涼しげだけど、走りは熱い⁉ 〈ボルボ〉XC60 リチャージプラグインハイブリッド T8 AWDインスクリプション
連休も重なって、すでに夏休みムードも漂いはじめるこの季節。しかし、まだまだ気軽に外出、なんてのも気が引ける。せめてお手軽に、涼を感じるようなリゾーティな気分くらいは味わいたい。ならば、クルマ選びで涼しさを叶えるのはいかがだろう。
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北欧生まれの〈ボルボ〉なら、日本の蒸し暑さを吹き飛ばす、涼しげムードにあふれている。特に内燃機関とEVの両方のよさを兼ね備えたプラグインハイブリッドモデルなら、エンジンのムワッと暑いあの熱が半減される、かも? というわけで今回は、ファミリーのレジャーをも網羅するミドルサイズSUV、XC60 リチャージプラグインハイブリッド T8 AWDインスクリプションをご紹介しよう。
日本ではスモールサイズであるXC40が人気だが、世界で最も売れているのはこのXC60。ミドルサイズといっても、競合欧州系に比べると、〈ボルボ〉のSUVはひとまわりずつ大きいボディサイズが特徴。つまり、外寸はもちろん、室内もかなりゆったりしているのだ。
“人間工学”なんていう言葉がもっと一般的でなかった時代から、人体を研究して設計されたシートは、一見大柄であるのに座るとしっかりとカラダをホールド。運転の疲労も溜まりにくいように考えられている。
なにより、乗りこむたびにホッと心を癒やすのは、計算されつくしたクリーンな美麗インテリア。特にホワイト系レザーを選べば、まるで北欧の、陽の暮れない夏の白夜のよう。遠くの国に思いを馳せながら、心の芯からリラックスを感じることができるだろう。
そんなXC60の中でも最上位に位置し、価格はもちろん、至上のドライブフィールを叶えているのが、このXC60 リチャージプラグインハイブリッド T8 AWDインスクリプションというモデルだ。
SDGs先進エリアである北欧らしく、〈ボルボ〉はすでに日本で販売するモデルの全てになにかしらの電動化技術を搭載。内燃機関のみの自動車を全くラインナップさせない、現状では唯一のメーカーだ。そんな〈ボルボ〉は外部給電で稼働するモデルに“リチャージ”という名称を与えており、使い捨てではない、サスティナブルな自動車としてのブランド力を強化している。……と聞けばエコ一辺倒の、走りがつまらないクルマに思えるかもしれないが、いやいやそれは早合点というもの。
搭載されたエンジンは2.0ℓ直4の、〈ボルボ〉ではお馴染みとなった熟成極まる信頼のモノ。さらにスーパーチャージャーとターボチャージャーを合わせ、エンジンだけで最高出力318ps/400Nmというパワフルな諸元を持つのだ。さらに240Nmを発生させる電気モーターをリアに配し、強烈な四輪駆動レイアウトにしている。
これがどういう走りをもたらすのか。最初はEVのように鮮烈なトルクで巨体を蹴り出し、クルーズではしっとりと、エンジン搭載車らしいハンドリングを楽しませてくれる。なんともスポーティな仕上がりになっているのである。
そのうえ電気モーター付きらしく、ペダルフィールもステアリングも、異次元の軽やかさ。まるで魔法のようなスルスル系の走りこそ、一番“涼”を感じるポイントになるかも!
★DATA 〈ボルボ〉XC60 リチャージプラグインハイブリッド T8 AWDインスクリプション
●全長×全幅×全高:4690×1900×1660mm
●車両重量:2180kg
●ホイールベース:2865mm
●エンジン:2.0ℓ直列4気筒DOHCインタークーラー付きターボチャージャー&スーパーチャージャー
●エンジン最高出力:233kW(318PS)/6000rpm
●エンジン最大トルク:400Nm(40.8kgm)/2200~5400rpm
●モーター最高出力:前34kW/2500rpm、後65kW/7000rpm
●モーター最大トルク:前160Nm/0~2500rpm、後240Nm/0~3000rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:四輪駆動
●税込み価格:949万円
●ボルボ・カスタマーセンター
TEL:0120-922-662