1回乗ったらトリコになる! 〈ミニ〉ミニクーパーS
とても本当のことだとは思えないんだけど、もう3月! 日々が飛ぶように過ぎ去って行くことに驚愕してしまう昨今だけど、ちょっと振り返ってみてほしい。2024年のクルマニア的ビッグニュースのうちのひとつは、間違いなくコレだったんじゃないかと思うのだ。そう、日本でも10年ぶりとなった〈ミニ〉ファミリーのフルモデルチェンジ!
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〈ミニ〉にしかできない最高に個性的でゲームライクなエンタテイメントを備え、シュッとノーズを薄くし、よりスタイリッシュになった新世代。とてもさみしいことだけど、ICEをラインアップするのは、おそらく最後になる。そう、〈ミニ〉は電動専売ブランドになることを宣言しているメーカーなのだ。じゃあ、もしかしてこの(多分最後の)エンジンモデルは、“やっつけ”的であんまりよくなかったりして……? な〜んていうのは愚考の極み。「今こそ乗っておかないと後悔するんじゃない?」というくらいに最高のフィールを備えている。今日は中でも最小の〈ミニ〉ミニクーパーから、高出力なミニクーパーSをご紹介したい。
すべてミニクーパーS
上は電気自動車のミニクーパーSE
3ドアも5ドアも、すべて“ミニクーパー”という名称に統一された新世代〈ミニ〉。それだけでなく、今回紹介する3ドアは最初からラインアップにBEVが組み込まれている。しかし、よ〜く見ると微妙にディメンションもデザインも違うのにお気づきだろうか? 実はこのふたつ、プラットフォームを別にしているのだ。なんとも贅沢なことに、ガソリンエンジン版は先代のリファインを、そしてBEVには専用の新プラットフォームを使用している。と話すと「リファイン? やっぱりICEは捨て駒なんじゃない?」と訝しがる人もいるかもしれない。なら言う、まず試乗してみ? すんごいんだから。
Sに搭載されているのは2ℓの直4ガソリンターボエンジン。この素直さ、飛び出し感はペダルを踏んだ初期からしっかり実感することができる。やや踏み込みの初期に滑り感というか、タイムラグがあった先代に比べて、レスポンスが確実によくなった。同じエンジンはひとサイズ上の5ドアにも、そしてSUV版のカントリーマンにも搭載されているけれど、3ドアならそのパワーウエイトレシオの恩恵を最大限に教授することができるため、300Nmのトルクがめっちゃ元気でパワフルなのだ。それを受け止めるのは〈ミニ〉ならではのタイヤが四隅に配置されたディメンションと、そして元々しっかりと作られたプラットフォーム。7速のデュアルクラッチトランスミッションとのマッチングも洗練され、至極スムースにシームレスに、速度域を上げていける。
そして、最大のメリットはハンドル・ペダルなどの操作系が驚くほど軽やかになったこと! やや操作に重さのあった先代に比べ、駐車などのシーンを含むシティスピードでの扱いが飛躍的によくなっただけでなく、かといって高速道路でのハンドルの据わりも犠牲にされていない。軽いのに重厚感のある、プレミアムな操舵感を手に入れたのだ。そんな走りに加えて、話題の超美麗&ポップな丸型LEDディスプレイのセンターメーターも、ちゃんとモデル全部に網羅されている。電動モデルとICEで微妙に使える機能に差があるものの、ICEだからといって装備を犠牲にしなかったところは嬉しい。ちなみにADASもかなり優秀だ。
ほんと、1回乗ったらトリコになること請け合い。キャラ立ちの3ドアも、かなりオススメだ。
★DATA 〈ミニ〉ミニクーパーS(3ドア)
●全長×全幅×全高:3875×1745×1455㎜
●車両重量:1320㎏
●ホイールベース:2495㎜
●エンジン:2.0ℓ直列4気筒DOHCターボ
●最高出力:150kW(204PS)/5000rpm
●最大トルク:300N・m/1450〜4500rpm
●トランスミッション:7速オートマチック
●駆動方式:前輪駆動
●税込み価格:471万円〜
●MINIカスタマー・インタラクション・センター
TEL:0120-3298-14
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