北欧の優しいムードは、実は見せかけ!?〈ボルボ〉V60 リチャージプラグインハイブリッドT6 AWD
いよいよ半年ぶりに緊急事態宣言が解除! まだ特にレジャーを決めていないって人でも、「なんとなく心が軽くなる」な〜んてその気持ち、わかります、わかりますとも! で、そうなったらますます気持ちに爽快感を与えてくれるようなクルマに乗って、鬱屈していたウサをイッキに晴らす、っていうのはいいアイディアかも。今回は本気で爽快なこのクルマをご紹介したい。〈ボルボ〉V60 リチャージプラグインハイブリッドT6 AWD だ。
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「え? プラグインハイブリッドで爽快?」と不思議に思われるかもしれない。エコイメージの強いプラグインハイブリッドだから、爽快というよりも“まったり”なイメージが強いという人もいらっしゃるだろう。さらに近年、お洒落番長として名を馳せる〈ボルボ〉だ。内外装の美しさこそハイレベルなだけに、走行性能にさほど期待していない人も多いのでは?
いやいや、その思いこみ、残念にもほどがある。北欧由来の優しいムードは、実は見かけだけ。アクセルペダルに足を置いた瞬間、ハッとするような加速にシビれちゃうこと間違いなし。それが今の〈ボルボ〉なのだから。
現在〈ボルボ〉にラインナップするのは、すべてなんらかの電動化技術が搭載されているモデルだ。純粋なエンジンの車両は1台もない。つまり、全モデルがハイブリッドモデルであるとも表現できる。さらに近いうちに、同社初となる量産型ピュアEVが追加される予定だ。
北欧の豊かな自然は、クリーン電力を生み出すパワフルなポテンシャルを秘めている。本社のあるスウェーデンに隣接するノルウェーでは、水力発電が実に96%。スウェーデンでも原子力が縮小し、水力とバイオマスなどクリーンエネルギーへの移行に注力している最中だ。つまり電動化のための素地が最も整っている環境でクルマづくりがなされていると考えていい。
そんな中で、〈ボルボ〉は繰り返し充電できるプラグインハイブリッド、そして今後登場予定のEVに“リチャージ”というモデル名を与えている。既存のマイルドハイブリッド勢は“リチャージ”モデルには当てはまらない。“リチャージ”はいうまでもなく、再生やSDGsを強くイメージさせる、ブランド戦略でもあるというわけだ。
で、そんな中で展開されているV60 リチャージプラグインハイブリッドT6 AWD。ブランドのキモ煎りモデルなだけに、パッケージ、走りともに気合い入りまくり。V60はステーションワゴン、つまり〈ボルボ〉が今ほどSUVメーカーのカラーを備えていなかった時代から、伝統的に愛されてきた“エステート”ボディを持つ。つまり、ボディもよいということ。
さらに、実は同じパワーユニットがSUVのXC60や上位のXC90、またV90にも搭載されているが、このパワフルさを最も贅沢に味わえるのは、車高が低く車重の軽いV60にほかならない。
で、どうなるか。加速は恐ろしくトルクフル、かつ車内はフラットで静か。その加速感と無音な感じは、「まるでこのまま離陸するのでは?」というくらいに異次元の軽やかさを備えている。モーターで発進する無音の爆速は、さながらスポーツピュアEVのよう。まるで万有引力を無視したかのような、一瞬の無重力感すら感じるほどなんだから。
ほかのSUV群のように車高が高くないのも、しっかり接地感を体感できるポイント。いやはや、改めてステーションワゴンのよさにも気づけた試乗となった。環境、エコ云々はともかく、走りが研ぎ澄まされているなんて最高!
この爽快感、是非あなたも試してみて!
★DATA 〈ボルボ〉V60 リチャージプラグインハイブリッドT6 AWDインスクリプション
●全長×全幅×全高:4760×1850×1435mm
●車両重量:2050kg
●ホイールベース:2870mm
●エンジン:2.0ℓ直列4気筒DOHC16バルブ インタークーラー付きターボ&スーパーチャージャー+電気モーター
●エンジン最高出力:186kW(253PS)/5500rpm
●最大トルク:350Nm(35.7kgm)/1700~5000rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:四輪駆動
●税込み価格:799万円
ボルボ・カスタマーセンター
TEL:0120-922-662