【まとめ】ラッセル・クロウ出演映画8選!
『Safari Online』で配信してきたラッセル・クロウの出演映画をまとめてご紹介!
『バーチュオシティ』
製作年/1995年 監督/ブレット・レナード 脚本/エリック・バーント 出演/デンゼル・ワシントン、ラッセル・クロウ
デンゼルとラッセルが共演!
犯罪者の人格をデータ化し、撃退法を研究する画期的なバーチャルリアリティ装置から、凶悪犯罪者のAIモデル、シド6.7が実体を得て現実世界へと逃亡。この脅威を排除すべく、かつて装置の実験台としてシドと戦ったことがある囚人バーンズが特赦と引き換えに、追跡にあたることに。バーチャルリアリティの世界から抜け出した不死身の悪党を逮捕することができるのか!?
全編アップテンポで、よい意味でB級感たっぷりの佳作。アカデミー賞俳優デンゼル・ワシントンが主人公バーンズを演じているのがミソ。かつて妻子を殺されたバーンズは、その犯人の人格を宿すシド6.7に怒りを燃やす。そういう意味では復讐のドラマでもあり、デンゼルらしい人間味も活きる。一方で注目したいのが、当時売り出し中で、のちに『グラディエーター』でアカデミー賞俳優となるラッセル・クロウの、シド役の妙演。息を吸うように悪事を重ねる軽やかなヴィラン像は、今では想像できない!?
人生を棒にふってでも会社の不正を暴く、それが男だ!
『インサイダー』
製作年/1999年 監督/マイケル・マン 出演/ラッセル・クロウ、アル・パチーノ
会社の中にいると、自分の信条を曲げても、仕事に身を捧げなくてはならない局面がいくつもある。サラリーマンはつらい。けれども会社が健康被害の情報を隠蔽しているせいで、多くの人が命を落としているとしたら? そんなジレンマに立たされたタバコ会社の社員が、決死の想いで内部告発者=インサイダーに。そして彼の告発をテレビの電波に乗せようと戦ったテレビプロデューサーがいた!
ラッセル・クロウとアル・パチーノ、名優2人がガッツリと共演した『インサイダー』は、ただ大企業の悪辣なやり口を告発するだけでなく、報道をもみ消そうとする強大な圧力との闘いを描いている。経済界、政界を巻きこんで、ありとあらゆる方向から迫りくる妨害に、個人は太刀打ちできるのか?
ラッセル・クロウもパチーノも、男くささが魅力のスターだが、本作でのラッセルはどことなく挙動不審で弱々しい。それもそのはず。内部告発なんかしたら、下手したら自分の人生を潰されかねないとわかっているから。ビビリながらも、やるべきだと信じたことをやり通す。そんな庶民の本気に心を打たれる逸品だ。
『グラディエーター』
製作年/2000年 監督/リドリー・スコット 出演/ラッセル・クロウ、ホアキン・フェニックス、コニー・ニールセン
正攻法でのリベンジを望むならコレ!
古代ローマ皇帝からの信頼もあつく、聡明で誠実な将軍マキシマス(ラッセル・クロウ)。そんな彼に帝位を譲ろうとする皇帝に対し、傲慢で野心的な皇子コモドゥスが反旗。実父である皇帝を殺して帝位につき、マキシマスの命をも狙う。妻子を殺され、自らも奴隷に身を落とすことになったマキシマスはやがて剣闘士となって名を上げ、コモドゥスへの復讐の機会をうかがうことになるが……。
巨匠リドリー・スコットが監督を務め、アカデミー賞で作品賞、主演男優賞などに輝いた歴史スペクタクル大作。華々しい活躍の日々から一転、衝撃的なまでの苦境に立たされたマキシマスの絶望、葛藤、それでも汚れ切ることのない信念が胸に迫り、本作でラッセル・クロウのファンになった人も多いはず。人生を懸けた正攻法での復讐を望むなら、一度は観ておきたい傑作!
『ビューティフルマインド』
製作年/2001年 原作/シルビア・ネイサー 監督/ロン・ハワード 脚本/アキバ・ゴールズマン 出演/ラッセル・クロウ、ジェニファー・コネリー、エド・ハリス
夫婦の絆に涙する!
すべての真理を見つけるという、理想を追い続ける数学者の卵ジョン。名門大学院を卒業した彼は米国防省の暗号解読員として活躍するが、敵国の刺客の影に、つねに怯えていた。そんな彼の救いとなったのが、かつての教え子アリシアの存在。ジョンの不安定な精神状態は、やがて統合失調症と診断され、その病状は日増しに悪化していった。彼の妻となったアリシアは辛抱強く彼を救おうとする。
ノーベル賞を受賞した数学者ジョン・ナッシュの伝記に基づくヒューマンドラマ。周囲には変わり者と見られるだけで、じつは精神を深く病んでいた彼が、妻の献身的なサポートによって快方に向かい、絆の大切さを学んでいく。妻アリシアとは実際には離婚していた時期もあり、映画が史実と異なるとの批判も受けたが、離婚しても彼を見捨てなかったアリシアの献身は事実に基づく。主演を務めたラッセル・クロウはもちろん、アリシア役でアカデミー賞を受賞したジェニファー・コネリーの熱演にも注目。
『アメリカン・ギャングスター』
製作年/2007年 原作/マーク・ジェイコブソン 製作・監督/リドリー・スコット 脚本/スティーヴン・ザイリアン 出演/デンゼル・ワシントン、ラッセル・クロウ、キウェテル・イジョフォー、キューバ・グッティング・Jr.
70年代ニューヨークの裏社会が堪能できる!
ギャングの運転手をしていたフランク・ルーカス(デンゼル・ワシントン)は、やがて麻薬ビジネスの道へ。大胆かつクレバーなやり方で、一大帝国を築き上げていく。一方、汚職が蔓延する警察組織でもがく刑事リッチー・ロバーツ(ラッセル・クロウ)は、麻薬取締局の一員となり、フランク逮捕を目指すことになるが……。1970年代初頭のニューヨーク、ハーレムに君臨した伝説のギャングと、彼を追う刑事の攻防が展開。名匠リドリー・スコットが監督を務め、ニューヨークでのロケも実施している。本編には、自由の女神やエンパイア・ステート・ビルなども象徴的に登場。危険な香り漂う70年代ニューヨークの裏社会を、存分に堪能することができる。
『レ・ミゼラブル』
製作年/2012年 監督/トム・フーパー 共演/ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ
丸刈りも披露!
ヴィクトル・ユゴーによる傑作小説を原作に、1985年の初演以来、世界43か国、21か国語で上演され、世界最大のロングラン記録を誇るミュージカルの金字塔を映画化。
19世紀フランス。元囚人のジャン・バルジャン(ヒュー・ジャックマン)は、たびたびの脱走から情け容赦ない警官ジャベール(ラッセル・クロウ)に何十年にもわたり執拗に追われる身となる。そんなバルジャンは、不遇の女工ファンテーヌ(アン・ハサウェイ)に彼女の幼い娘コゼットの面倒を見ると約束するが、それが彼らの運命を大きく変えていく……。
アンは娘のために体を売る悲劇の母ファンテーヌ役。この作品の撮影中、2週間で7kg減量し、丸刈りも披露した。彼女が涙を流しながら歌う“夢やぶれて”は、映画の中で最も胸に迫る見せ場のひとつ。難しい役柄を見事に演じきり、この演技で第85回アカデミー賞助演女優賞を受賞した。
『ソー:ラブ&サンダー』
製作年/2022年 原案・監督・脚本/タイカ・ワイティティ 出演/クリス・ヘムズワース、ナタリー・ポートマン、クリスチャン・ベール、テッサ・トンプソン、ラッセル・クロウ
ラッセル・クロウが全知全能の神ゼウスを演じる!
直近の作品でソーが登場したのが『アベンジャーズ/エンドゲーム』。多くの犠牲も払い、仲間も失ったソーは、ガーディアンズと宇宙へ旅立つも、戦闘意欲はすっかり失っていた。このあたりの流れをオープニングでテンポよく見せてくれるので、予習も不要。すっかりユルんだ肉体も披露するなど笑えるシーンも盛り込まれ、一気にソーの世界に没入してしまう。ソーといえば“相棒”と呼んでもいいのが、ハンマーの武器、ムジョルニア。今回、そのムジョルニアを手にしたのが、ソーの元恋人ジェーンで、彼女が“マイティ・ソー”として覚醒する。ソー=マイティ・ソーではない複雑な関係が誕生し、ソーとジェーンが全宇宙の神々を滅ぼすという強敵に立ち向かう物語。MCUの他のキャラクターもそれほど絡まず、シンプルな展開が観やすい。
監督は前作『マイティ・ソー バトルロイヤル』に続いて、タイカ・ワイティティ。MCUの中でも“楽しさ”を追求する彼の特徴が表れ、全体にエンタメ色が濃厚。ソーの故郷である神の国が“新アスガルド”という名でテーマパークになっており、そこでのアトラクションに意外なスターが登場したりと、遊び心は満点だ。ラッセル・クロウが演じる全知全能の神ゼウスも、かなり振り切れている。一方で今回の悪役となるゴアは、外見からしてあまりに不気味。演じるのがクリスチャン・ベールとあって、全身から醸し出す恐ろしさは予想を軽々と超える。1970〜80年代のロックとともに盛り上がるスペクタクルバトル、ソーとジェーンの間で復活する愛のドラマチックな運命と、サービス精神満点の世界を心ゆくまで堪能してほしい。
『ヴァチカンのエクソシスト』
製作年/2023年 監督 : ジュリアス・エイヴァリー 出演 : ラッセル・クロウ、ダニエル・ゾヴァット、アレックス・エッソー、フランコ・ネロ
実話をもとにしたエンターテイメント!
『グラディエーター』でオスカーを獲得するなど輝かしい経歴を持つラッセル・クロウ。これまで様々なジャンルの映画に出演してきたが、ホラー作品に主演するのは本作がはじめて。実在したエクソシスト、アモルト神父が受けた悪魔祓いの依頼のうち98%は医療関係者に委ね、残りの2%は科学では解明できないものだったという。その2%の真実の恐怖が世の中に存在した。アモルト神父が遺した回顧録をもとにエンタメ性を膨らませて完成したのが本作で、神父の活躍はまるでエクソシスト界のジェームズ・ボンド。ウィリアム・フリードキンの『エクソシスト』から50年、新しい“エクソシスト”が誕生した。
ヴァチカンのチーフ・エクソシスト、アモルト神父のもとに、スペインに住む少年の悪魔祓いの要請がやってくる。ローマ教皇の命を受けた彼は、少年のいるサン・セバスチャン修道院へと向かう。なにかに憑依されたそのヘンリーという名の少年は、しゃがれた声で罵声を発し、自らのカラダを傷つけ、顔は邪悪なものへと変貌していた。少年の家族も、この教区を受け持つトマース神父にもどうすることもできず、怯えてうろたえるばかり。修道院へとやってきたアモルト神父は、自分しか知りえないアモルト自身の過去を話す少年を見て、これは病気でなく“悪魔”の仕業だと確信。悪魔祓いのための調査を開始した2人の神父は、その修道院に何百年も隠されていた秘密を暴き出す。それは悪魔とのはてしない闘いのはじまりでもあった……。
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