VIPに似合う上質さ、凛とした佇まいのSUV! 〈キャデラック〉XT6
〈キャデラック〉が誇るフルサイズSUV“エスカレード”より、サイズ的にひとまわり小さいのが、今回紹介する“XT6”。〈キャデラック〉ならではの豪華仕様、特に3列シート6名乗車の優雅なインテリアに注目してほしい!
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- 大人の愛車選び! vol.23
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SUVの多様化は今さら語るまでもない。コンパクトからラージサイズまで大きさはいろいろあるし、ヘビーデューティなものから快適なものまで様々。多種多様な様相を見せている。
そんな中でのひとつのトレンドは3列シート車。ミニバンブームがいち段落したこともあり、そこに着目する人は少なくない。年に数回かもしれないが、6人家族にとって全員が乗れるクルマは必須となるようだ。
そんな観点から各ブランドのSUVを見まわすと〈キャデラック〉が浮上する。今回スポットを当てる“XT6”はまさにそれ。キャビンは3列シート6名乗車を実現する。ユニークなのは2列めがキャプテンシートになっていること。通常この手のモデルはそこをベンチシートにして定員を多くしたがるが、そうではない。もちろん、本国ではそれも選べるが、日本仕様はあえて6名乗車とした。そのほうが個性を出せるからだろう。〈キャデラック〉というブランドの性格上、VIPにも乗ってもらいたい意向は想像できる。2列めに優雅に座る感じだ。
それだけではない。2列めを独立式のキャプテンシートにすることで、センターに通路ができ3列めへのアクセスが容易になる。毎回2列めシートを畳まなくとも乗り降り可能なのだ。それに3列めからの視界が広がっているのも確か。実際に座るとわかるが、前にそびえる壁のようなシートバックの一部がなくなるだけで、閉鎖感はかなり薄らぐ。
そんな6名乗れるユーティリティを持ちながらのクールなデザインもセールスポイントだろう。〈キャデラック〉らしい凛とした佇まいは文句のつけどころがない。ファミリーユースからビジネスシーンまで幅広く使えそうだ。逆にいうと、2列めに座ると常にVIP気分になれちゃう特典付きでもある。
“XT6”には大きさの異なるファミリーがいる。“XT4”、“XT5”がそれで、同じプラットフォームから成り立つ。FFのパッケージングが基本で、AWDはそれがベースで後輪を動かす。
よって3.6リッターV6エンジンは横置きとなり、そこに9速ATが組み合わされる。最高出力は314PSと高く、それを自然吸気で味わえるのが特徴だ。今どきは小排気量ターボエンジンが主流だからクルマ好きであれば希少に思えるだろう。ドライブモードはツーリング、AWD、スポーツ、オフロードの設定。デフォルトはツーリング。この快適さが〈キャデラック〉であることを知らしめる。
もちろんそんなクルマだから安全装備も充実。フロントに設置されたカメラとレーダーが前方の交通事情をモニタリングし、障害物があればドライバーに警告したりブレーキをかけたりする。そのへんの世界基準的装備に抜かりはない。またモニターにはサラウンドビジョンやリヤビューカメラ映像が映し出されるのもポイント。ドライブを楽にするアシスト装備も万全だ。
で、特殊なのはそれをアラートする方法。モニターが危険を察知するとシートに内蔵されるバイブレーターが作動し、ドライバーへそれを伝える。振動で注意を引くのだ。最初はちょっと驚くが、しばらく走ればすぐに慣れるだろう。〈キャデラック〉が特許を持つ特別な装備となる。といったところがこのクルマのトピック。GMのトップブランドだけに装備は充実し、高級感に花を添える。アメリカ、そして日本のVIPもこれでご満悦だ。
クラストップのインテリアスペースを持つ、ゆったりした定員6名の3列シート。〈キャデラック〉らしいラグジュアリーな内装にはリアルウッドや金属、カーボンを使用するなど素材にもこだわった。開放感あふれるウルトラビューパノラミック電動サンルーフを含め心地よい空間が広がる。まさに大人好みだ。
〈キャデラック〉初となる“ボーズ パフォーマンス シリーズ サウンドシステム”を搭載。特別にチューニングされた14個のスピーカーが、キャビン全体に豊かな音場をもたらす。高いデザイン性のスピーカーは、車内のアクセントとなると同時に、サウンド同様、心地よい空間を演出してくれる。
2列めと3列めシートは電動可倒式となり、スイッチで楽々操作できる。それらをすべて折り畳むと6名乗車時の約357ℓから、最大2228ℓまで拡大するから驚く。およそ6倍にスペースが膨らむのだ。しかも現れたフロアはフラットで使いやすいというおまけ付き。抜群の積載性を発揮してくれる。
レーダーやカメラ、センサーを用いた高度な技術を採用。対向車、前走車を幻惑しないようにLEDの光を個別に制御するヘッドライトシステムを標準装備。また、加速・減速・完全停止を自動で行うアダプティブクルーズコントロールなど、セグメントで最も充実した20以上の標準安全技術を備えている。
SPECIFICATIONS
キャデラック XT6 プラチナム
●全長×全幅×全高:5060×1960×1775㎜
●ホイールベース:2860㎜
●車両重量:2110㎏
●エンジン:V型6気筒 DOHC
●総排気量:3649cc
●最高出力:231kW (314PS)/6700rpm
●最大トルク:368Nm(37.5㎏m)/5000rpm
●駆動方式:全輪駆動
●トランスミッション:9速AT
●乗車定員:6名
●価格:1030万円~
●GMジャパン・カスタマーセンター
TEL:0120-711-276
雑誌『Safari』7月号 P172〜173掲載
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