上質なラムレザーをフードにまで贅沢に使用。淡いブルーのボディは軽いコットン素材。素材とカラーリングのミックスで、大人らしい上品な佇まいに仕上げた。9万200円（コーチ／コーチ・カスタマーサービス・ジャパン）

今も昔も注目される人やモノには、共通点がある。それは、ちょっとした“違和感”。たとえば、今では人気の“カリフォルニアロール”。これは日本の寿司と、中南米の果物アボカドという、違和感ありありの出合いから生まれた。ファッションでいうと、近頃よく見られるラグジュアリーブランドとストリートブランドのコラボもそう。思わず「えっ？」と言いたくなる組み合わせだからこそ、印象に残り注目される。さらに直近では、アカデミー賞の授賞式に登壇した俳優コールマン・ドミンゴ。彼はコロナ禍という暗い社会を鑑みてか、黒のタキシードという常識を覆すピンクのスーツで登場し、注目を浴びた。やはり、ある種の違和感こそ人を魅了するのでは!?

と、こんな話をしているのも、あの〈コーチ〉で思わず「えっ？」となるアイテムを見つけたから。それが、このパーカ。一見カジュアルでスポーティなパーカなのに、素材は上質で柔らかなラムレザーを使用。それもコットン素材との切り替えデザインで、パーカという日常着とは思えない上品な意匠。楽ちんでナンボというパーカ。その概念を捨てて、こんな上質パーカを羽織ってみれば、きっと周りから一目置かれるはず！