④チョン・ジョンソ
プロフィール/1994年7月5日生まれ。29歳。
村上春樹の短編小説を映画化した『バーニング 劇場版』でヒロインを演じ、映画デビュー作ながら瞬く間に若手演技派の仲間入りを果たしたチョン・ジョンソ。その後、スリラー映画『ザ・コール』では狂気の演技を披露し、各映画賞を席巻。ソン・ソック共演の『恋愛の抜けたロマンス』やスペインの大人気ドラマをリメイクした「ペーパー・ハウス・コリア:統一通貨を奪え」などでも確かな演技力を見せつけている。2023年は『ザ・コール』のイ・チュンヒョン監督と再タッグを組んだ『バレリーナ』で復讐に燃える主人公を演じ、ネットフリックスでの配信開始とともに大ヒット。また、特殊能力を持つ謎の少女をエキセントリックかつチャーミングに演じたハリウッドデビュー作『モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン』も日本で公開された。同作のアナ・リリ・アミリプール監督は『バーニング 劇場版』での彼女に惚れ込んで出演を依頼したそうで、チョン・ジョンソの魅力は世界レベルで着々と伝染中。2024年はムン・サンミン共演で同名ウェブ小説をドラマ化するラブコメディ『ウェディング・インポッシブル(原題)』の放送も予定されている。
⑤パク・ボヨン
プロフィール/1990年2月12日生まれ。33歳。
10代の頃から活躍し、『ああ、私の幽霊さま』『力の強い女 ト・ボンスン』などのヒットで“ロマンティックコメディの女王”とも称されてきたパク・ボヨン。近年は謎の玉“アビス”の力で別の外見となって蘇る女性を演じた『アビス』や“滅亡”と名乗る男性を相手に切ないロマンスを繰り広げた『ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた』など、ファンタスティックな設定下でも等身大の魅力を放つ中、2023年11月配信開始のハートウォーミングドラマ『今日もあなたに太陽を ~精神科ナースのダイアリー~』では精神科で働き始める看護師を好演。患者たちの毎日を明るく照らすため、全力を尽くす主人公の不器用な成長を体現している。キュートな外見もあり、やはりパク・ボヨンには良心を感じさせる役が似合うようで、映画『コンクリート・ユートピア』(2024年1月5日公開)でも心優しき女性役に。作品自体はパニックスリラーであり、生死をかけたサバイバルが繰り広げられるのだが、パク・ボヨン演じる女性ミョンファの冷静さと優しさが荒んだ物語世界の中で唯一の光となる。30代となり、大人の魅力も増している今、役柄の幅もますます広がっていきそうだ。
⑥ハン・ソヒ
プロフィール/1994年11月18日生まれ。29歳。
大ヒットドラマ『夫婦の世界』で主人公夫婦の夫の不倫相手を演じ、憎まれ役ながらブレイクを果たしたハン・ソヒ。その後の活躍は若手トップの目覚ましさで、ソン・ガンとの共演で恋愛感情に揺れる美大生を演じた『わかっていても』、亡き父の復讐を目指す主人公に扮してアクションも披露した『マイネーム:偽りと復讐』、長年の男友達に対してもどかしい感情を抱く女性を演じた『サウンドトラック#1』と、主演ドラマが目白押し。また、2023年はBTSのJUNG KOOKがリリースした大ヒット曲『Seven(feat.Latto)』のミュージックビデオにも登場し、ストーリー仕立ての映像世界の中で抜群の存在感を放っている。そんなハン・ソヒの2023年を締めくくる作品であり、2024年の幕開けにもなるのがネットフリックスのアクションホラー『京城クリーチャー』。パート1が2023年12月22日から、パート2が2024年1月5日から配信される同作では、日本軍とその人体実験によって生まれた怪物を相手に、壮絶な戦いを繰り広げる気丈なヒロインを演じている。『マイネーム:偽りと復讐』でのアクションも記憶に新しい中、身体能力の高さをまた見せてくれそうだ。
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