カシミヤの中でも最高峰といわれるスコットランド製を100%使用したニット。カジキの目は星、角は稲妻で表し、ブランドらしい遊び心を演出。38万円(ルシアン ぺラフィネ/ルシアン ぺラフィネ 東京ミッドタウン店)
アメリカを代表する小説家といえばヘミングウェイ。多くの作品の中でも、大人にこそ響くのが『老人と海』だ。あらすじを説明すると、主人公は老人の“サンチャゴ”。昔は利き腕漁師だったが最近は不漁。唯一の船員であった少年も船を降り、たった1人に。そんな老人のことを漁師仲間は嘲笑う。けれど老人は1人で漁へ。そして巨大なカジキと闘うことになる。闘いの末、カジキは船には揚げられず、船の横にくくりつけたまま港に帰るが……といった感じ(結末は自分で読んでみてね)。
一見、現実離れした物語だけど、実は大人の男に響くメッセージが。それは、諦めないことの大切さ。大人になると年齢や仕事のせいにして、いろいろ諦めがち。でも諦めこそが人生の敗北なのだと、老人は身をもって教えてくれるのだ。という具合に、なぜ『老人と海』を熱弁しているかというと、このニットのカジキは『老人と海』からインスパイアされたもの。だから、このニットを着るたびにヘミングウェイがカジキに込めた“熱い気持ち”を思い出せるはず。なにより老人同様、海好き男のツボを突く柄なのでは!?
袖口や裾はあえて切りっぱなしのようなデザインにすることで、ほどよいラフさを演出
●ルシアン ペラフィネ 東京ミッドタウン店
TEL:03-5647-8333
雑誌『Safari』3月号 P141掲載
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