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FASHION ファッション

2025.01.11

電撃引退を発表した〈デンハム〉の創業者に特別インタビュー!
創業者・ジェイソン・デンハムが思い描く〈デンハム〉が目指すべき未来とは?

オランダ生まれのデニムブランド〈デンハム〉が、“新章”へ突入することになった。創業者のジェイソン・デンハム氏が電撃引退し、ブランドが新たなステージに移行することを発表したのだ。果たしてジェイソン・デンハム氏は、どんな思いで今回の決断に至ったのか。そして、今後のブランドになにを託したのか。デニムの新しい魅力を提案し続けてきた〈デンハム〉が描く、次なるステージを直接聞いてきた。

[デンハム]
DENHAM

大胆かつ着実に歩んできた
17年間に、一片の悔いなし

〈デンハム〉といえば“プレミアムデニム”という新境地を開拓した立役者。洗練されたシルエットやリアルな加工技術など、ブランドの魅力を挙げ出すとキリがない。そのうえ、私たちをワクワクさせるニュースにも事欠かず、今秋〈六本木ヒルズ〉に新店をオープンしたかと思えば、〈セイコーウォッチ〉との限定コラボ時計をリリースしてファッションフリークの間で話題沸騰。こういった別ジャンルとのコラボも臆さない、チャレンジングな一面も人気の理由だ。ライバルは星の数ほどいるが、その中でひと際大きい輝きを放つ存在といえよう。

しかし、創立17年目を迎えた今年、ブランドの根幹を揺るがす一大事が発生。オーナー及びデザイナーを務めてきたジェイソン・デンハム氏が、ブランドからの卒業を発表したのだ。その理由とは一体。

「これまで誇りを持って仕事をやってきました。今は大きなことを成し遂げたなという達成感に包まれていて、そろそろ新しい挑戦がしたくなってきたタイミング。今後はスペインの小さな島に拠点を移し、そこでのんびりオリーブを育てるつもりです。オリーブは食用としてはもちろん、スキンケア用としても使える食材なので、いろいろとアイデアも湧いています」 

 

デニムと向き合い、誰かのための特別な1本を作ってきた

ジェイソン氏は“理想のデニム作りを追求したい”という思いがたぎり〈デンハム〉を立ち上げた。コンセプトの“デニム・インテグリティ”とは、デニムに対する真摯な姿勢のことを指す。デニムの歴史に敬意を払いつつ、常に新しいデニムの可能性を広げてきた。素材や生地感、フィッティング、デザイン性などデニムを構成するすべての要素にこだわるモノ作りは、理想のレベルに達するまで一切妥協しない。そのスピリットは、同氏がブランドを去った後も引き継がれていく。

「デンハムはステップ・バイ・ステップで少しずつ大きくなったブランドです。商品もスピード重視というよりは、愛情を注いで丁寧に作っています。その方向性は、私がブランドを離れても変わりません。一緒に働いてきた信頼できるスタッフが守り続けてくれます。これからも彼らには美しいデニム作りに専念してほしいです」

同氏のデニムに対する愛情の大きさは、言葉の節々から伝わってくる。なんでもデニムには物心がついたときから魅了されており、今でも14歳で購入した〈リーバイス〉の“501”を大切にコレクションしているんだとか。「〈デンハム〉のデニムも、誰かにとって、思い入れのある1本になってほしい」とジェイソン氏は語る。

「つい先日、代官山店に行ったら嬉しいことがあったんです。長年ファンでいてくれているお客様が私に会いに来店されて、10数年前から穿いているというデニムを見せてくれました。『これがすごく気に入っているんです』って伝えてくれて、その1本にサインも書かせてもらいました。すごく嬉しかったし、とてもいい時間でしたね」 

 

西と東のデニム大国を繋いで、世界へ発信していきたい

〈デンハム〉が日本に進出したのは2009年。翌年の6月、デンハム・ザ・ジーンメーカー・ジャパン(現デンハム・ジャパン)を創業し、東京・代官山に直営店をオープンした。現在は全国に20ほどの直営店を(アウトレット店を除く)を構え、これは世界で一番多い国内店舗数となっている。

「世界のデニム大国は日本。品質がいいのはもちろん、デニムが文化として根付いている。だから、もし自分がブランドを立ち上げたら本場で成功を収めたいという気持ちが強くて、日本市場に参入しました。日本で〈デンハム〉が成長できたのは、日本のファンがブランドの哲学を理解してリスペクトしてくれたおかげだと思います」

日本市場での快進撃を支えてきたのは、デンハム・ジャパンの代表・根岸洋明氏。同氏は今年からグローバルの副社長に就任。今後の〈デンハム〉のキーパーソンとして、ジェイソン氏からの期待も大きい。

ちなみに、〈デンハム〉のアフターケアのひとつであるデニムの手洗いサービスも根岸氏の発案。ジェイソン氏が本社の中庭で洗いの実験を行なっている姿を見て、本社で使われていた金盥(かなたらい)を持ち込み、日本のカスタマーサービスに取り入れたんだそう。このように、ブランドを知れば知るほど本国のムードを感じられるところも、日本で指示を集める理由といえよう。

「アキ(根岸氏)と初めて会ったのは、代官山店がオープンした日でした。そのときはまだお客様の1人だったんですが、話をしているうちに意気投合して。それが一緒に働くきっかけになりました。海外暮らしの経験がある彼は、日本人的な感覚と国際的な感覚のどちらも持ち合わせていて、それをビジネスにも生かしてくれています。持ち前のセンスを発揮して、〈デンハム〉の魅力を日本だけではなく、世界に届けてくれると信じています。いつかウエストサイドとイーストサイドを繋げられるような大きなブランドになったら嬉しいです」


一代で〈デンハム〉を世界規模に成長させたジェイソン氏。“デニムのスペシャリスト” としてファッション業界に名を馳せる同氏は、「デニム産業の未来には大きなチャンスがある」と断言する。そして、その可能性を広げていくのは、西と東のデニム文化を背に新しいフェーズへ向かうこれからの〈デンハム〉に違いない。今後の動向に期待しつつ、『サファリ』も引き続き〈デンハム〉を追いかけていきたい。 

 

◆プロフィール◆

[ジェイソン・デンハム]
JASON DENHAM
〈デンハム〉の設立者兼デザイナー。イギリス生まれ、イギリス育ち。1992年にイギリスのファッションデザイナー、ジョー・ケイスリー・ヘイフォード主催のワークショップにてキャリアをスタート。その後、イギリスのジーンズブランド〈ペペジーンズ〉のプロダクトマネージャーに就任。1998年、独立するとともにデニムのプロデュース会社〈クリニックプラス〉を創業。〈リーバイス〉、〈ケンゾー〉など名だたる有名ブランドに加え、ファッション業界にて世界最大の規模を誇るLVMHのコレクションに携わる。2008年に〈デンハム〉を始動。

 
Information

●デンハム・ジャパン
TEL:03-3496-1086
https://www.denhamjapan.com/

写真=丸益功紀 文=妹尾龍都 編集=遠藤匠
photo:Kouki Marueki(BOIL) text:Ryuto Seno Composition:Takumi Endo
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