選ぶ理由がちゃんとある! 〈マツダ〉MX-30
多様性が認められるにつれ、どんどんわかりづらくなるのが“個性”。なんだか逆説的だけれど、なんでもアリの時代になればなるほど、逆に“自分らしさ”って探しづらくなってきますよね。特にクルマ選びは至難の業。こういっちゃなんだけど、最近はどんなクルマだってある程度のお金を出せば、ハズレなんてないわけで。だけどそんな中、久々に強烈な個性を放つクルマが登場! 〈マツダ〉MX-30だ。
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一見すると流麗なクーペシルエットを持つSUV? ハッチバック? しかし、2枚ドアと思しき後方に、0.5枚ほどのスペースを持つドアがあることにお気づきだろうか。そう、実はこのMX-30、左右観音開きのリアドアを備えているのだ。
このドアを左右ともに開け放ち、その先に見える景色を見たときの感動たるや! Bピラー1本が存在しないだけで、こんなにも既視感のないカタチになるなんて。その不思議なほどの開放感には、ドアを開けた本人であるアナタこそが驚いてしまうはずだ。
この観音開きドア、見た目のインパクトはさることながら、使い勝手も異様なほどによい。まず通常どおりドアを開けたら、Bピラーのあるべきところの内側に収納されたリアドアのノブに手を掛け、開く。これだけで現れるのが、通常のドアでは考えられないくらいの大開口部だ。そう、ピラーがない=ガバッと開くからこそ、後席へ荷物を積むのも、後席にお子様を乗せるのも、ストレスフリーのラクラク仕様。コンパクトな車体だから、後席に大人が乗りこむには若干窮屈だけど、メイン使用が前席2つというDINKSや、後席は子供専用という若年ファミリーには、うってつけの使いやすさなのだ。
インテリアもまた、たくさんのチャレンジにあふれている。特にセンターコンソールやドアパネル内側にあしらわれた素材に注目をしていただきたい。なんと、ナチュラルな空間を作り上げているのはコルク素材! 耐久性などをクリアしたコチラを採用することで、ルーミーで明るく、また、ぬくもりやくつろぎをも感じさせる空間に仕上がっている。レイヤーを上手に使って、コンソールがまるで浮いているかのような造形にしているのもユニークだ。
また、多彩に用意されたインテリアカラーも魅力。特にホワイト内装は、乗りこむたびに繰り返し、このクルマに恋をするに違いない。
さらに、パワートレーンもユニーク。昨年11月に登場していたハイブリッドモデルに加えて、今年、新たにEVモデルが加わった。その出来が素晴らしい。
床下のバッテリーユニットを骨格に埋めこむことで叶えられた剛性の高さは、サスペンションをしなやかに動かして、EVの重量を感じさせない、しなやかなアタリを叶えている。
コンパクトなボディだからモーターのトルクは十分な効果を発揮し、キビキビ×シャッキリの、〈マツダ〉らしい走りを備えた。
“ドアを開ける”だけでワクワクさせてくれるクルマなら、あなたの個性もきっと花開く、かも!
★DATA 〈マツダ〉MX-30(2WD)100周年特別記念車
●全長×全幅×全高:4395×1795×1550mm
●車両重量:1460kg|
●ホイールベース:2655mm
●エンジン:2.0ℓ直列4気筒DOHC+24Vマイルドハイブリッド
●エンジン最高出力:115kW(156PS)/6000rpm
●エンジン最大トルク:199Nm(20.3kgm)/4000rpm
●トランスミッション:6速AT
●駆動方式:前輪駆動
●税込み価格:315万7000円
●マツダコールセンター
TEL:0120-386-919