Safari Online

SEARCH

CULTURE カルチャー

2024.11.23


『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』のツイードのジャケット。 【アノ映画のファッションに憧れて。Vol.57】



ウディ・アレンが過去に何度も舞台として描いて来た我が街、ニューヨークが、ティモシー・シャラメやダコタ・ファニングやセリーナ・ゴメスという若者たちの恋の街に変身する。『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』(2019年)でシャラメ扮するギャツビーはニューヨーク生まれ、ニューヨーク育ちの大学生。彼はファニング演じる恋人の女子大生、アシュリーが故郷のアリゾナから学生新聞の取材が目的でマンハッタンにやって来ると聞いて、ロマンチックなニューヨークの休日を用意する。がしかし、ギャツビーが計画した完璧なマンハッタンの”いいとこどりプラン”はことごとく頓挫していく。
 

  

 


映画の衣装はたくさんあればいいという訳ではない。その典型が、本作でシャラメがほぼ全部の場面で着ているいかにもプレッピーぽいツイードのジャケットだ。色はブラウン、素材はウール、裏地は柔らかいビスコース、フロントウエストポケットが2つ、胸にウェルポケットが1つ、内ポケットが2つ付いたこのジャケットに下に、シャラメはTシャツとダンガリーシャツ、色違いのTシャツにチェックのシャツ、またある時は、白いシャツにレジメントタイをゆるーく組み合わせて現れる。下はだいたいがチノパンだ。このまるで変わり映えがしないギャツビーのワードローブには、彼のお育ちの良さが現れているという説があるが、一見、だらしないコーデのように見えて品を感じさせるのは、一重に、ティモシー・シャラメが着こなし上手だから。着こなし上手と言うより、着崩し上手な感じ。この微妙な違いが大事なのだ。
 

  

 


一方、アシュリーはプリーツチェックのスカートと柔らかいニットのトップを組み合わせたり、ペパーミントグリーンのセーターにプリーツスカートを合わせたり、ハイネックセーターの上にネイティブアメリカン的織柄のポンチョを被ってセントラルパーク周遊馬車に乗ったりと、果敢に衣装チェンジに挑戦している。そんな彼女のオシャレを邪魔してないという意味でも、ギャツビーの1点主義は効果満点だし、レイディース・ファーストの精神に則っているのだ。

なんなら、雨のニューヨークでギャツビーがさす透明のビニール傘までがファッションに見えるほど。『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』はかつて『アニー・ホール』(1977年)でダイアン・キートンが流行らせたメンズジャケットの女性仕様や、地味だけれどアレンがこだわった〈ラルフ ローレン〉のチノパン、ほどの注目度はないけれど、もっと若い世代にはけっこうヒットするファッションムービーだと思う。

『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』
製作年/2019年 監督・脚本/ウディ・アレン 出演/ティモシー・シャラメ、エル・ファニング、セレーナ・ゴメス、ジュード・ロウ、ディエゴ・ルナ

●こちらの記事もオススメ!
『ドラッグストア・カウボーイ』のレザーのハーフジャケット。 【アノ映画のファッションに憧れて。Vol.56】
『スナッチ』のレイヤリング。 【アノ映画のファッションに憧れて。Vol.55】
『ティン・カップ』の90年代風カジュアルウェア。【アノ映画のファッションに憧れて。Vol.54】
『摩天楼はバラ色に』のヤッピースタイル。【アノ映画のファッションに憧れて。Vol.53】
アノ映画のファッションに憧れて。Vol.46『カクテル』のアロハシャツ。
アノ映画のファッションに憧れて。Vol.45『ミニミニ大作戦』の黒のレザージャケット。
アノ映画のファッションに憧れて。Vol.44『ナショナル・トレジャー』のデニムジャケット。
アノ映画のファッションに憧れて。Vol.43『RONIN』のタートルネック。
アノ映画のファッションに憧れて。Vol.42『スパイ・ゲーム』のアメリカントラッド。
アノ映画のファッションに憧れて。Vol.41『ゾンビランド』のタープハット。
 

  

 

 
文=清藤秀人 text : Hideto Kiyoto
photo by AFLO
初登場HYDEが〈ハリー・ウィンストン〉をまとう!カリスマに似合うのはいつも最高峰の輝き!
SPONSORED
2025.11.25

初登場HYDEが〈ハリー・ウィンストン〉をまとう!
カリスマに似合うのはいつも最高峰の輝き!

一流は一流を引き寄せるとは、よくいわれること。ロックアーティストHYDEがまとったのは“キング・オブ・ダイヤモンド”として名高い、世界最高峰のジュエリー&ウォッチブランド〈ハリー・ウィンストン〉。常に最高を求め続ける両者が出会うと、どんな…

TAGS:   Fashion Watches
〈タトラス〉で見つけたここぞの1着!さりげに違い出しできる大人の冬アウター
SPONSORED
2025.11.25

〈タトラス〉で見つけたここぞの1着!
さりげに違い出しできる大人の冬アウター

冬カジュアルの主役であるアウターは、さりげなく違いが出せる1着を選びたい。そこで注目すべきなのが、大人のための上質な冬アウターに定評のある〈タトラス〉。定番ベースのシンプルなデザインを基本としつつ、街ゆく人をハッとさせるさりげない“違い”…

TAGS:   Fashion
〈サンローラン〉なら小さくても格上感あり!大人の革小物はさりげなロゴ使いで!
SPONSORED
2025.11.25

〈サンローラン〉なら小さくても格上感あり!
大人の革小物はさりげなロゴ使いで!

普段、バッグや靴ほど目立たないが、意外とセンスを問われるのが財布などの革小物。大人ならシンプルながらも品があって、さりげない上質感のあるものが狙いめだ。となれば〈サンローラン〉の革小物を。小ぶりなアイコンロゴがピリッと効いた財布やカードケ…

TAGS:   Fashion
大人にこそ持ってほしい〈フルラ〉の新作!冬カジュアルに効く品格バッグ!
SPONSORED
2025.11.25

大人にこそ持ってほしい〈フルラ〉の新作!
冬カジュアルに効く品格バッグ!

大人の冬カジュアルに欠かせない名脇役がバッグ。どんな着こなしにも似合う上質なバッグがあれば、気分よく外出できるというもの。そこでおすすめしたいのが、〈フルラ〉の新作として登場した“アーバン バックパック”。コートなら背負って、短丈ブルゾン…

TAGS:   Fashion
俳優・桜田 通が〈ベル&ロス〉の希少な限定モデルをつけこなす!“赤き情熱”と“煌めく緑”の衝撃!
SPONSORED
2025.11.25

俳優・桜田 通が〈ベル&ロス〉の希少な限定モデルをつけこなす!
“赤き情熱”と“煌めく緑”の衝撃!

航空計器から着想を得た革新的なデザインが人気の〈ベル&ロス〉から、2本の限定モデルが登場した。情熱的な輝きを放つダイヤルの赤と闇夜にクールに浮かび上がる蓄光の緑。異なる魅力を宿す2本のパワーウォッチがファッションシーンでも注目を集める俳優…

TAGS:   Fashion Watches
機能美が所有欲をくすぐる〈アシックス〉のワーキングシューズ!こだわる男のための次世代ワークブーツとは!?
SPONSORED
2025.11.25

機能美が所有欲をくすぐる〈アシックス〉のワーキングシューズ!
こだわる男のための次世代ワークブーツとは!?

男のカジュアルウエアは、ワークやミリタリーをモチーフにしたタフで骨太なアイテムが定番。それは服だけでなく、足元も同じだ。とはいえ往年のワークブーツなどでは、履き心地やスペック的に現代の暮らしにフィットしない!? ならば、〈アシックス〉のワ…

TAGS:   Fashion
“とっておき”を、自分にも、大切な人にも!“上質”を贈りたい 大人のギフト!
SPONSORED
2025.11.25

“とっておき”を、自分にも、大切な人にも!
“上質”を贈りたい 大人のギフト!

クリスマスに忘年会、そしてニューイヤー……年末年始は、特別なギフトシーズン。頑張った自分へのご褒美に、大切な人に感謝を込めて、“とっておきの上質”を贈りたい。自分の身と心を一新させるようなワザありの逸品から、相手の顔が思わずほころぶ名品ま…

素材感と職人技が光る〈アニアリ〉。ミニマルに洗練されたジャパンメイドのトートバッグ。
SPONSORED
2025.11.18

素材感と職人技が光る〈アニアリ〉。
ミニマルに洗練されたジャパンメイドのトートバッグ。

上質なレザーのしなやかな感触と使い勝手の良さで支持を集めている〈アニアリ〉のバッグ。ミニマルで洗練されたデザインは、装いを自然に洗練されたものへと導いてくれる。また、確かな日本の職人技に裏打ちされた使いやすさと安心感が、使うほどに深まる風…

TAGS:   Urban Safari Fashion
建築家・クマタイチが〈バルミューダ〉で発見。豊かな暮らしをデザインする、加湿器の新しい選択。
SPONSORED
2025.11.14

建築家・クマタイチが〈バルミューダ〉で発見。
豊かな暮らしをデザインする、加湿器の新しい選択。

〈バルミューダ ザ・ストア 青山〉を訪れた建築家・クマタイチさん。暮らしに寄り添う建築を数多く手掛けてきたからこそ、関心を寄せたのは新しい加湿器“レイン”だ。ただ湿度を調整するだけでなく、暮らしを豊かに導くための機能や造形美を兼ね備えた“…

勝利を呼び込む〈タグ・ホイヤー〉の傑作3選!名作時計はファッション使いするのが決め手!
SPONSORED
2025.11.11

勝利を呼び込む〈タグ・ホイヤー〉の傑作3選!
名作時計はファッション使いするのが決め手!

2025年で創業165周年を迎え、そのうえ、22年ぶりにモータースポーツの最高峰である“F1”公式タイムキーパーにも返り咲いた〈タグ・ホイヤー〉。モータースポーツと密接な関わりをもち、勝利を象徴するウォッチとして君臨してきたそれは、時を経…

loading

ページトップへ