2ℓガソリンエンジンのご利益とは⁉ 〈ランドローバー〉ディフェンダー110 SE P300 AWD
この4月に一番長い130が追加され、これで90/110/130と、3サイズを揃えたディフェンダー。しかし、ディフェンダーのバリエーションの豊富さは、ボディサイズだけじゃないって、知ってました? 実はパワートレーンやグレード展開こそ、目移りするほど。たとえば110では、2ℓ直4ガソリン、3ℓ直6ディーゼル、そして頂点には5ℓV8もラインナップ。それぞれに内装や装備品などのグレードも設定されていて、あ~ん迷っちゃう! というわけで、改めて2ℓガソリンエンジン“P300”をチェック。〈ランドローバー〉ディフェンダー110 SE P300 AWDだ。
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写真左から90、110、そして一番長い130
さて、この110は真ん中サイズという位置づけになっている。だけど、日本の道では十二分にたっぷりなサイズ。全長4945㎜×全幅1995㎜×全高1970㎜、まさに威風堂々という感じで、オプションでは3列7人乗りシートも選択できる。通常は2列5人乗りとなるが、このボディサイズを存分に生かして、ゆとりの室内空間とラゲッジルームを叶えているってことはいわずもがな。このボディサイズのおかげで、フロント周りなど、意外にディテールの凝りまくったデザインが、ゴチャつかずクリーンに見えている様はお見事。
さらに、ほどよく武骨な感じを残しているのも、ディフェンダーならではの個性だ。最新世代のディフェンダーは、長い歴史からもたらされるヘリテージと、最新モデルならではの先進感をミックス。でありながら、古臭くなく、未来すぎないというさじ加減の絶妙さも叶えている。ちなみに、このデザインの巧さはほかの〈ランドローバー〉でも見られる部分。今の〈ランドローバー〉って、どれもとにかくハイセンスですよね。
さて、このたっぷりボディに2ℓガソリン。一見、もの足りなそうにも思えるかもしれない。だって、カタログに並ぶ3ℓディーゼルターボはマイルドハイブリッド搭載だし、最上級は5ℓV8。このP300だけ脆弱に見えてしまうのはよくわかる。しかし、2ℓにしか叶えられない、絶対的な利点があるのだ。それが“軽さ”! 同じディフェンダーのディーゼルであるD300 と比較すると、その重量差はなんと約180㎏。
もちろんD300、というか〈ランドローバー〉のディーゼルエンジン自体は素晴らしい。マイルドハイブリッドと組み合わされることによって燃費にも優れているし、トロみすら感じさせるなめらかで豊かな燃焼は、まさに世界最高峰の陶酔系ディーゼルだ。しかし、やっぱり物理的な重さは、たとえばコーナリングに現れる。P300の鼻先の軽さは、ヒラリヒラリと、驚くほど素直にカーブの出口に吸い込まれていくからだ。軽いから、立ち上がりの挙動も乱さないし、ノーズの重さにボディが引っ張られることもなく、とにかく素直で揺れへの収束もスムース。アクセルペダルで言っても、ガソリンエンジンらしく高回転域も頭打ちせず、吹け上がりが至極なめらかだってことも追記しておきたい。そもそもエンジンが小さいから静かだし……。
そう、非力とは無縁、なのに軽量。ハードなアウトドアの相棒としても、これなら頼れる!
★DATA 〈ランドローバー〉ディフェンダー110 SE P300 AWD
●全長×全幅×全高:4945×1995×1970㎜
●車両重量:2240㎏(エアサスペンション)/2220㎏(コイルサスペンション)
●ホイールベース:3020㎜
●渡河水深:900㎜(エアサスペンション)/850㎜(コイルサスペンション)
●エンジン:2.0ℓ直列4気筒DOHCターボ
●エンジン最高出力:221kW(300PS)/5500rpm
●エンジン最大トルク:400N・m/2000rpm
●トランスミッション:8速オートマティック
●駆動方式:四輪駆動
●税込み価格:836万円~
●ランドローバーコール
TEL:0120-18-5568
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