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CULTURE カルチャー

2024.05.26

アノ映画のファッションに憧れて。Vol.44
『ナショナル・トレジャー』のデニムジャケット。



ニコラス・ケイジが歴史学者にして冒険家のベン・ゲイツに扮して、アメリカ独立宣言書の中に隠された伝説の秘宝を追って、敵対勢力と壮絶な戦いを繰り広げる。ヒットメイカー、ジェリー・ブラッカンイマーがワシントンD.C.からニューヨーク、さらにフィラデルフィア、ユタと、アメリカの歴史に深く関わる代表的な町をロケ地に設定したアドベンチャー・アクション『ナショナル・トレジャー』(2004年)。劇中、ニック・ケイジが着こなすワイルドなカジュアルファッションや高価な貴金属も見せ場の一つ。ニックのアメカジはキャラクターに沿って自然体そのもので、ジェームズ・ボンドとも同じ冒険家のインディ・ジョーンズとも違う、とっつき易さが魅力だ。
 

  

 


例えば、ダイアン・クルーガーが演じる公文書館責任者のアビゲイルと人気のセレクトショップ”アーバン・アウトフィッター”に立ち寄るシーン。ゲイツが袖を通しているのは1990年代後半にアメリカから日本にも輸入されて人気があったNappyデニムのジャケット。シャツスタイルの襟、ビスコースの裏地、内側とサイドそれぞれに付けられた2つのポケットと、何と言ってもインディゴ・ウォッシュの風合いが堪らない。

ほかにも、クルーネックセーターの上に無造作に羽織った茶色のコーデュロイ・ジャケットや、アウトドア派に支持者が多いアメリカの老舗カジュアルブランド、〈ティンバーランド〉のハイカットブーツ、そして、ゲイツが極寒の地で羽織る〈カナダグース〉の襟にファー付きのダウンジャケットと、誰もが高い確率でワードローブの組み込んだことがあるはずの人気アイテムが次々登場する。それがこれ見よがしではないのがニックの個性の成せる技、とでも言おうか。
 

  

 


また、ゲイツが愛用する〈ロレックス〉サブマリーナーが劇中の大事なシーンでその存在感をアピールする。ほかは全部カジュアルなのに、何故か時計だけはロレックスってどうよ!? というツッコミはこの際ナシにしていただいて、いわゆる一点豪華主義的な価値観もベン・ゲイツ、そして、演じるニックが多くのファンに愛される所以かもしれない。『ナショトレ』はその後第2弾の『ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記』(2007年)が製作され、そこでもニックはいい風合いのデニムジャケットや、シアサッカーのジャケットにレジメルタルタイ等、親近感のあるコーデで現れます。

『ナショナル・トレジャー』
製作年/2004年 製作・監督/ジョン・タートルトーブ 出演/ニコラス・ケイジ、ハーベイ・カイテル、ジョン・ヴォイト、ダイアン・クルーガー、ショーン・ビーン

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文=清藤秀人 text:Hideto Kiyoto
photo by AFLO
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TAGS:   Fashion
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