もはや楽ちんなだけじゃない、〈グラミチ〉の時代がやって来た!
イージーでリラックス。昨今機能素材の進化により、楽ちんであることが最重要キーワードとなったファッション。しかし、機能素材がまだ普及していない時代から、すでにイージー&リラックスなパンツを作り続けていたブランドがある。それが、ロッククライミングパンツブランドの〈グラミチ〉だ。今やストリートファッションにおいても不可欠な存在となった〈グラミチ〉の魅力とは?
■なぜ今〈グラミチ〉が選ばれるのか?■
180度の開脚に対応するガゼットクロッチ、ワンハンドで調整できるウェビングベルトなど、過酷な体勢に置かれるクライミング用のパンツを1980年代に誕生させたのは、ロッククライマーのマイク・グラハムだ。
ロッククライマーから支持された後、ストリートファッションにおいても支持を広め、日本ではスポーツやアウトドアをミックスしたストリートスタイルが流行した’90年代に爆発的にその名を広めた。今ではウェビングベルトを採用したパンツは当たり前だが、〈グラミチ〉はその先駆けと言っていい。
現在はトータルウエアブランドへと成長し、ハイエンドラインやコラボレーションなど多角的な提案を行う。と言ってもやはり主力はパンツ。色柄、シルエット、さらに生地のバリエーションも多く、昨今人気のキャンプシーン向けなど、活躍の場をさらに広げている。
グラミチパンツ1万1000円(グラミチ/インス)
最もベーシックな、その名も“グラミチパンツ”。ガゼットクロッチやウェビングベルトといった初期のディテールを継承しつつ、バックポケット左右、前開き、またオーガニックコットン製のツイル生地など、随所にアップデイトが施されている。
ガジェットパンツ1万2100円(グラミチ/インス)
オーガニックコットン製のツイルをベースに、負荷がかかりやすいポケットにタフなキャンバス生地を採用。そのポケットは大型サイズで、キャンプシーンなどで重宝する。一方で、ややゆとりのあるシルエットはイマドキなストリートスタイルにもハマる。
キャンバスマウンテンパンツ1万4300円(グラミチ/インス)
ガゼットクロッチなどアイコンとなるディテールを継承しつつ、シルエットにはややゆとりを持たせ、お尻と膝部分を2重にすることで強度をアップ。デイリーにも使えつつ、同時にハードな環境にも耐える1本に仕上げている。
コーデュロイグラミチパンツ1万4300円(グラミチ/インス)
秋冬シーズン向けに登場した、太畝コーデュロイ製。ベースは裾に向かってテイパードをかけた細身シルエットのNNパンツで、コーデュロイとともにアーバンユースにぴったりな1本に仕上がっている。と言いつつ、ストレッチ仕様で穿き心地は楽ちん。
NNパンツ1万3200円(グラミチ/インス)
ともすれば、イマドキのビジカジにも使えるNNパンツ。ニューナローの略で、細身のテイパードシルエットによるすっきりとした穿き姿が見どころ。2022年の春夏シーズンから、ガゼットクロッチのパターンを微調整し、股部分をよりスマートに見せている。
いざサーチすれば、その選択肢の多さにびっくりするだろう。アウトドアからストリート、はたまたビジカジまで揃う〈グラミチ〉。もはや〈グラミチ〉さえあれば、パンツ選びは完結する。そう言わしめるのも納得だ。
●インス
TEL:0120-900-736
photo : Tomoo Syoju(BOIL) styling : Takumi Tagawa text : Masafumi Yasuoka