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2023.12.20 PR

新作も目が離せない〈ノルケイン〉
新世代の独立ブランドがスイス時計の未来を切り開く!


右が創業者兼CEOであるベン・カッファー。スイスの高級時計製造会社を営む一家に生まれ、〈ブライトリング〉のブランドマネジャーなどを経て、2018年に〈ノルケイン〉を創業。弟でセールスディレクターのトビアス・カッファー(左)を含む、家族経営の独立企業としてブランドを成長させている

スイス時計界の未来を担う新星として急成長している、〈ノルケイン〉というブランドをご存知だろうか。多くのスイス時計ブランドが外国資本やグループ傘下で時計を製造する中、同社は完全独立企業のベンチャーとして創業。全モデルにスイス製の機械式ムーブメントを搭載しながら50万円前後からの手に取りやすい価格を実現する一方、機械式のアウトドアスポーツウォッチという新しいジャンルを切り開いている。果たしてそんな注目の新星は、どんな思いで時計作りと向き合っているのだろうか。最上位モデル“ワイルド ワン”の新作を引っ提げて来日した若きCEOのべン・カッファーと、弟でセールスディレクターのトビアス・カッファーに話を聞くことができた。

注目の新作からも垣間見られる、独立系ブランドとしてのこだわり

右が、ブランドの初のゴールドケースモデルとなる“ワイルドワン ゴールド 42㎜リミテッドエディション”。左は、オールブラックでソリッドなスタイルを打ち出した“ワイルドワン オールブラック 42㎜”。どちらも自動巻きムーブメント搭載の機械式時計ながら、スポーツやアウトドアでの使用にも対応する

今回、発売された2つの新作は、いずれも最上位モデル“ワイルド ワン”シリーズの流れを汲むモデル。一つは、シリーズで初めて18K ゴールドをした“ワイルドワン ゴールド 42㎜リミテッドエディション”。コンテナをダイヤル側から覆うケージには、サテン仕上げとポリッシュ仕上げを施した18Kレッドゴールドを採用し、ケースバック側を包むケージには堅牢かつ軽量な独自開発のカーボン素材“ノルテック”を採用した数量限定モデルだ(世界99本)。そして、もう1つの“ワイルドワン オールブラック 42㎜”は、マットブラックの“ノルテック”製ケースを軸に全体を黒に統一した配色で、インデックスの繊細なカットワークが引き立てている。まずは、双方の新作の魅力をCEOのべン・カッファーに聞いた。

「“ワイルドワン ゴールド 42㎜リミテッドエディション”は、18Kゴールドで高級感を演出する一方で、“ノルテック”とのキャスティング構造で105gという軽さを実現しています。ラグジュアリーさがある一方で、“ワイルドワン”の特徴であるスポーティさも具現した時計です。もう1つの“ワイルドワン オールブラック 42㎜”は、コンテナを包むショックアブソーバーやダイヤル、リュウズ、針やインデックスまで全てマットブラックで揃えていますが、近くで見るとそれぞれの仕上げが異なることを見てとっていただけると思います。こうした仕上げの違いによって、独特の陰影を楽しんでいただける時計が完成しました。18Kゴールドのモデルは素材特性上、若干、耐久性が低くなる部分もありますが、どちらのモデルも、機械式ムーブメントを搭載していながらつけたままスポーツを楽しめる時計である点は、変わっていません」

セールスディレクターのトビアス・カッファーによれば、双方のモデルの背景には、〈ノルケイン〉というブランドの時計作りの姿勢を物語るストーリーがあるようだ。

「実は、18Kゴールドのモデルを作る企画自体は、2022年に“ワイルドワン”をデビューさせた当初からあったものなんです。ただ、強度の高い素材である“ノルテック”との組み合わせることも含め、製品化にあたっては様々な検証が必要でしたので、そうしたプロセスも踏まえ、1年後にローンチする形になりました。もう少し細部のお話をすると、ワイルドワンは25個のパーツで構成されたおり、スクリュー1本から自社で設計した独自のものを採用しています。コスト的にいうと、スクリュー1本作るために、ステンレススチール製ベゼルを1つ作りよりもコストがかかっているんですよ(笑)。このような製造方法を採用していながらレギュラーモデルのワイルドワンを1万スイスフラン以下で時計を作るということは、他のブランドではありえないことだと思います」

スイス時計界の未来を担う、ネクストジェネレーションとしての思い

より多くの人々に本物のスイス機械式時計の魅力を伝えるために、「常にチャレンジをし続け、製品開発でも企業活動においてもイノベーティブでありたい」と異口同音に語ってくれたカッファー兄弟

べン・カッファーによれば、こうした不可能を可能にするためにも、独立企業であることが必要なのだという。

「私たちのブランドのミッションは、スイスメイドの時計独自の価値を守り、発展させることです。スイスの機械式時計業界に外国資本が欠かせないものになっている中で、それをやり遂げ、より多くの人々に本物のスイス機械式時計の魅力を伝えたいという思いがチャレンジの原動力になっています。そしてこの目的を果たすためには、やはり独立企業として家族経営で全てをマネジメントすることが重要なのです。投資家や株主へのリターンが大きな使命となり、半年や1年の短いタームで業績的な成果を出さなければならないというような経営では、先ほどトビアスがお話ししたようなコスト面での挑戦などをしてしまったらきっと投資家に怒られてしまいますよ(笑)。独立したブランドだからこそ、長期的なスパンで時計作りを行え、ビジョンの具現化に向けて進むことができているのです」

そんな〈ノルケイン〉は独立企業のベンチャーではあるが、目指すゴールに辿り着くためにはサプライヤーとのパートナーシップが重要だと、トビアス・カッファーは語る。

「ロングタームで物事を考えられる独立企業だからこそ現在のような値付けもできているわけですが、同時にこうしたモノ作りはサプライヤーとの信頼関係が構築できていなければ成し遂げることができません。現在、当社のサプライヤーは、すべて〈ノルケイン〉の自社工場から半径60㎞圏内にあります。コンポーネントや指針、文字盤などを作っているファクトリーはいってみればみんなご近所さん。緊密に連絡を取り合える関係性を構築できています」

さらに、べン・カッファーによれば、自分たちがスイス時計の未来を作る新しいジェネレーションだという思いをサプライヤーたちとも共有できているようだ。

「サプライヤーであるファクトリーのオーナーたちも今、次世代に移行し始めています。たとえばこの“ノルテック”という素材を一緒になって開発したBIWI(ビウィ)というファクトリーのオーナーも私と同い年の35歳ですし、文字盤を作っているファクトリーもオーナーは30代です。彼らとともに新しい世代でスイスの機械式時計を成長させるために一緒に何かやろうよという機運がものすごく高まっていることを感じています。そうしたビジョンを共有できている関係性がサプライヤーと築けていることもまた、〈ノルケイン〉の時計を超えた価値の高さにも繋がっている部分があるんです」

2018年の創業からの5年の歳月をかけて次世代のファクトリーオーナーたちとの信頼関係を築き、スイス時計産業における新しいうねりを作り出してきた〈ノルケイン〉。日本での業績的な成長も著しく、ニューヨーク・シティマラソンのタイムキーパーに就任するなど、世界的な知名度も高まっている。果たしてスイス時計のニュージェネレーションとして、これからどんな未来を見せてくれるのだろうか。楽しみで仕方ない。


ラグと上部のケージに採用したゴールドは、環境負荷を低減した方法で調達されたPXグループの“5Nレッドゴールド”を採用。“ワイルドワン ゴールド 42㎜ リミテッドエディション”。ケース径42㎜、自動巻き、18Kレッドゴールド×ノルテックケース、ラバーストラップ、200m防水。217万8000円/18K尾錠の場合:246万4000円(ノルケイン/ノルケイン ジャパン)



ダイヤルに施された繊細なカットワークが、マットブラックの配色によってスタイリッシュに浮かび上がる。上の限定モデルと同様、COSC認定クロノメーターのマニュファクチュール キャリバーで、70時間パワーリザーブを実現。“ワイルドワン オールブラック 42㎜”。ケース径42㎜、自動巻き、ノルテックケース、ラバーストラップ、200m防水。84万7000円(ノルケイン/ノルケイン ジャパン) 

 

 
Information

●ノルケイン ジャパン
TEL:03-6864-3876
URL:https://norqain.com/ja-jp/

写真=池村隆司 取材・文=遠藤 匠 photo :Takashi Ikemura  text : Takumi Endo
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