やっぱり凄い、新世代のSL! 〈メルセデスAMG〉SL 43
旅行支援の盛り上がりとともに、日本もいよいよ本格的なウィズコロナ時代へ突入⁉ まだまだ不安はあるものの、長く続いた閉塞感からようやく見えた脱出の兆しに、明るい気持ちになる人も多いのでは? となると、華やかな相棒を選びたくなるのはクルマニアのサガ。新しくなったこんなクルマはどう?〈メルセデスAMG〉SL 43だ。
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そう、ご存知〈メルセデス・ベンツ〉最上級オープンカーであるSL。今回フルモデルチェンジを受けて7代目に進化したのだが、開発は〈メルセデスAMG〉が担当し、同ブランドのみの展開となる。
まずはそのルックスから。〈メルセデスAMG〉完全独自開発になっても、エレガントな容姿は存分に継承されている。今回は4代目以降初となるキャンバストップと2+2シートを採用しているのだが、ギュッと凝縮されたロングノーズ&ショートデッキのその姿からは、シートがあと2座、フロントシートの後ろに隠されているとは思えないほど。事実、リアシートはほぼ荷物置き場的なサイズなのだが、しかし“+2の余裕”がオーナーを助ける日はあるハズ!
さらに、軽やかなキャンバストップでSL(Super Light)の名にふさわしい軽やかさと華やかさを手に入れたのは目にも嬉しい。ちなみに開閉は今回のもうひとつの目玉。先進的なインターフェースに備えられたボタンとパネルで行うのだが、最後に小さな翼が出てくるような凝ったギミックになっているので、開閉のたびにオーナーを誇らしい気分にさせてくれそう。
インテリアには大型縦長ディスプレイが採用された。助手席と運転席を分断する激太センターコンソールの上に配置され、視覚的な迫力は圧倒的だ。そしてステアリングホイールの向こうに設えられたのは、フルデジタルのメータークラスター。ディスプレイはタブレット形状になったのだが、円形のエアベントとも相まって、どこかメカっぽい感じも残されている。同社曰く“ハイパーアナログ”な世界観は、このインターフェースの使い勝手のよさ(欲しい機能にすぐアクセスできるイージーさは、数あるデジタルインターフェースの中でも使いやすさピカイチ!)と相まって、心に響くインパクトを与えてくれる。
そして走りだ。久しぶりに4気筒エンジンが搭載されたが、この直4エンジンは〈メルセデスAMG〉としてはじめて、ブランドの“One man one engine”の主義に従って、マイスターが手組みをするM139型が搭載された(なので、ボンネットを開けるとエンジンフードにはマイスターのサインがある)。
そして、その4気筒に組み合わされたのが、エレクトロニック エキゾーストガス ターボチャージャー。〈メルセデスAMG〉ペトロナスF1チームが採用しているシステムを直接のベースにするものだから、よっぽどピーキーなものかと思いきや、実際は“超絶ナチュラル”。エンジン燃焼の全域でターボがなめらかに上塗りされ、大排気量エンジンのようなパワーとトルクを生む。コレが意外なほどに快適方向に振られていて、一般道で乗るには大歓迎の技術といってもいい。
むろん、走行モードをSやS+に変更すれば、獰猛な加速が生まれることはいうまでもない。ターボも電動技術によって、自由自在を手に入れたということ。最新世代のSLはやっぱり凄い!
★DATA 〈メルセデスAMG〉SL 43(BSG搭載モデル)
●全長×全幅×全高:4700×1915×1370mm
●車両重量:1780kg
●ホイールベース:2700mm
●エンジン:2.0ℓ直列4気筒ターボ
●最高出力:280kW(381PS)/6750rpm
●最大トルク:480N・m(48.9kgm)/3250~5000rpm
●トランスミッション:9速オートマチック
●駆動方式:後輪駆動
●税込み価格:1648万円
●メルセデスコール
TEL:0120-190-610
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