【デニム】今季“なにが主流か”がよくわかる
〈RHC〉の最旬フルラインナップ!
今季のデニムの傾向は? それがよくわかるのが〈RHC〉のデニムだ。今回そのフルラインアップをご紹介するのだが、展開されるデニムを見てわかるのが、より“本物”にこだわった点と、秋冬にしては淡青に近いウォッシュ感たっぷりのデニムが多いってこと!
長く穿きたい定番デニムこそクオリティにこだわるのが大人。その点〈RHC〉のデニムは、ハイクオリティの代名詞ともいえるメイド・イン・岡山。こなれた着こなしには欠かせないヴィンテージ加工も職人が丁寧に仕上げたもので、このへんはトレンドに関わらず、満足度を高めるには必須ということだろう。
そして、注目したいのが色だ。新作には、秋冬らしいリジッドデニムも登場しているけど、いってみればノン加工の濃紺デニムはこれ1本。そのほかはブラックデニムを除き、すべてヴィンテージ感のあるクリーンで明るいブルーがほとんど。つまり、これが今季の傾向。秋冬モデルとなると、これまでは濃い色のものが多数なんて印象があったけど、どうやら今季はライトカラーのヴィンテージデニムが幅を利かせそうな予感!? まあ、とにかく論より証拠。さっそく〈RHC〉のデニムをフルラインナップで見てみよう。
RHC
新作がコチラ!
デニムジャケット4万6000円(RHC/RHC ロンハーマン)
今どきサイズにアップデイト!
ベーシックなデニムジャケットの代名詞ともいえる、いわゆる“サードモデル”をベースに、袖幅や丈感にややゆとりをもたせ、今季らしいサイジングに仕上げた1着。全体にほどよい色落ちを施し、さらに襟や袖にはリアルなユーズド加工を入れることで、経年変化によるリアルなダメージを再現。これを羽織るだけで、定番カジュアルがぐっとこなれた印象になること請け合いだ。
デニムシャツ3万5000円(RHC/RHC ロンハーマン)
ヴィンテージテイストを再現!
男らしさが持ち味のワークシャツ風デザインと、ハードなウォッシュ加工で骨太な表情を演出。淡ブルーまで色落ちした爽やかなトーンとくたっとした素材感が、'70年代風のヴィンテージデニムシャツを思わせる風合いに。気軽に羽織れる1枚となっているので、白Tの上に重ねたり、少し寒くなってきたらカーディガン感覚でコーデに取り入れるのもあり。ちなみにコチラは、今まであったデニムシャツの中から、新色としての登場もの。
“J”ダメージストレートデニムパンツ4万1000円(RHC/RHC ロンハーマン)
存分に男らしさをアピール!
セルビッチデニムにヴィンテージ加工を施し、タフな表情を加速させた1本。メリハリのある色落ちに、さりげないアタリやダメージ加工でワイルドな雰囲気に。また太めのムラ糸を使用しているため、立体感のある色落ちが楽しめるとあって、穿きこむほどに表情豊かな、自分ならではのデニムに育てていける。
“ARNOLD”ブラックスリムデニム3万6000円(RHC/RHC ロンハーマン)
深みのある色が自慢!
秋冬に人気の高いブラックデニムが、すっきりとしたスリムストレートで新登場。なんといっても最大の特徴はぐっと深みのあるこのブラックカラー。これは縦糸と横糸の染め方の異なる糸を使うことで、ニュアンスのある表情を出したもの。さらに、自然なアタリや裾のほつれなどの加工を加え、大人のカジュアルに馴染みやすい1本になっている。
“EARL”リジットストレートデニムパンツ2万9000円(RHC/RHC ロンハーマン)
上品セルビッチデニム!
〈RHC〉初となるセルビッチデニムを使用したストレートタイプ。リジッドデニムの持ち味であるハリのあるしっかりとした素材感は、脚のラインをすっきりと補整してくれる効果も。フィット感や穿き心地、さらに自然な色落ちなどの経年変化を通し、自分だけのオリジナルなデニムが完成するのがなによりの魅力。存在感のあるデニムなので、トップスは白や淡色など軽めのものにすると好バランス。
“JERRY” 3万6000円(RHC/RHC ロンハーマン)
'60年代のヴィンテージ感を演出!
使い勝手のいいスリムストレートをベースに、裾をカットオフにしてさらにその両脇にチャッカーブーツ穴のリペアを施し、タフな印象にアレンジ。白く擦れた雰囲気を出すような色落ちや、こすれたような風合いを再現したようなウエスト部分など、'60年代ヴィンテージを思わせる色合いやダメージ加工がこなれ感たっぷり。
“JOHN” ストレートデニムパンツ4万円(RHC/RHC ロンハーマン)
膝のクラッシュがワイルド!
ベースカラーを白に近い淡青にまでしっかりとウォッシュをかけ、力の抜けた潮っぽさを表現。膝のクラッシュや片足のみにセンタープレスの跡をつけたり、膝の両脇を一度解いてから縫い直すという手間のかかるリペア加工を施したりと、とことんユーズド感にこだわったディテールは、'70年代のヴィンテージデニムをイメージ。ラフな西海岸カジュアルにはもちろん、あえて上品な白シャツやニットと合わせてミックス感を楽しむのもおすすめ。
“TAIZO” ダメージストレートデニム3万7000円(RHC/RHC ロンハーマン)
穿き心地を両立させた1本!
こちらも'70年代ヴィンテージを意識したストレートデニムだが、〈RHC〉で唯一ストレッチ入り。古着の経年変化を思わせるヴィンテージ加工を、動きやすく快適な穿き心地と絶妙なフィット感で楽しめる。色落ちやアタリにこだわるだけでなく、ステッチを一部配色にするなど、当時のヴィンテージテイストをより忠実に再現しているのにも注目を。
“GAVIN” 3万5000円(RHC/RHC ロンハーマン)
馴染みやすいスリムストレート!
深みのあるブルーをベースに、ユーズドウォッシュ加工でこなれた表情と立体的な素材感を出したデニム。点在しているクラッシュ加工が、さらに男らしい表情を添えている。様々なスタイリングに合わせやすいシルエットのスリムストレートで、ジャストサイズで着るのはもちろん、今季らしくワンサイズ上げたものをゆるめに着てもラフすぎずに穿きこなせる。
“PETER” ストレートデニムパンツ3万3000円(RHC/RHC ロンハーマン)
加工少なめのシンプルストレート!
膝下がすっきりとしたストレートタイプの“ピーター”は、深みのあるブルーが特徴。この独特の色みを生かし、ほどよいユーズド加工に抑えることで、独特のこなれた風合いとシボ感をキープ。シンプルでリラックス感のある仕上がりに。控えめな加工のおかげで、いつもよりカジュアル感控えめなジャケデニスタイルなど、大人の上品コーデにも馴染みやすい!
●RHC ロンハーマン
TEL:045-319-6700
photo : Kouki Marueki(BOIL) styling : Masahiro Enomoto(remix) text : Satomi Maeda