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CULTURE カルチャー

2024.05.11

アノ映画のファッションに憧れて。Vol.43
『RONIN』のタートルネック。



冷戦終結後のパリ。6人の元スパイたちがある女性からブリーフケースを奪う指令を受ける。だが、作戦は成功したものの、直後、1人の裏切りによって計画は崩れ去り、残りのメンバーは複雑に入り組んだ作戦の深層に足を踏み入れて行く。

タイトルの『RONIN』(1998年)は日本語に置き換えると”浪人”。つまり、冷戦終結により行き場を失った東西スパイの中途半端な立場を表している。侍(SAMURAI)、浪人(RONIN)、将軍(SHOGUN)は響きも字面もいいからハリウッド映画やドラマのタイトルとしては時代に関係なく認知度が高い。

監督の故・ジョン・フランケンハイマーが元レーシングドライバーだったこともあり、劇中で展開するカーチェイスシーンをまず見どころとして挙げておきたい。監督自らがカーチェイスシーンの撮影を担当したばかりか、実際にハンドルを握ったこともあったとか。俳優たちもクラッシュシーン以外は実際に乗車することを要求されたという。登場する車種も多種多様で、アウディ・S8、プジョー・406、605、シトロエン・XM、メルセデスベンツ・450SEL 6.9、BMW・5等、ヨーロッパ系の名車が場面場面で場をさらう。
 

  

 


監督は衣装にもこだわった。スパイにとって重要な任務の一つは偵察だから、周囲に溶け込む服とカラーパレットでなければならないからだ。そこで、衣装コーディネーターにはそんな設定に見合ったコスチュームをオーダーする。例えば、ロバート・デニーロが演じる主人公のサムは、フレンチ・リビエラのラグジュアリーホテルで偵察任務にあたる時、エレガントなスウェード製のスポーツジャケットを着ている。ジャケットは裏起毛でシングルブレスト、ノッチラベル。カラーはホテルのソファに合わせて控えめなタバコブラウンだ。また、ジャケットの下に着ているグレーのタートルネックセーターはカシミア製。そんなラグジュアリースタイルと無骨なレザージャケットをTPOによって使い分けているサムは、どう見てもかなりオシャレなスパイ。サムのお気に入りはTPOに関係なく愛用しているタートルネックで、黒のウールコートの下にはチャコールのメリノ(天然繊維のウール)タートルを、クライマックスのアクションシーンではマルーン色のタートルをそれぞれ着用していたりする。
 

  

 


当時、デニーロは55歳。サムの相棒、ヴィンセントを演じるジャン・レノは50歳。『RONIN』は成熟し、枯れる前の燻銀の男たちがフェロモンを発散しまくるスパイ映画。デニーロにとっては決して代表作とは言えないが、タートルネックの首元から香り立つ色気はなかなかで、これを憧れの1本に入れていいと思う。

『RONIN』
製作年/1998年 原案・脚本/J・D・ザイク 監督/ジョン・フランケンハイマー 出演/ロバート・デ・ニーロ、ジャン・レノ、ショーン・ビーン、ステラン・スカルスガルド

●こちらの記事もオススメ!
アノ映画のファッションに憧れて。Vol.42『スパイ・ゲーム』のアメリカントラッド。
 

  

 

 
文=清藤秀人 text:Hideto Kiyoto
photo by AFLO
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