一気に現代的に進化! 〈ジープ〉コンパス・リミテッド
西海岸テイストやアメリカンなライフスタイルを好む者として、やはりこのブランドのロゴにはグッとくる、な〜んていう人も多いのではないだろうか。〈ジープ〉だ。
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実はこの〈ジープ〉、コロナ禍で売れに売れている。今、〈ジープ〉は“ステランティスN.V”傘下に入るブランドだが、これは〈フィアット〉〈アバルト〉〈アルファ ロメオ〉、そして〈ジープ〉を擁していたフィアット・クライスラー・オートモーティブ(以下FCA)と、〈プジョー〉〈シトロエン〉〈DSオートモービルス〉を擁する“グループPSA”が合併した会社。この中でも、FCAジャパンのデータで見ると、〈ジープ〉の販売台数は前年比136%。国内旅行需要の高まりやキャンプの流行などで、アウトドアを感じさせる〈ジープ〉がウケているということなのだろう。
となると、やはり“ラングラー”などの本格派クロカンがすぐに頭に浮かぶかもしれないが、今回ご紹介するのは、都会派のミドルサイズSUV“コンパス”。今年6月にマイナーチェンジを受けたばかりなのだが、これによってグッとユーザビリティを向上させたのだ。
まずはデザイン。今回はほぼエクステリアの変更はない。しかし、フロントライトの中身がデイタイムライト内蔵のものに刷新され、ぐっと若々しくなっている。リアコンビランプも新デザインのLEDライトに変更になった。
さらに〈ジープ〉のアイコンであるセブンスロットルグリルが従来よりもやや小ぶりに。スロットルグリルの四角いクロムトリミングの中も樹脂で覆われ、新意匠になっている。そのほか、リアのバンパーガーニッシュも変更された。これらは微々たる変化なので、パーツで見ればめっちゃブランニュー、というわけではない。しかし、もともとのコンパスの存在感がライト類の変化でシャープになり、不思議なほどに新しさを感じる。
大きく変化したのは、実はインテリアだ。まずはメインディスプレイが採用されたこと。今回試乗した最上級グレード“リミテッド”では10.1インチもの大型タッチパネルが採用。また、メーターパネルも10.25インチのフル液晶となったのだ。
これにより、コンパスが一気に“現代のクルマ”に。使い勝手の向上はもちろんのこと、見た目にとても美しくなったのは、所有欲を満たすポイントではないだろうか。
さて、エンジンは2.4ℓターボに9速ATの組み合わせ。〈ジープ〉に2.4ℓと思うといささか小さく感じるが、世界的なトレンドで見ればもはや2ℓオーバーは大きいほう。たしかに、175ps/ 229Nmという実数値以上に加速はパワフルで、遠乗りでも力不足は無論なし。さらに、9速ATのおかげで燃費にも優れ、かなり静かなのだ。
また、アシスタンス系も充実しており、アーバン系〈ジープ〉の本命として、兄貴分の“グランドチェロキー”に負けない実力を手に入れたのかも!
★DATA 〈ジープ〉コンパス・リミテッド
●全長×全幅×全高:4420×1810×1640mm
●車両重量:1600kg
●ホイールベース:2635mm
●エンジン:2.4ℓ直列4気筒マルチエア 16バルブ
●最高出力:129kW(175PS)/6400rpm
●最大トルク:229N・m(23.4kg・m)/3900rpm
●トランスミッション:9速AT
●駆動方式:四輪駆動
●税込み価格:449万円
ジープ フリーコール
TEL:0120-712-812