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2026.02.07


Bリーグ 琉球ゴールデンキングスの次世代を担う【脇 真大】頂上決戦での悔しさが自分を奮い立たせる力に!

ルーキーながらレギュラーシーズン全60試合に出場という堂々たる活躍で、昨シーズンの新人王に輝いた脇 真大。西地区の強豪・琉球ゴールデンキングスの次世代を担うシューティングガードが、初のファイナルで抱いた思いとは!?

バスケットボール選手 脇 真大
2002年、熊本県生まれ。バスケ一家で4歳からバスケをはじめ、岡山商科大附属高校を経て白鷗大学へ。4年次にエースとしてインカレ優勝に導き、得点王とMVPを獲得。特別指定選手を経て、2024‐25シーズンに琉球ゴールデンキングスと正式契約を結んだ。

コートの端から端まで駆け抜けてフィニッシュを決める“コースト・トゥ・コースト”などのアグレッシブなプレイで、琉球ゴールデンキングスの新戦力、脇 真大。新人らしからぬ活躍を見せた昨シーズンは、先発49試合を含む全60試合出場で平均21分29秒出場。リーグ屈指のスラッシャー(ディフェンスを切り裂くようにドライブして得点する選手)と賞賛される果敢なオフェンスや激しいディフェンスで、チームの4年連続のファイナル進出に貢献した。そんな脇が分岐点として語ってくれたゲームは、まさにその頂上決戦。西地区の王者となったチームが、東地区の王者・宇都宮ブレックスとの最終決戦に挑んだ2024-25シーズンのファイナルだ。脇はCS(チャンピオンシップ)からレギュラーシーズン終盤に戦線離脱した岸本隆一に代わって先発ポイントガードを務め、リーグ戦で7.3点だった平均得点をCSでは10.6点まで伸ばす活躍ぶりで大きな戦力となった。

「プロになってから1年間をとおしてしっかり試合に出させてもらい、ファイナルの舞台に立たせてもらいました。優勝をあと一歩で逃してしまったことは本当に悔しいことですが、特にCSに入ってからは自分でも成長を感じることができたし、新人としてあの舞台に立つのは簡単なことではないと思うと、本当に貴重な経験ができたと思っています。大舞台を楽しめるくらいの選手がビッグショットを打てるようになると思っていますし、実際に楽しむことができた自分がいた。ゲーム3のときも楽しめてはいましたが、勝ちたい気持ちで急いで、最後に僕のやりたいバスケットボールができなかった。一番大事なときにバスケットを楽しむことを置き去りにしてしまったことが悔やまれますが、悔しい思いをしたからこそ、またこの舞台に立ってやるという気持ちがさらに強くなりました。その気持ちが僕の背中をプッシュしてくれるもののひとつになっていくのだと思います」

ファイナルまで一気に駆け上がったように見えるルーキーイヤーだったが、その過程には立ち止まらなければならないときもあった。レギュラーシーズンで順調に結果を出していたが、アジアの頂点に挑んだ3月のEASL (東アジアスーパーリーグ)では、コートに立ったものの思うような結果を出せず、無念の交代を余儀なくされる時期を過ごした。

「EASLで結果を残せなかったあの頃は、メンタルの状態が非常によくありませんでした。自分に対してのいろいろな声を聞こうとしすぎて、それを全部やらないとダメだと思ってしまっていた。そういったメンタルの中で自分の強みを忘れてしまい、空回りした自分がいました。僕自身は本来、メンタルの部分では誰にも負けたくないという強い思いがあるので、本当に苦しい時期を過ごしましたが、ヘッドコーチから“お前らしくないぞ”と声をかけてもらい、コミュニケーションを取ってくれたことで吹っ切れた部分があり、自分の強みを見つめ直すことができました。初心に帰るではないですが、僕の強みは縦にアタックを仕掛けていったり、ディフェンスでも前線からプレッシャーをかけられるといったことなので、まずそこはしっかりやろうということを試合で取り組み、改善できた。あの当時の自分を試合に出し続けてくれたヘッドコーチには感謝しかありません」

成長を感じた1年を経て再び戦いに挑んでいる今季は、第2節で右第3中手骨骨折の怪我を負って戦線離脱を余儀なくされたが、11月12日の大阪エヴェッサ戦で1カ月ぶりに復帰を果たした。

「今シーズンは去年のようないい入り方ができずに苦しい時期もありましたが、ひとつひとつ課題をクリアしながらチーム全員で乗り越えようとしているので心配はしていません。アンダードッグという言葉がありますが、僕らは劣勢に思えるような状況からであっても突き上げていく力があるチーム。世間では強豪といわれていますが、全然そんなことないと思っていますし、どんな試合でも挑戦者の気持ちでチャレンジしようといったことや、難しい試合でも勝ち切れるチームになろうということをみんなとも話しています。細かいことにはなりますが、ルーズボールへのこだわりやシューターが打ちやすいパスの精度、チームの中でのコミュニケーションといったことを僕たちは突き詰めてやっていますので。そういったチームのカルチャーを忘れずにバスケットをやっていけば、必ず結果もついてくると思っています」

アーティスト 田村 大
1983年、東京都生まれ。2016年にアリゾナで開催された似顔絵の世界大会であるISCAカリカチュア世界大会で、総合優勝。アスリートを描いた作品がSNSで注目を集め、現在のフォロワーは15万人以上。その中にはNBA選手も名を連ねる。Instagram:@dai.tamura

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Information

※『Safari』3月号166〜168ページ掲載

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イラスト=田村 大 構成&文=遠藤 匠
illustration : Dai Tamura composition&text : Takumi Endo
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