ブルーの中に遊び心が詰まった“エルメスH08”。
つけるだけでワクワクする美意識高めのタイムピース。
時間を見るためだけでなく、時計の持つアクセサリーとしての魅力が注目を集めている。それこそ機能だけならスマートウォッチで十分。あえて時計をつけてこそ味わえる日常の豊かさや満足感、ラグジュアリーが求められているのだ。そんな時代の気分に応えるのが“エルメスH08”。メゾンらしい美学とエスプリにより、つけるだけで気分が高まる。
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[エルメス エイチオーエイト]
中央:エルメス・オルロジェ社のクリエイティブディレクター、フィリップ・デロタルはじめ、企画開発には時計担当だけでなく、〈エルメス〉のメンズ部門を率いるアーティスティック・ディレクターのヴェロニク・ニシャニアンも加わった。時のオブジェを具現化したデザインに、ヴォーシェ・マニュファクチュール社との共同開発によるエルメス・マニュファクチュールのムーブメントH1837を搭載する。ケースサイズ39×39㎜、自動巻き、チタンケース、布帛ストラップ。88万6600円 右:ブレスレット8万6900円 左:スカーフ11万8800円(以上エルメス/エルメスジャポン)
まるで角と曲線が溶け合うかのようなフォルムのケースに、円が連なる丸い文字盤を備える“エルメスH08”。洗練されたデザインは、ジェンダーや世代も楽々に超え、つけるだけで気分も高揚する。さらにそこに加わるのが〈エルメス〉らしいユニークな遊び感覚だ。
たとえばそれは、個性的な数字インデックスのタイポグラフィを見るとよくわかる。0と8がケースのフォルムと呼応し、創造性を存分に注いでいるのはご覧のとおり。さらに秒針もユニーク。両端の長さを均一にすることで、まるでコンパスの指針のごとく、人生の目的地を指し示すように感じさせてくれる。
そんな“エルメスH08”の新作だが、今回は、深いブルーのチタンケースとブラックセラミックのベゼルとリュウズを採用。それに調和するバイカラーのアクセントが、白いインデックスとオレンジのスケールであり、メゾンの卓越したカラースキームが窺える。
ケースにあしらった軽量素材チタンと相まって、ブルーの布帛ストラップの装着感も軽快で心地よい。これなら、オンとオフがシームレスに繋がる現代のライフスタイルでもシーンを選ばず、使い続けることができるだろう。コレクション名の0は無を表し、8は横にすれば無限大記号になる。そんな小粋な演出もこのメゾンらしい。
●エルメスジャポン
TEL:03-3569-3300
『Urban Safari』Vol.31 P26掲載
photo : Tomoo Syoju(BOIL) styling : Kan Nakagawara(CaNN) text : Mitsuru Shibata composition : Keiko Oshima