは、東京の街並みを見下ろしながらゆっくりと寛げる。
料理を監修するニコ・ロミートさん
料理を監修するのは、世界でミシュランガイドの星つきレストランをいくつも展開し、世界的シェフの名をほしいままにするニコ・ロミートさん。海外での経験が長く、イタリアの郷土料理を知り尽くすマウロ・アロイシオさんがシェフを務める。
ランチとディナーには、コースだけではなく、気軽にアラカルトも注文できるので、使い勝手がいい。ここではコースでも提供されることのある代表的なアラカルトをいくつか紹介しよう。
“サフランリゾット ミラノ風”4000円
“サフランリゾット ミラノ風”は定番の一皿。アルデンテで噛み応えのあるライスに、贅沢に用いた花芯入りのサフランとコクのあるパルミジャーノ・レッジャーノが上品な風味を与えている。ロミートさんが昔ながらのレシピにアップデイトを加えて、より軽やかに、より風味豊かに仕上げているのがポイント。
“オマール海老と赤海老のリングイネ”7900円
“オマール海老と赤海老のリングイネ”は、プリプリ感のあるオマール海老と穏やかな甘味のある赤海老が、ふんだんに使われている。リングイネはツルツルっとしていながらも、コシがあって力強い。濃厚なトマトソースは、リングイネや甲殻類と相性抜群だ。
“クリスピーベビーポーク オレンジキャラメルソース”7800円
“クリスピーベビーポーク オレンジキャラメルソース”は、ほかではなかなか味わえないメインディッシュ。仔豚を丁寧にローストし、皮はパリッパリに、肉はみずみずしくジューシーに仕上げた。オレンジの絞り汁と仔豚のジュ、カラメルを合わせたソースは、ほんのりビターで、仔豚の繊細な食味を引き立てている。
付け合わせはジャガイモのピューレ。バターやミルクなどの乳製品は使われておらず、オリーブオイルと水のみで仕上げられているので、ジャガイモの朴とつとした美味がそのまま楽しめる。
添えられる自家製パンにも言及しておきたい。48時間熟成させた“ニコ・ロミートパン”は、外側のクラストはパリっと冴え、中のクラムはもっちりとしたテクスチャー。料理を邪魔せず、そのまま食べても美味しい。
ワインはイタリア産が中心で、女性生産者によるオーガニックワインも豊富なのがウリ。フランチャコルタからピエモンテやトスカーナはもちろん、イタリア各地のワインが勢揃いしているので、是非ともペアリングしてもらいたい。
誰もが憧れるハイジュエリーブランドであるブルガリのホテルだから、ここでどんなイタリアンを食べられるか、彼女も興味津々のはず!
●ランチ
“MENU DEGUSTAZIONE QUATTRO PORTATE” 1万2000円
“MENU DEGUSTAZIONE ALL’ITALIANA” 1万6000円
●ディナー
“MENU DEGUSTAZIONE ALL’ITALIANA” 1万6000円
“MENU DEGUSTAZIONE” 2万5000円
●〈ブルガリ ホテル 東京〉イル・リストランテ ニコ・ロミート(Il Ristorante - Niko Romito)
住所:東京都中央区八重洲2-1 ブルガリホテル東京40F
営業時間:ランチ 12:00~14:30LO、ディナー 18:00~21:00LO
TEL:03-6262-3333
URL:https://www.bulgarihotels.com/ja_JP/tokyo
※サービス料込み
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1976年台湾生まれ。テレビ東京「TVチャンピオン」で2002年と2007年に優勝。ファインダイニングやホテルグルメを中心に、料理とスイーツ、お酒をこよなく愛する。炎上事件から美食やトレンド、食のあり方から飲食店の課題まで、独自の切り口でわかりやすい記事を執筆。審査員や講演、プロデュースやコンサルタントも多数。