フロントジップを少し開いて調節すると、内側のシアリングがボリュームたっぷりに見えて立体的な表情の演出に。トップまで閉めると首まわりをしっかり温められる。袖と後ろ身頃は、リブニットで快適なフィット感に。冷たい空気の侵入も防いでくれる。31万6800円(マッカージュ/ジェイプラスインターナショナル)
男は頑固一徹、1本筋の通った考え方を持ち、万難を排して初志貫徹。かつては、こういう硬派な価値観が美徳とされた時代もあったが、それも過去の話。今は、“男はこうあるべき”的な考え方が消滅し、多様性や寛容さを持った考え方の価値が高まりつつある時代。なので、今となっては時代錯誤感があるかも!? 実際、大人の男にとって寛容性のなさは、マイナスイメージになる恐れも。年齢を重ねてそれなりの社会的地位になると、まわりもそれなりの気を遣う。それで頑固キャラだと、近寄りがたい印象でしょ!? それよりも、“人間、迷うときもあるでしょ”的な感じでドンッと構えているほうが、余裕ある大人に映るのかと。で、そんな寛容さをお洒落でも印象づけられそうなのが、こちら。〈マッカージュ〉のブルゾンだ。ご覧のとおり、前身頃はムートンだけど、両袖と後ろ身頃はメリノウールニット仕立てのハイブリッド。ムートンからはB-3を思わせる男らしさ、そしてニットからは品のよさと優しさが感じられる。双方の魅力が引き立つこの絶妙なハイブリッド感から、相反する魅力を持つものを受け止められる寛容性と、それをバランスよくまとめられる懐の深さみたいなものが感じられないだろうか。
ちなみに、異素材を巧みにミックスしたこのデザインは、コーデの幅の広さも魅力。ムートンの男らしさがあるから、デニムやワークっぽいパンツを合わせるアメカジ系のスタイリングとの相性はバツグン。それでいて、ニットがあるおかげでトラウザーズを合わせる都会派コーデにもよく映えてくれる。方向性が違うスタイリングを上手に楽しめてしまうところでも、寛容さから生まれる余裕を印象づけられそうだ。もしかしたら時々、頑固キャラが出ちゃっているかも……と心配になってきたあなた、まずはこの1着からマインドシフトしてみては!?
●ジェイプラスインターナショナル
URL:https://www.mackage.jp
※『Safari』12月号283ページ掲載
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