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CULTURE カルチャー

2022.01.14


名門ブランドの舞台裏に衝撃を受ける!『ハウス・オブ・グッチ』

 

 
今週末は、この映画に胸アツ!名門ブランドの舞台裏に衝撃を受ける!『ハウス・オブ・グッチ』

観たい作品は、監督の名前で選びたい。そんな映画ファンなら、この人の新作は外せないだろう。リドリー・スコットだ。『エイリアン』『ブレードランナー』といった歴史に残るSF作品、アカデミー賞に輝く『グラディエーター』など壮絶な男のドラマで有名なリドリーだが、実はどんなジャンルも得意。この新作も、現在84歳ながら衰え知らずの巨匠の腕を実感できる。

言わずと知れた世界に誇るファッションブランドの〈グッチ〉。創業者の孫であるマウリツィオ・グッチが、妻パトリツィアの指示で殺害されるという大スキャンダルが起こったのが、1995年。本作はマウリツィオとパトリツィアが出会った1970年代から約20年にわたるグッチ一族の“お家騒動”を、ブランドのすべてをコントロールしようとしたパトリツィアを中心に描く。とにかく圧巻なのは、パトリツィア役、レディー・ガガのインパクトだ。純粋に恋をした20代から、野心メラメラになる30代、そして恐るべき決断をする40代の悪女までを、全身で表現。のしのしと歩く後ろ姿だけでも強烈だ。そしてアル・パチーノら実力派のオスカー俳優たちが、グッチ一族の濃すぎるキャラを熱演する。

もちろん見どころのひとつは、巨大ブランドの舞台裏だ。バッタもの(模造商品)への対応、ファッションショーの内幕のほか、〈グッチ〉ならではの革のこだわりや、美術館に収められた超レアな紳士靴の使われ方、そしてデザイナーとして雇われたトム・フォードの大胆な発想など、ネタの宝庫。シーンごとに変わるレディー・ガガの装いを眺めているだけでも楽しい。NYの直営店が日本人客でにぎわう情景も懐かしかったりと、時代とともに移り変わるカルチャーも再現される。メインの舞台はイタリアのミラノで、街の中心部から自然豊かな湖畔や牧場など、ロケによる映像美も本作の魅力。“ビジュアリスト”と呼ばれるリドリー・スコットの持ち味が細部まで行き届いている!

『ハウス・オブ・グッチ』
原案・脚本/ベッキー・ジョンストン 原作/サラ・ゲイ・フォーデン 製作・監督/リドリー・スコット 出演/レディー・ガガ、アダム・ドライバー、ジャレッド・レト、ジェレミー・アイアンズ、アル・パチーノ、サルマ・ハエック 配給/東宝東和
2021年/アメリカ/上映時間159分
 

 


 

 

 
文=斉藤博昭 text:Hiroaki Saito
(c)2021 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. ALL RIGHTS RESERVED.  

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