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CULTURE カルチャー

2023.05.04

見応えあるストーリーに引き込まれる!
HBO製作の傑作海外ドラマ5選!

 

 



『チェルノブイリ』
製作年/2019年 原案・脚本/クレイグ・メイジン 監督/ヨハン・レンク 出演/ジャレッド・ハリス、ステラン・スカルスガルド、エミリー・ワトソン

世界が震撼!人類未曾有の原発事故の恐ろしさを余さず描いた大作!
アメリカ・イギリスの合作で、1986年のチェルノブイリ原子力発電所事故当時に対応に奔走した現場の人々や、事態を隠ぺいしようとした旧ソ連政府、市井の人々への甚大な被害を描いた大作。主にイギリス人俳優が英語で演じるが、外部からでなければここまで踏み込めなかったであろうと思わせる詳細の克明な描写が凄まじい。

なかでも第1話の作業員が亡くなっていく姿はあまりにリアルで恐ろしいが、作り手も衝撃の大きさは第1話を山場にしていることを明言しているので、めげずにぜひ第5話まで見てほしい。動物の殺処分といったこれまでほとんど描かれてこなかった事故の影響の多様な側面や、人類が滅亡してもおかしくなかった事態の深刻さ、そんな中でも保身に走る要人たちの姿に、身震いせずにいられない。今なお原発と生きる人類がその恐ろしさを胸に刻んでおくために、これ以上最適な作品はないだろう。 

 
 

 



『メア・オブ・イーストタウン/ ある殺人事件の真実』
製作年/2021年 原案・脚本/ブラッド・イングルスビー 監督/クレイグ・ゾベル 出演/ケイト・ウィンスレット、ジュリアン・ニコルソン、ジーン・スマート

実力派キャストで魅せる、硬派サスペンス!
田舎町を突如恐怖に陥れた少女惨殺事件。刑事メアは新しい相棒と共に捜査を行うが、過去の未解決事件による住民の不信や自身の家族との問題に翻弄される。父親、元恋人、親友、教師、神父ら、事件をきっかけに次々に明らかになる関係者の素顔。そして徐々に明かされるメアの過去。緊迫の捜査の上にメアが辿りつく真相は……。

主演・製作総指揮を務めるケイト・ウィンスレットは、本作が10年ぶりのTVシリーズ主演。フィラデルフィアのアクセントを習得し、刑事としての仕事や複雑な家庭状況にさまざまな思いを抱えながらもひた走る女性メアを真摯に演じきった。その演技は各所で評価され、相棒役のエヴァン・ピーターズ、親友役のジュリアン・ニコルソンと共に第73回エミー賞の演技賞(リミテッド・シリーズ/テレビ映画部門)を受賞。かつてウィンスレットと夫婦役を演じたガイ・ピアースとの大人のロマンスは、凄惨なストーリーの中でも一服の清涼剤だ。 
 
 

 



『ピースメイカー』
製作年/2022年 原案・脚本/ジェームズ・ガン 出演/ジョン・シナ、ダニエル・ブルックス、フレディ・ストローマ

『新スースク』のクセ者が大暴れ!
前年の映画『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結(新スースク)』に続いてジェームズ・ガンが手がける同作のスピンオフで、DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)初のテレビシリーズ。『新スースク』の直後、平和実現のためなら殺人を厭わないピースメイカー(ジョン・シナ)が参加する羽目になる新たなミッションを追いながら、彼の生い立ちを探る。

今作の魅力は何といっても主人公のキャラ造形。ムキムキで強さも抜群、根はいいヤツそうで愛嬌があるが、差別主義者で愛国者の父親に育てられたために自身もその思想から抜け出せない、どうしようもないクズの白人男性という設定だ。そんな彼が左遷された政府職員、つまりガン監督が『新スースク』でも『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズでも描いてきた“はぐれ者”たちと協力する中で、自身の過去と向き合い学んでいく。アメリカに蔓延る極右思想・男性優位主義を痛烈に皮肉りながら、友情やセクシュアリティの葛藤までをも、ジョン・シナが繊細な演技で見せる。

ガン監督お得意の選曲は今回もキレキレで、ハードロック・ヘヴィメタルを全面にフィーチャー。奇妙な振り付けでメインキャスト全員が踊るオープニングはクセになること間違いなし。 
 
 

 



海賊になった貴族
製作年/2022年 原案・脚本/デヴィッド・ジェンキンス 出演/リス・ダービー、タイカ・ワイティティ、コン・オニール

海賊のあり方を問い直す、異色の冒険譚!
”海賊紳士”と呼ばれた実在の人物スティード・ボネットと、伝説の海賊”黒ひげ”ことエドワード・ティーチの関係を軸に彼らの波乱の航海を描いたロマンチック・コメディ。地主の裕福な生活を捨てて自前の海賊船の船長になることにしたものの、お坊ちゃまな生い立ちが隠せないスティードがとにかくチャーミングで応援したくなってしまう。

演じるのはニュージーランドのコメディアン、リス・ダービー。何度も共演している郷友のタイカ・ワイティティ(『ソー:ラブ&サンダー』)が本作で製作総指揮と第1話の監督を務め、エドワード役を自ら希望し熱演している。アメリカのコメディアンたちも多数出演し、活き活きとゆるい18世紀初頭の世界を彩る。

字の読めないクルーに『ピノキオ』を読み聞かせ、過酷な環境を生き抜いてきた彼らに互いに心を開くことを教えるスティード。そこへ加わったエドワードは貴族への憧れからスティードに興味を持ち、スティードはエドワードから海賊らしさを教わっていく。海賊たちが”有害な男らしさ”から自らを解放する物語であり、2人の男のロマンスであり、この先の展開が見逃せない冒険物語だ。 
 
 

 



THE LAST OF US
製作年/2023年 原案・脚本/クレイグ・メイジン、ニール・ドラックマン 出演/ペドロ・パスカル、ベラ・ラムジー、ガブリエル・ルナ

大ヒットゲームを実写化!『チェルノブイリ』製作陣による緊迫のパンデミックドラマ!
圧倒的映像美で高い評価を誇るゲームが原作。実写化の詳細が発表される度にファンの間で話題となり、ペドロ・パスカルとベラ・ラムジーという『ゲーム・オブ・スローンズ』組2人のキャスティングは大きな支持を得た。

舞台は謎の寄生菌による感染症で文明崩壊し20年経ったアメリカ。トラウマを抱えながら生き延びてきたジョエルは、謎の少女エリーを隔離地域から脱出させる運び屋を頼まれる。

終末モノの例に漏れず、本作の見どころもキノコ人間のようになった感染者(本作では段階によって「クリッカー」などと呼ぶ)との戦いより、人間同士の争いが主だ。ダジャレが大好きでどんな時もユーモアを失わないエリーと、そんな彼女に少しずつ心を開いていくジョエル。旅の先々で倫理的な判断を迫られ、2人は親子のような絆を深めていく。

生きるか死ぬか、怪物になるかの手に汗握る状況をくぐり抜けながら展開される、地に足ついたヒューマンドラマ。視点人物が変わり大人の男性2人の静かなロマンスを描いた第3話と、エリーの生い立ちがわかる第7話も、物語に奥行きを与えている。 
 
 

 

 
文=齊藤真菜  text:Mana Saito
photo by AFLO
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