〈三越伊勢丹〉のバイヤー“ピッティ ・ウォモ”で探してきた!
この春、大人に必要な休日バッグ!
前回の記事(「この春、デニム好きな大人に必要な服!」)はご覧いただけただろうか。〈三越伊勢丹〉のバイヤーに、デニム好きのカジュアルなスタイルの大人に相応しい服を選んでもらったわけだが、さらに、今度は‟大人が休日に使えるバッグ選び”をお願いしてみた。
というのも、大人カジュアルに合わせるバッグって意外と悩みどころ。アウトドア感の強いバッグ だと、小僧と差がつきにくく、場合によっては品のない雰囲気になることも。かといって、ビジネス使いするようなバッグでは、お堅い印象で、リラックスした休日のシーンには合わなかったりもする。
そこで、再び目利きのプロである〈三越伊勢丹〉バイヤーの方に、大人の休日カジュアルにふさわしいバッグを選んでもらった。
さあ、バイイングに同行すべく、再びイタリア・フィレンツェへ!
というわけで、今度は〈三越伊勢丹〉新宿商品部バッグ &ラゲッジのバイヤー井波 亮さんに、休日に大人の男が持つべきバッグ を選んでもらうことに。彼は〈三越伊勢丹〉に入社して11年め。バッグ のバイヤーとしてもすでに3年というキャリアの持ち主。以前は店頭で、イタリアクラシコの販売担当も経験していたのもあり、この“ピッティ”はお得意分野に違いない。
「伊勢丹新宿店メンズ館には、伝統的な価値と先進的な価値のモノが揃っていることも強みです。大人にぴったりなクラシックさがありながら、形に囚われないカジュアルなシーンでも似合うバッグ を見つけたいと思います」
と語る。それでは、前回同様、世界最大のメンズ見本市“ピッティ”の会場へ同行させていただこう。
“ピッティ”には過去5回ほど来ているという井波さん。“ピッティ”には服だけでなく、バッグ などの小物ブランドも多く出店している。
「クラシックをベースに解釈しているブランドが多いです。なので、大人のカジュアルスタイルにもコーディネートしやすいのではないかと思います」
なるほど、確かに“ピッティ”は斬新で突飛なものというよりも、定番のものが多い。だから、普段使いできる合わせやすいものが見つかりやすそう。
まず、井波さんが訪れたのは〈オフィチーナ・ティベリオ フェレッティ〉。このブランド、ひょっとしたら『Safari』読者にはあまり馴染みがないかもしれない。〈オフィチーナ・ティベリオ フェレッティ〉は2006 年よりイタリアのトスカーナ郊外でベルト専業として誕生したブランドだ。そういえば、ここフィレンツェのあるトスカーナって、レザーのアイテムは世界的にも有名。もちろん、上質だということは言わずもがな。なかでもこの〈オフィチーナ・ティベリオ フェレッティ〉は、高級メゾンブランドのベルトを生産した実績も持っていて、熟練の職人技が光る。しかも、デザインはミラノ在住の日本人デザイナーと共同でやっているというから親近感が湧く。
レザーゆえの大人っぽさや品はありつつも、ヘリンボーン編みと柔らかい素材感がラフな印象。ベルト製作により培ってきた熟練職人の手によって生み出された逸品は、クラシカルかつ新鮮! 伊勢丹新宿店メンズ館=B1紳士鞄で展開。サコッシュ3万7000円(オフィチーナ・ティベリオ フェレッティ/伊勢丹新宿店)
〈オフィチーナ・ティベリオ フェレッティ〉のサコッシュ
こちらで井波さんが注目したのは、クタッとした柔らかレザーのサコッシュ。ご覧のとおり、肩肘張った印象はなく、リラックスした場面でもこなれ感抜群! 「シンプルなヘリンボーン編みのサコッシュはSSシーズンのアクセントアクセサリーとしてコーディネートのバランスが取れるからおすすめです」
海辺やリゾートの場合
クルーネックニット6万円(フェデッリ/伊勢丹新宿店)、リネンパンツ2万6000円(J.W.ブライン/伊勢丹新宿店)、スニーカー4万3000円(アルベルト ガルディアーニ/伊勢丹新宿店)、その他はスタイリスト私物
海辺やリゾートなどでのバッグは悩みどころ。スポーティなものだと実用的ではあるかもしれないが、彼女と一緒なら、海沿いのレストランへ行くってこともある。やはり大人としては、ちゃんと洒落たバッグを持っておきたいですよね? この品のあるレザーであれば、そんなときでも対応可能。それに、ふんわりしたリネン素材のアイテムなどを使ったコーデなど、リゾートっぽい格好とも相性抜群。
VARIATION
レザーバッグというと、秋冬っぽいものが多い。しかし、このヘリンボーン編みに加え、春夏にもぴったりな色使いが嬉しい。コンパクトなサイズなので、アクセのような感覚でコーデのポイントにしたい。伊勢丹新宿店メンズ館=B1紳士鞄で展開。サコッシュ各3万7000円(以上オフィチーナ・ティベリオ フェレッティ/伊勢丹新宿店)
ほかにもオススメのバッグはある?
広〜いピッティ会場には、約1200以上ものブランドが出店している。そのうち、半分近くはイタリア以外の海外ブランド。中にはもちろん日本発のブランドだってある。だから、ここイタリアで、知らなかった日本のブランドを新たに発見するってこともあるのだ。それも“ピッティ”の面白さのひとつ。で、そんな中で井波さんが注目したのがこちら〈アミアカルヴァ〉というブランド。
「〈アミアカルヴァ〉は世界に発信される日本発のブランドです。ミリタリーリソースをベースにした普遍的なデザインと、使いこむとよい感じの雰囲気になるレザーバッグがおすすめです」
と井波さん。ご存知のように、今やメイド・イン・ジャパンのクオリティは世界に認められているところ。
そして、そのシンプルなデザインも魅力。大人となれば、あまりワル目立ちするようなバッグというのは避けたいでしょ? こちらのブランドのバッグなら、見た目もシンプルで洗練されたデザインかつ、世界を唸らせるクオリティの高さだから、大人にぴったりというわけ。
日本の原皮を使用。上質な原皮を、時間をかけて揉みほぐし、適度なシボを持つ柔らかな革に。 つややかな表情と絶妙な柔らかさが特徴で、経年変化を楽しめるはず。伊勢丹新宿店メンズ館=B1紳士鞄で展開。レザーのヘルメットバッグ4万3000円(アミアカルヴァ/伊勢丹新宿店)
迷彩柄スウェードヴァルスターブルゾン15万円(ヴァルスター/伊勢丹新宿店)、クルーネックニット6万円(フェデッリ/伊勢丹新宿店)、オフ白デニムパンツ2万6000円(シヴィリア/伊勢丹新宿店)、スニーカー11万円(ステファノ ベーメル/伊勢丹新宿店)、その他はスタイリスト私物
ややゆとりのある大きめサイズは、彼女といく1泊旅行なんかにもぴったり。もし彼女と一緒なら、派手なものではなく、こうしたシンプルなものが好印象。そうなると、やはり、質の高さにはこだわりたいところ。そんなとき、このバッグが最適。上質なレザーとデザインは品がありつつも、ほどよくラフで男らしさを感じさせる。もちろん、日常使いにんだっていい。ご覧のとおり、ワイルド感のあるレザーブルゾンのコーデでもすんなりと馴染む。
VARIATION
黒のレザーバッグをひとつみても、バリエーションは豊富。だから街のシーンでも使い分けできる。たとえば、休日でも、パソコンを持ち歩く、な~んてときはブリーフケース型。ジムへ行くってときはトートバッグが役立ちそうだ。伊勢丹新宿店メンズ館=B1紳士鞄で展開。右:ボストンバック4万7000円、左:レザートートバッグ4万3000円(以上アミアカルヴァ/伊勢丹新宿店)
“ピッティ・イマージネ・ウォモ”!
さて、今回〈三越伊勢丹〉のバイヤーが行った展示会、ピッティを改めて知っておきたい。ピッティといっても、ピンとこない人もいるかもしれない。だが、メンズのファッション業界の人であれば、1度は行ってみたいと思うような世界最大の見本市だ。業界人ならずとも、その空気感は感じてみたいところ。
1月9日から12日の4日間に渡って開催された今回のピッティ。長い歴史があり、なんと93回めを数える。毎回違ったテーマがあり、今回は“ピッティ ・ライヴ・ムービー”。まるで映画祭のように、看板が立ち並んでいたり、実際に映画館が出現していた。
会場にはバイヤーが世界中から集まっているので、当然、行き交う人はみんなお洒落。だから、この会場でのスナップ写真など、どこかで見たことがあるんじゃないかと。そう、もちろん仕事で来ているだけに、スーツやジャケ姿の人が多かった。だが、昔に比べてグッとカジュアルになってきた印象だ。
出展しているブランドは全体の半数近くはイタリアブランドだが、今回は日本からの出展ブランドも多く見かけた。
世界で最もお洒落といっても過言ではないピッティ。イタリア・フィレンツェでしか味わえないはずが、なんと、東京で感じられる! 新宿にある伊勢丹メンズ館では、全館が“ピッティ”色に染り、最旬のファッションを多彩な角度から楽しむことができる。また、“ファッションをみんなで楽しむ!”をキーワードに、それぞれ自分の好きなファッションコーディネートを発信し、共感し合う”3丁目ピッティ”を開催! 期間限定なのでお見逃しなく!
●ピッティ・ウォモ92@イセタンメンズ
住所:東京都新宿区新宿3丁目14−1 伊勢丹新宿店メンズ館各階
イベント期間:1月24日(水)〜2月6日(火)
営業時間:10:30〜20:00
無休 ※1月30日(火)は店舗休業
TEL:03-3352-1111
伊勢丹メンズ館 ピッティの情報はこちらから ※1月20日(土)から配信開始
URL:imn.jp/post/108057198338
EC:isetan.mistore.jp/onlinestore
※サイト内で紹介している商品はすべて税抜き価格です。