Safari Online

SEARCH

CULTURE カルチャー

2019.10.04


なぜ、悪役ジョーカーが誕生したのか? 『ジョーカー』

8月のヴェネチア国際映画祭で、アメコミを原作にした映画として初のグランプリ=金獅子賞に輝いた『ジョーカー』。ご存知のとおり、バットマンの宿敵で、これまでもジャック・ニコルソン、ヒース・レジャー、ジャレッド・レトが超インパクトある熱演を見せてきた。そして今作では、そのキャラクターに、ホアキン・フェニックスが挑み、早くもアカデミー賞受賞“当確!”なんてニュースまで出てきている。今回はジョーカーがゴッサムシティに君臨する以前の物語。悪の原点について描かれている!

『ジョーカー』
ムネアツなポイントは?
“壮絶な人生のジョーカーに思わず共感!”



ピエロメイクの大道芸人であるアーサー。彼は、“余計なことを口に出す”、“関係ないところで笑ってしまう”という障害を抱え、社会から不適合者とみなされている。実際に暴行を受けるなど、その日常はかなり悲惨。そんなふうに社会から疎外された男が鬱憤(うっぷん)を高め、狂気の行動に出るドラマに、なぜか共感してしまうのが本作の怖さ! そして注目したいのが、1976年の名作『タクシードライバー』への濃厚なオマージュを感じる、ロバート・デ・ニーロが登場するシーン。テレビショーの司会者役なのだが、アーサーの運命を大きく変える役割を果たす。その展開は、あまりにショッキング……!

これまでのジョーカー像を、本作でさらに昇華させたホアキン・フェニックス。ほとんど全編にわたり出ずっぱりで、アーサーの孤独と豹変を見事に表現。奇怪なダンスまで披露し、ひたすら観客の目をクギづけにするはず。役のために24kgもの減量に挑み(このあたりもデ・ニーロっぽい?)、痩せ細った背中は怪人そのもの。ゴッサムシティの格差社会に苦しむ人々を扇動するアーサーの存在は、まるで現在の世相を反映しているようで、このあたりも戦慄! とにかくアメコミ映画の歴史を変えるのは間違いない大力作。この衝撃、絶対にスクリーンで体験すべき!



『ジョーカー』
製作・監督・共同脚本/トッド・フィリップス 出演/ホアキン・フェニックス、ロバート・デ・ニーロ、ザジー・ビーツ 配給/ワーナー・ブラザーズ映画
2019年/アメリカ/上映時間122分
10月4日(金)より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
©2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved   TM & © DC

 
文=斉藤博昭 text:Hiroaki Saito
即完売〈ロンハーマン〉の別注アイテム! 大人カジュアル必携の人気のブラックアイテム!
SPONSORED
2025.08.18

即完売〈ロンハーマン〉の別注アイテム! 
大人カジュアル必携の人気のブラックアイテム!

大人になると色あざやかなアイテムを組み合わせてコーデするということを避け、ベーシックカラーを好むようになってくる。そのなかでも黒は、精悍でスマートに見せてくれるから、アラフォーにとって万能色といえるだろう。さらに季節が秋冬に向かえば、それ…

TAGS:   Fashion
これでライフスタイルが見違える!新鮮アイテムでいつもの夏をアップデイト!
SPONSORED
2025.06.25

これでライフスタイルが見違える!
新鮮アイテムでいつもの夏をアップデイト!

いよいよ待ちに待った夏。バカンスを楽しみにしている人も多いだろう。たとえ予定がなくても、気温の上昇とともに気分をぐっと上げていきたい。そんなときに必要なのが、ライフスタイルをアップデイトするためのアイテムだ。これさえあれば、いつもとはひと…

NEWS ニュース

More

loading

ページトップへ