いよいよ真打ち登場!〈ボルボ〉C40 リチャージ アルティメット ツインモーター
北欧ならではのクリーンかつ洗練された内外装のクルマはもとより、環境コンシャスな戦略を次々に打ち立ててきた〈ボルボ〉。いまや自動車メーカーという枠を越えて、ライフスタイルブランドになりつつあると言っても過言じゃない。また、好評なセールスを記録していた内燃機関モノをアッサリとすべてラインナップから排除。早い段階から“全車電動化”を叶えて、CO2削減を声高に叫んできたのも同社だ。そんな〈ボルボ〉から真打ちの登場! いよいよブランド初となるBEV(バッテリーEV)が登場したのでレポートしたい。C40リチャージだ。
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〈ボルボ〉には今、SUVのラインナップとしてXC90/XC60/XC40という3モデルの展開がある。で、今回のC40は、その末っ子であるXC40とプラットフォームを共用する、コンパクトなSUVルックを持つ1台。実はこのプラットフォーム、すでに「XC40登場当初からEV化を見越して設計されている」ということが発表されていたもの。かなり長い熟成期間を経て、C40がこうして登場したことがよくわかるエピソードだ。
さらにこのC40は、すべてのインテリアにおいて、100%本革を使用しないはじめての〈ボルボ〉になるという。エシカルレザーと呼ばれる人工皮革やファブリックの使用を進めてきた同社が、とうとうこのC40でその夢を叶えたというわけ。SDGs先進国である北欧らしい選択ともいえるし、これを支持する感度の高い人々も多いはずだ。
さて、そんなエシカルなC40だが、チープさや我慢をユーザーに強いるようなところは微塵もないので安心してほしい。むしろほかの〈ボルボ〉にない、先進的な魅力を多く備えているから!
まず、ほかのSUV陣にはない、クーペライクなルックスはC40だけのもので美しいかぎり。ホイールデザインもエッジの効いたモノ。フロントグリルは冷却がさほど必要がないというBEVならではの特徴を生かし、ボディ同色のカラーグリルフレームを手に入れたのも目に新しい。
インテリアにはエコを意識させるような、目の覚めるブルーも用意された(※フィヨルドブルー選択時)。実はこれ、XC40では同様の部分に、ヴィヴィッドなオレンジを使用していた手法。XC40は人間工学に基づき、ドアポケットにPCなどのガジェットが入る大型のコンパートメントを、コンソールのグローブボックスにはボックスティッシュの入るスペースを、と、かなりきめ細やかな気遣いを見せてくれていたのだが、それも健在。使い勝手のよさと美しいブルーが、おのずと心をネイチャーに向かわせる。素晴らしい手法だと思う。
肝心の走り心地も驚くほど素敵だった。ツインモーターが生み出すパワフルなトルクは、ほどよくナチュラル。その一方、電気由来の伝達の速さで、踏みはじめからラグのない加速がしっかりと楽しめる。ハンドリングも電動モノにありがちな“軽すぎ”ということもなく、高速道路での安定感もしっかりと感じられた。
そうそう、モーターのパワートレーンになったことで、実はボンネットの中にも小さなラゲッジスペースが誕生した。試乗車ではここに、出先での充電キットをしまってあったが、こういう定位置があるのもなにげに北欧ライク。
また、非人道的なバッテリー製造を排除するため、バッテリー製造ルートを原料から管理するブロックチェーンも構築したという。
ちなみに、C40 リチャージには、シングルモーターを備えた前輪駆動のエントリーモデル“C40 リチャージ プラス シングルモーター”(599万円)が追加されたばかり。4月21日よりオンラインストアにて予約注文を開始し、デリバリーは2022年秋を予定している。
一度手にするとその魅力がわかる〈ボルボ〉の最新EV。今のうちにチェックして、この波に乗り遅れないで!
★DATA 〈ボルボ〉C40 リチャージ アルティメット ツインモーター
●全長×全幅×全高:4440×1875×1595mm
●ホイールベース:2700mm
●最高出力:300kW(408PS)/4350~1万3900rpm
●最大トルク:660Nm(67.3kgm)/0~4350rpm
●トランスミッション:1速固定式
●駆動方式:四輪駆動
●税込み価格:699万円
ボルボ・カスタマーリレーションセンター
TEL:0120-019-270