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2024.08.11


【まとめ】オリンピックで起きた事件9選!

熱戦が続くパリ2024オリンピック。ここではこれまで開催されたオリンピックの中から、印象的な出来事や事件などを振り返っていく。今回はその記事をまとめてお届けします!

●水中や高所でもつないだ聖火リレー!編
世界遺産モンサンミシェルをはじめフランスの名所を巡った、パリ2024オリンピックの聖火リレー。過去の大会ではユニークな聖火リレーも行われてきた。

【シドニー2000大会】


2000年のシドニー大会では、聖火がケアンズにほど近いグレートバリアリーフの海中をリレー。摂氏2000度の燃焼システムを備えた特別なトーチで2分40秒間、聖火を運んだ。
 

  

 
【リオ2016大会】


海上をボートなどで移動して、聖火を運ぶシーンはこれまでも多くみられた。今大会でもカール・ルイス、ラファエル・ナダル、ナディア・コマネチ、セリーナ・ウィリアムズらレジェンドアスリートの4人が船で運んでいたが、リオ2016大会ではウェイクボードやサーフィンなどで聖火をリレー。そのほかウォーター・スライダーで滑り下りるというパフォーマンスも披露していた。
 

  

 
【1968年メキシコシティ大会】


海での聖火リレーでもっともアグレッシブだったのが、1968年のメキシコシティ大会。メキシコ湾に面する都市ベラクルスに到着した聖火は、17人の泳者によって運ばれた。波のある海で、聖火が消えないよう片手を上げて泳ぐのは大変な苦労があったに違いない。
 

  

 
【ロンドン2012大会】


一方、より高いところで聖火リレーをしたのがロンドン2012大会。テムズ川沿いにある巨大観覧車ロンドン・アイのカプセルの上に冒険家アメリア・ヘンプルマン・アダムスが立ち、聖火を掲げた。ロンドン・アイは高さ130m、円周は400mで、頂上からは40km先まで見渡すことができる。
 

  

 
【リオ2016年大会】


海の上での聖火リレーを披露したリオ2016大会では、観光名所ポン・ジ・アスーカルに向かうケーブルカーの上に乗り、聖火を運ぶ一幕も。ポン・ジ・アスーカルはグァナバラ湾に突き出した標高約400mの花崗岩による1枚岩。ここからはボタフォゴの街並みや海が見渡せる。
 

  

 
●だれ? 開会式で謎の女性が入場行進編


珍事が起きたのは2012年7月27日。ロンドンオリンピックの開会式で、インド選手団が入場行進をしている時だった。男性は黄色のターバンに紺のブレザーを、女性は色リンクをさせた黄色の民族衣装サリーを着用して行進をするなか、旗手とともに先頭を歩く謎の女性が現れた。彼女はフロントジップの赤いジャンパーにブルーグリーンのパンツという装いで、選手たちが首から下げているIDも見当たらない。いったい誰のなのか? 後日、五輪組織委員会のセバスチャン・コー会長は記者会見で、「女性はインド選手団とは無関係。開会式のショーに出演していたメンバーだった」と明かした。
 

  

 
●マラソン乱入により金メダルを逃す悲劇編


悲劇が起きたのはスタートから36km付近だった。2004年8月29日、アテネ大会で男子マラソンのレースが行われた。トップを走っていたのは、ブラジル代表のバンデルレイ・デ・リマ選手。2位と30秒近い差をつけての快走だったが、突如沿道から飛び出した男に抱きつかれてしまう。男はそのままデ・リマ選手を歩道に押し出した。幸いすぐにレースに戻ることはできたものの、リズムが崩れたことで失速。後続のステファノ・バルディーニ、メブ・ケフレジキに抜かされ3位に終わった。競技場へと戻ってきたデ・リマ選手は観客に投げキスを送るなど、そのスポーツマンシップに称賛が集まり、後日、国際オリンピック委員会の特別賞ピエール・ド・クーベルタン・メダルを受賞。ちなみに乱入した男、ニール・ホランは聖職者で「キリストの再臨に備えて(デ・リマを)捕まえた」と述べていたという。
 

  

 
●判定不服で審判の顔面を蹴る蛮行!編


それは許されない蛮行だった。2008年の北京大会、テコンドー80kg超級に出場したキューバ代表のアンヘル・マトス。初戦、準々決勝を勝ち上がるが準決勝で韓国代表に僅差で敗れ、3位決定戦に回ることに。カザフスタン代表アルマン・チルマノフとの3位決定戦に挑むが、試合中に左足を負傷。その場で治療が行われたが、定められていた治療時間1分を超過したことで失格に。その判定に抗議するも受け入れられなかったマトスは審判の顔面に蹴りを浴びせた。事態を重く見た世界テコンドー連盟はマトスとコーチを永久資格停止処分とした。マトスは2000年のシドニー大会で金メダルを獲得、2004年のアテネ大会では初戦敗退に終わっていた。
 

  

 
●審判を買収して獲得した金メダル!


試合は一方的な展開だった。1988年のソウル大会、ボクシングのライトミドル級決勝はアメリカ代表のロイ・ジョーンズ・Jr.と韓国代表のパク・シホンが対戦。試合はスピードとパンチの手数に勝るロイが一方的に攻める展開。2ラウンド残り48秒にはスタンディングダウンも奪いパクを圧倒した。しかし判定は5人の審判により2対3でパクが勝利。会場に駆けつけた韓国サポーターが大喜びする一方、ブーイングも起こり、異様な雰囲気となった。後日、国際アマチュア・ボクシング連盟は、この試合の審判5人のうち3人が韓国側に買収されていたことを明かした。“盗まれた金メダル事件”と呼ばれるこの出来事をきっかけにコンピューター採点が導入されるように。また同大会のバンタム級2回戦では韓国コーチが判定に納得せず、リング内でレフェリーに激しく抗議し、20人近くが乱闘する騒ぎも起きている。
ちなみに韓国では2023年にパク・シホンをモチーフにした映画『カウント』を製作。リングを去った彼が、体育教師として学生を指導するコミカルなストーリーとなっている。
 

  

 
●男子100m決勝のレースに瓶を投げて妨害!編


スタート直前の出来事だった。2012年ロンドン大会の男子100m決勝に駒を進めた世界記録保持者ウサイン・ボルト(ジャマイカ)。オリンピック前にはコンディンションが悪化し、一時は引退危機がささやかれるほど不調に陥っていた。準決勝をガトリン、ブレークに次ぐ3番目の記録で通過したボルトは、7レーンにセット。今まさにスタートを切るその直前に、観客席から罵声とともに瓶がトラック上に投げ込まれた。瓶は選手たちの後方に落下。幸いレースはそのまま行われ、ボルトがオリンピック新記録の9秒63をたたき出しゴール。弓を引くポーズでオリンピック連覇を祝った。一方、瓶を投げ込んだ男は近くで決勝を観戦していた柔道女子70kg級銅メダルのエディス・ボッシュ(オランダ)らによって拘束され、そのまま公的不法妨害の容疑で逮捕された。男は観戦チケットを持っていなかったが、オランダチームにまぎれて会場にもぐりこんでいたという。
 

  

 
●脱水症状になりながらも執念で完走!編


1984年、ロサンゼルス大会で正式競技として加わった種目での出来事だった。8月5日に行われた女子マラソンは猛暑の影響で過酷を極めた。そんなサバイバルレースを制したのはジョーン・ベノイト(アメリカ)。2時間24分52秒の記録で金メダルを獲得した。それから20分以上が過ぎた頃、スタジアムに戻ってきた選手がいた。ガブリエラ・アンデルセン(スイス)は、スタジアムに入る前から足取りが重かったが、入場ゲート付近にいたテレビカメラに向かってファイティングポーズを取るなどゴールへの意欲を見せる。しかし、しだいに意識はもうろうとなり、ふらつく状態に。係員が近づき声を掛けるものの、それを拒否。カラダを斜めにし、ゆっくりだが確実に歩を進める彼女にスタジアムの観客からは大声援が送られ、スタジアムに入ってから5分44秒後にゴール。2時間48分42秒で37位という記録だった。当時はコースに配置される給水スポットが少なかったうえ、アンデルセンは最後の給水ができなかったという。
 

  

 
●フェンシングの剣に細工をして得点を荒稼ぎ!編


杖に刀を仕込んで敵を倒すのは時代劇『座頭市』の主人公、市だが、そんな映画のような出来事が1976年のモントリオール大会で起こった。1人の選手が1日の間にフェンシング、水泳、馬術、射撃、ランの5種目をこなしていく複合競技、近代五種。1972年ミュンヘン大会の団体で金メダルを、個人種目で銀メダルを2つ獲得したボリス・オニシェンコ(旧ソ連)は、会場となったモントリオール大学でエイドリアン・パーカー(イギリス)とフェンシング競技で対戦。得点を重ねるオニシェンコに対して、エイドリアンは違和感を覚えていた。剣がカラダに触れていないのに電光得点システムが突きを記録するからだ。当初、イギリスチームは誤作動だと思っていたが、次に対戦したジム・フォックス(イギリス)にも同様の出来事が起こったことで審判に抗議。オニシェンコの剣を調べてみると電子回路に細工がされていて、ボタンを押すだけで会場にある電光得点システムに得点が記録できるようになっていた。不正行為が発覚したことでオニシェンコは失格処分に。逃げるように帰国したオニシェンコは当時の指導者ブレジネフから叱責を受けたうえ、罰金を科せられたという。
 

  

 
●オリンピックでまさかの大遅刻! レース失格もリレーで金メダルを獲得!編


1972年ミュンヘン大会の男子100m準々決勝。金メダル候補に挙げられていたエディ・ハート(アメリカ)とレイ・ロビンソン(アメリカ)の姿はトラックではなく選手村にあった。レースのスケジュールが変更になったことを、コーチのスタン・ライトが知らなかったからだ。間違いに気づいたエディとレイ、そしてもう1人の代表選手ロバート・テイラーは慌てて会場へと向かった。第3組に走る予定だったロバートだけは辛うじて間に合ったものの、エディとレイは失格となってしまう。しかしエディは後日に行われた4×100mにアンカーとして出場。38秒19の世界タイ記録で金メダルを獲得し、見事に無念を晴らした。ちなみに男子100mのレースに間に合ったロバートは決勝まで進み、10秒24の記録で銀メダルを獲得。金メダルに輝いた4×100mでも第2走者を務めた。

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