【フィリピン/シャルガオ島】ナイパラッド・ハイダウェイ
モルディブなどのリゾートで見かける“ネストレスト”という名のハンギングチェアがある。実はこれ、ドイツのアウトドア家具ブランド〈デドン〉のデザイナーが、かつてコチラのヤシの木を見てインスピレーションを得たもの。〈ナイパラッド・ハイダウェイ〉は、この〈デドン〉が手掛けた伝説の〈デドン・アイランド・リゾート〉を引き継いだリゾート。インテリアデザインを担当したのは、ダニエル・ポゼとジャン・マリー・マッソー。自然に抱かれるベアフットラグジュアリーな滞在ができるよう、様々な意匠が凝らされている。
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- 海リゾートが呼んでいる! vol.32
10棟のヴィラのうち、象徴的なのは3ベッドルームの“パーラヴィラ”。ナチュラルな建材を使った円筒形の建物が、いくつも繋がった造りになっている。ベッドルームを囲む大きな窓は外光をたっぷり取り入れ、ガゼボには風が吹き抜け、自然がぐっと近くに。そして一段高くなったツリープラットフォームはまるで屋外のリビングルーム。星空の下、レイドバックするのにもってこいだ。加えて、プライベートプールまでついている。
もうひとつの特徴が、オールインクルーシブ制。飲食はもちろん、なんと豊富なアクティビティやエクスカーション、スパ・トリートメントまで楽しみ放題。最新鋭の揚陸艇を含む3艇のボートを使って島巡りやマリンスポーツ、運転手つきの島周遊ツアーなど、ゲストの好みに合わせてスタッフがプランを提案。我が家のように過ごしてほしいと、プールバーでカクテルを自分で作ってもいいし、厨房を覗きに行ってもいい。食事はビーチや庭など好きなところにセッティングOK。夜には焚き火を囲んで焼きマシュマロを頬張り、ヤシの木に渡したスクリーンで映画鑑賞なんてことも。洗練された空間で、喜ばせ上手なスタッフによる、夢のような時間を堪能して。
伝統的な建築様式の“スーペリアファミリーヴィラ”。ダブルベッドの寝室が2つある
リゾートの前は白砂ビーチが続く。背後は6㎢ものマングローブ林と水路が入り組む
メインレストラン。メニューは決まっておらず、ゲストのリクエストやその日の仕入れで決定
マングローブ林に立つウェルカムパビリオン。洋上にポツンと浮かぶヨガスタジオもある
“パーラヴィラ”の半屋外リビング。天井から吊るされたハンギングラウンジャーは、遊び心とくつろぎを堪能できるソファ
How to Reach?セブ島から目指すのが一般的。マクタン・セブ国際空港から国内線に乗り換え、シャルガオ島まで空路約1時間。空港からはホテル送迎で、ローカルな車のジプニーやバンで約45分(35㎞)。マニラからのルートも。
こんな体験ができる!右:3艇のボートを駆って、フィッシングやスノーケリングへ。芸術的なバレルを描く、世界的に有名なサーフスポット“クラウド9”へも連れていってくれる。ほかにサップや水上バイク、カヤックなど各種マリンスポーツもラインナップ。左:アイランドホッピングでは、サンドバンクへのピクニックも気軽にリクエスト可。パラソルやビーチチェア、レストランチームによるランチボックスも運び、快適に過ごせる。
●Nay Palad Hideaway[ナイパラッド・ハイダウェイ]
住所:Malinao, General Luna, Siargao Island, Surigao del Norte, 8419, Philippines
TEL:+63-917-701-78-40
料金:スーペリアガーデンビューヴィラUS$660~、スーペリアファミリーガーデンビューヴィラUS$660~、デラックスオーシャンビューヴィラUS$990~、パーラヴィラUS$1690~など
URL:https://www.naypaladhideaway.com/
※新型コロナウイルスによる渡航制限に関しては、外務省ホームページにて最新の情報を確認してください。
雑誌『Safari』11月号 P248~249掲載
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text : Chieko Koseki