〈ルイ・ヴィトン〉:2026年秋冬メンズ・コレクションのポイントは?
1月21日(水) 4:00(日本時間)にパリで開催された〈ルイ・ヴィトン〉2026秋冬メンズ·コレクションのファッションショー。今回はメンズ クリエイティブ·ディレクターのファレル・ウィリアムスによるコレクションを振り返るとともに、そこから見えてくる、ちょっと先の未来を見ていこう。
ファレル・ウィリアムスのショーは毎回驚きに満ちているのだが、今回もその例に違わず。“ノットアホテル(NOT A HOTEL)”との協働のもと、ファレルが設計した住宅「ドロップハウス」と庭園が会場の真ん中に置かれていたのは最初の驚き。大きなガラスに囲まれた部屋には、美しくデザインされた家具のほか、服やレコード、オーディオ(オープンリールも!)などが整然と配置されていて、自分の好きなものとともに暮らす、理想の空間作りへのこだわりがひしひしと伝わってくる。加えて、会場からはほのかにいい香りが漂ってくる。これは〈ルイ・ヴィトン〉のマスター・パフューマー、ジャック・キャヴァリエ・ベルトリュードが開発した香りによるもの。嗅覚でも世界観を感じられる仕掛けは意外だっただけに、こちらも嬉しい驚きとなった。
その一方、これまでハワイ、香港、アメリカ西部、インドを題材に楽しい旅の世界を見せてくれたファレルだけに、今回はどんな旅が用意されているのかが気になるところ。そして、部屋の中からまるで住人が外出するような演出で、2026秋冬メンズ·コレクションのショーがはじまった。
さて、気になる新コレクションのファーストルックは、優れたテーラリングによるダブルのジャケットスタイル。ほどよくボリュームのある軽やかなパンツを取り入れた、スーツではないコーディネートに、ファレル流のダンディさが垣間見えるよう。ちなみに今回のコレクションには「タイムレス」というテーマが掲げられている。先の「ドロップハウス」は未来の暮らしのためのタイムレスな空間として構想されていて、すべてのアイテムもまた、消費されるためではなく、長く受け継がれることを前提にデザイン。機能性とサヴォアフェール(匠の技)、そして人間の本質的なニーズが融合した、タイムレス=時代を超える表現となっているという。その意味でいうと今回の“旅”は、地球上のどこかに行くというより、「メンズウエアとはなにか」といった本質的な答えを求めて“時代を超えて探究する旅”といえるのかもしれない。
着こなしで面白いのは、ほとんどのルックでモックネックのインナーを使っていること。テーラリングとほどよいボリューム感をたたえたシルエットとともに、これからのダンディを表現。アイテムに目を向けると、雫のデザインをあしらったアイテムやだまし絵的に見える技法を駆使したものなど、ディテールの演出にも余念がない。
さらに、見た目だけでなく実用性の高さにも注目したい。あらゆる衣服は、通気性、防護性、適応性といった実用性を超えて機能するよう設計されている。たとえば、ハウンドトゥースやヘリンボーン、チェックなどの伝統的な服地に見えつつも、実は光を反射する仕様になっていたり、クラシックなメンズウエア素材にアルミニウムを圧着・加工することで、カラダの動きに沿って造形されるテクニカル素材も然り。ほかにも、遠目にはレザーに見えて、実はシルクと再生ナイロンのツイル織りによる撥水素材だったりと、ラグジュアリーな中にも実用性を大いに高めた素材は新コレクションの大きな特徴といえるだろう。
思いもよらないハイテク素材使いや未来のダンディを感じさせるシルエット、そして最高峰を作りあげる匠の技などなど。〈ルイ・ヴィトン〉の2026秋冬メンズ・コレクションを見ると、明るい未来が見えてくるようだ。
ファレル・ウィリアムス
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