Safari Online

SEARCH

CULTURE カルチャー

2021.11.27

【まとめ】これ見逃してない?
今月の新作映画4選!

『Safari Online』で今月紹介した新作映画4本を振り返り。「見逃していた!」という人は、この週末に是非いかが?

 

 
マーベル作品の新たなヒーロー像を描く!『エターナルズ』

『エターナルズ』11月5日公開
監督・脚本/クロエ・ジャオ 出演/リチャード・マッデン、アンジェリーナ・ジョリー、ジェンマ・チャン、サルマ・ハエック、キット・ハリントン、マ・ドンソク 配給/ディズニー
2021年/アメリカ/上映時間156分

『アベンジャーズ/エンドゲーム』で一区切りしたマーベル映画だが、その後もドラマシリーズ、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』といった新たなヒーローの登場で、ファンの気持ちをキープ。そして、さらに新鮮な興奮を期待させるのが、この『エターナルズ』だ。

エターナル=永遠の命をもったヒーローの集団。その設定だけで、“アベンジャーズ”を彷彿とさせる。エターナルズとは、なんと7000年もの長きにわたり、人類を守り続けた者たちなのだ。現在は地球上でバラバラになり、人間社会でひっそりと生活する彼らが、最大の脅威の前に再集結することになる。地球滅亡まで7日間というタイムリミットで、エターナルズに課された試練とは……? 

物質の構造を変化させるセルシや、飛行能力をもつ戦術家のイカリスなど、それぞれのパワーを駆使し、彼らは歴史の節目で、恐るべき敵から人類を守ってきた。今回の危機とともに、各時代での戦いも描かれるので、さながら壮大な歴史絵巻スペクタクルのようでもある。そこが、めちゃくちゃ新鮮!

注目なのは、今年、『ノマドランド』でアカデミー賞の作品賞や監督賞を受賞した、クロエ・ジャオがメガホンをとった点。アクションヒーロー映画を撮るイメージではなかった彼女が、マーベルにどんな息吹を届けたのか。絶景を駆使した独特の映像美とバトルの融合も『エターナルズ』の新しさだ。

さらにヒーローたちの“多様性”が半端じゃない。人種だけでなく、あらゆる個性が突出しているので、キャラと関係性のわかりやすさがハイレベル。“アベンジャーズ”などの作品とのつながりも描かれるが、そこはサブ的で、マーベル初心者にもやさしい作りでもある。日本が意外なシーンで登場するし、ヒーローたちの切実なドラマも描かれたりと、要所でサプライズを味わえるので、これまでのマーベル映画と明らかに別種の余韻が残るはず!
 

 


『レッド・ノーティス』 ネットフリックス配信中
製作・出演/ドウェイン・ジョンソン 監督/ローソン・マーシャル・サーバー 出演/ガル・ギャドット、ライアン・レイノルズ、リトゥ・アリヤ 配信/ネットフリックス
2021年/アメリカ/視聴時間117分

『デッドプール』のライアン・レイノルズ、『ワイルド・スピード』シリーズなど大ヒット作が続くドウェイン・ジョンソン、そしてワンダーウーマン役でおなじみのガル・ガドット。3大スターが世界を駆け巡るアクション大作で集結。それだけで面白さは保証されたようなもの! レッド・ノーティスとは、インターポール(国際刑事警察機構)から最重要の指名手配犯に出された国際手配書のこと。高級美術品を狙う詐欺師のノーランが、レッド・ノーティスのターゲットだ。ローマでクレオパトラが残した秘宝を狙う彼の前に、FBIのスゴ腕捜査官が立ちふさがるが、インターポール、謎の大泥棒も入り混じり、壮大なスペクタクル犯罪劇へと突入する。

イタリアにはじまり、バリ島、ロシア、イギリス、スペイン、さらに南米にアフリカと、『007』をも超えるワールドワイドな攻防に、秘宝探しのアドベンチャー、犯罪のプロのテクニック合戦、騙し合いに肉体バトルと、アクション映画のありとあらゆる要素を詰めこんだサービス精神が、本作の魅力。しかもハイテンポで進むので、配信作品ながら倍速で流すのは、ほぼ不可能だろう。ツッコミどころもあるものの、一気の勢いにかき消される感じ。そして何より、R・レイノルズの、おちゃめ&おとぼけな活躍、ロック様の豪快さとコミカルな演技、男2人を手玉に取って余裕のガルと、これ以上ないほどのハマリ役を託されたスターたちに、最後の最後まで魅了されるのは間違いない。
 

 【実話】戦闘の最前線にいるかのような臨場感!『モスル〜あるSWAT部隊の戦い〜』

『モスル あるSWAT部隊の戦い』 11月19日公開
製作/ジョー・ルッソ、アンソニー・ルッソ 監督/マシュー・マイケル・カーナハン 出演/ヘール・ダッバーシ、アダム・ベッサ、イスハーク・エリヤス、クタイバ・アブデル=ハック
2019年/アメリカ/上映時間102分

ここ数年、リアルな戦争アクション映画といえば、イラクやアフガニスタンなどが背景となることが多い。現実のニュースとも重なって切迫感を高めるためだが、量産されると飽きられてしまうのも事実。しかし本作のように、アクション大作の名手が関われば、新たな次元も見えてくる!

紛争が長引き、荒廃した状態が続いている、イラク第2の都市モスル。ISIS(イスラム過激派組織)が住民たちに脅威を与えるなか、ISISと敵対するSWAT部隊、現地の警官たちが、絶望的な闘いを強いられていた。そんな実話をベースに、21歳の新人警察官がSWAT部隊に引き入れられ、壮絶を極める戦闘を描いていく。

冒頭からいきなり、銃撃戦が展開。モスルの街のカオスが生々しく伝わってくる。誰が味方か、誰が敵か。そもそも正義はどこにあるのか。観ているこちらも混乱するほどだが、この混乱が、新人警察官カーワの気持ちと一体感をもたらすのだ。

本作のプロデューサーを務めたのは、ジョー&アンソニーのルッソ兄弟。アクション映画ファンにはおなじみの名前。『アベンジャーズ/エンドゲーム』などマーベルの中心作品を監督したコンビが、「絶対にこの事実を世界に知らしめたい」と映画化権を取得し、初監督となるマシュー・マイケル・カーナハンやキャストたちをサポートした。

その結果、完成したのが、SWAT部隊の“目”となって再現していく驚異の映像。部隊とともにカメラが自在に動き回り、われわれ観客は、その場、つまり戦闘の最前線に居合わせたような錯覚をおぼえる。突発的な爆撃や銃撃、そして戦闘員たちの衝撃の決断を間近で体感した果てに、待ち受けるのはエモーショナルな結末。スター俳優が出演していないので、誰が犠牲になるかわからないスリルも、本作の持ち味だ。
 

 


『アーミー・オブ・シーブズ』 ネットフリックス配信中
原案・製作/ザック・スナイダー 監督・出演/マティアス・シュバイクホファー 出演/ナタリー・エマニュエル、ルビー・O・フィー、スチュアート・マーティン 配信/ネットフリックス
2021年/アメリカ/視聴時間129分

マーベルやDCのヒーロー映画のように、それぞれの作品がクロスオーバーする世界観は、ハリウッドですっかり主流になった。しかしあまりに作品が広がりすぎると、追いつけなくなったりするのも事実。そこでオススメしたいのが、この作品だ。

『300<スリー・ハンドレッド>』や『ジャスティス・リーグ』などでアクション映画ファンに根強い人気を誇る、ザック・スナイダー監督。当たり障りのない痛快アクションというより、かなり過激だったり、マニアックな欲求を刺激したり、アクの強い表現も得意な彼の持ち味が最大限に発揮され、絶賛されたのが『アーミー・オブ・ザ・デッド』。ゾンビが解き放たれたラスベガスで、金庫からの大金強奪を描いたが、そこで天才的な金庫破りのテクニックを披露したキャラが、今回の主人公。ラスベガスの事件から時間を戻し、ヨーロッパを舞台にド派手な強盗アクションが展開していく。世界の強盗たちにとっても“伝説”とされる4つの金庫がターゲットとなるのだ。

『アーミー・オブ・ザ・デッド』でも、ちょっぴり浮いた存在だった、金庫破りの天才マティアスは、今回も超難関な犯罪計画に巻きこまれながら、自慢のテクを使いたい野心と、もともとの軽めの性格が絡み合って、さらに味わい深く、共感しやすいキャラへと進化。金庫に触れながら、複雑な内部に“感応”する鍵開けのシーンは、じつにユニークだ。マティアスを犯罪に誘うスリの名人のほか、計画の仲間たちも強烈に怪しい面々で、そのチームプレーが思わぬ方向へなだれこむあたりもスリリング。アメリカでゾンビが発生する事態や、意外なキーパーソンなど、『アーミー・オブ・ザ・デッド』とのシンクロを見つけられるし、この2作、どっちから先に観ても楽しめる。2022年には『アーミー・オブ・ザ・デッド』のアニメシリーズも完成するので、この“アーミー・オブ”ワールドの動向から、しばらく目が離せなくなりそう!
 

 

 
文/斉藤博昭 text:Hiroaki Saito
創業地“小矢部”の名を冠した〈ゴールドウイン〉のプレミアムな1着!大人のスキーウエアは上質感と快適さで選ぶ!
SPONSORED
2025.12.01

創業地“小矢部”の名を冠した〈ゴールドウイン〉のプレミアムな1着!
大人のスキーウエアは上質感と快適さで選ぶ!

1950年にはじまった〈ゴールドウイン〉のヒストリー。その新作スキーウエアコレクションの名前は、創業地にちなんだ“オヤベ”だ。歴史の深みを感じさせ、エイジレスなスタンダードデザインでありながら、機能は最新鋭。素材はもちろん、ひとつひとつの…

TAGS:   Fashion
初登場HYDEが〈ハリー・ウィンストン〉をまとう!カリスマに似合うのはいつも最高峰の輝き!
SPONSORED
2025.11.25

初登場HYDEが〈ハリー・ウィンストン〉をまとう!
カリスマに似合うのはいつも最高峰の輝き!

一流は一流を引き寄せるとは、よくいわれること。ロックアーティストHYDEがまとったのは“キング・オブ・ダイヤモンド”として名高い、世界最高峰のジュエリー&ウォッチブランド〈ハリー・ウィンストン〉。常に最高を求め続ける両者が出会うと、どんな…

TAGS:   Fashion Watches
〈タトラス〉で見つけたここぞの1着!さりげに違い出しできる大人の冬アウター
SPONSORED
2025.11.25

〈タトラス〉で見つけたここぞの1着!
さりげに違い出しできる大人の冬アウター

冬カジュアルの主役であるアウターは、さりげなく違いが出せる1着を選びたい。そこで注目すべきなのが、大人のための上質な冬アウターに定評のある〈タトラス〉。定番ベースのシンプルなデザインを基本としつつ、街ゆく人をハッとさせるさりげない“違い”…

TAGS:   Fashion
〈サンローラン〉なら小さくても格上感あり!大人の革小物はさりげなロゴ使いで!
SPONSORED
2025.11.25

〈サンローラン〉なら小さくても格上感あり!
大人の革小物はさりげなロゴ使いで!

普段、バッグや靴ほど目立たないが、意外とセンスを問われるのが財布などの革小物。大人ならシンプルながらも品があって、さりげない上質感のあるものが狙いめだ。となれば〈サンローラン〉の革小物を。小ぶりなアイコンロゴがピリッと効いた財布やカードケ…

TAGS:   Fashion
大人にこそ持ってほしい〈フルラ〉の新作!冬カジュアルに効く品格バッグ!
SPONSORED
2025.11.25

大人にこそ持ってほしい〈フルラ〉の新作!
冬カジュアルに効く品格バッグ!

大人の冬カジュアルに欠かせない名脇役がバッグ。どんな着こなしにも似合う上質なバッグがあれば、気分よく外出できるというもの。そこでおすすめしたいのが、〈フルラ〉の新作として登場した“アーバン バックパック”。コートなら背負って、短丈ブルゾン…

TAGS:   Fashion
俳優・桜田 通が〈ベル&ロス〉の希少な限定モデルをつけこなす!“赤き情熱”と“煌めく緑”の衝撃!
SPONSORED
2025.11.25

俳優・桜田 通が〈ベル&ロス〉の希少な限定モデルをつけこなす!
“赤き情熱”と“煌めく緑”の衝撃!

航空計器から着想を得た革新的なデザインが人気の〈ベル&ロス〉から、2本の限定モデルが登場した。情熱的な輝きを放つダイヤルの赤と闇夜にクールに浮かび上がる蓄光の緑。異なる魅力を宿す2本のパワーウォッチがファッションシーンでも注目を集める俳優…

TAGS:   Fashion Watches
機能美が所有欲をくすぐる〈アシックス〉のワーキングシューズ!こだわる男のための次世代ワークブーツとは!?
SPONSORED
2025.11.25

機能美が所有欲をくすぐる〈アシックス〉のワーキングシューズ!
こだわる男のための次世代ワークブーツとは!?

男のカジュアルウエアは、ワークやミリタリーをモチーフにしたタフで骨太なアイテムが定番。それは服だけでなく、足元も同じだ。とはいえ往年のワークブーツなどでは、履き心地やスペック的に現代の暮らしにフィットしない!? ならば、〈アシックス〉のワ…

TAGS:   Fashion
“とっておき”を、自分にも、大切な人にも!“上質”を贈りたい 大人のギフト!
SPONSORED
2025.11.25

“とっておき”を、自分にも、大切な人にも!
“上質”を贈りたい 大人のギフト!

クリスマスに忘年会、そしてニューイヤー……年末年始は、特別なギフトシーズン。頑張った自分へのご褒美に、大切な人に感謝を込めて、“とっておきの上質”を贈りたい。自分の身と心を一新させるようなワザありの逸品から、相手の顔が思わずほころぶ名品ま…

素材感と職人技が光る〈アニアリ〉。ミニマルに洗練されたジャパンメイドのトートバッグ。
SPONSORED
2025.11.18

素材感と職人技が光る〈アニアリ〉。
ミニマルに洗練されたジャパンメイドのトートバッグ。

上質なレザーのしなやかな感触と使い勝手の良さで支持を集めている〈アニアリ〉のバッグ。ミニマルで洗練されたデザインは、装いを自然に洗練されたものへと導いてくれる。また、確かな日本の職人技に裏打ちされた使いやすさと安心感が、使うほどに深まる風…

TAGS:   Urban Safari Fashion
建築家・クマタイチが〈バルミューダ〉で発見。豊かな暮らしをデザインする、加湿器の新しい選択。
SPONSORED
2025.11.14

建築家・クマタイチが〈バルミューダ〉で発見。
豊かな暮らしをデザインする、加湿器の新しい選択。

〈バルミューダ ザ・ストア 青山〉を訪れた建築家・クマタイチさん。暮らしに寄り添う建築を数多く手掛けてきたからこそ、関心を寄せたのは新しい加湿器“レイン”だ。ただ湿度を調整するだけでなく、暮らしを豊かに導くための機能や造形美を兼ね備えた“…

勝利を呼び込む〈タグ・ホイヤー〉の傑作3選!名作時計はファッション使いするのが決め手!
SPONSORED
2025.11.11

勝利を呼び込む〈タグ・ホイヤー〉の傑作3選!
名作時計はファッション使いするのが決め手!

2025年で創業165周年を迎え、そのうえ、22年ぶりにモータースポーツの最高峰である“F1”公式タイムキーパーにも返り咲いた〈タグ・ホイヤー〉。モータースポーツと密接な関わりをもち、勝利を象徴するウォッチとして君臨してきたそれは、時を経…

NEWS ニュース

More

loading

ページトップへ