【スニーカー】作りと履き心地が違う!
大人は本格靴ブランドの貫禄白スニを選ぶ!
くたびれてしまった白スニーカーを買い替えるなら今。心機一転、気持ちをフレッシュにできるのは年末年始がイチバンじゃない? で、次はどんなブランドにしようかなと思っているなら、是非試してほしい1足がある。それが、上質なドレスシューズ作りで定評のあるブランドのもの。コレ、明らかにスポーツ系ブランドとは違ったアプローチで、デザインと質感、そして履き心地がまるで違うから!
今回集めた“白スニ”を手掛けているのは、いずれも職人技と歴史に裏打ちされた靴作りが自慢の名門ばかり。使っている革や仕立てのよさが違うのは一目瞭然。全体のフォルムやブランドを特徴づけるデザインの盛りこみ方も、スポーツブランドやファッションブランドとはひと味違うのも新鮮だったりする。一点豪華主義じゃないけれど、こんな“白スニ”があれば、いつもの大人カジュアルの格が何倍も上がって見えるに違いない!?
右:ホワイト×レッド8万9000円 左:スタッズ9万円(以上 クリスチャン ルブタン/クリスチャン ルブタン ジャパン)
右の1足は、ボクシングシューズにインスパイアされた“マイ・コ”というモデルのローカットタイプ。〈クリスチャン ルブタン〉の象徴であるレッドソールを彷彿とさせる赤ラインと“CL”のゴールドイニシャルが、しなやかな白レザーによく映える。左の“F.A.Vフィケ”は、レースアップ風のデザインだけど実はスリッポン仕様というのが新鮮。本来靴紐を通すための穴にずらりと並ぶスタッズとシュータンに描かれたシグネチャーが、わかる人にはわかるブランドアピールに。
各6万6000円(以上トッズ/トッズ・ジャパン)
右の透明感のある白レザーが目を引く1足の見どころは、サイドに刻印されたロゴだけにあらず。アウトソールの底面に施された突起も、どこかラバーペプルを思わせるデザインなのが印象的。左は、同じ型の白スニに対し、差し色を効かせたもの。ロゴが主張し過ぎないよう同色で型押しされているデザインだからこそ、ブラウンやグレーの上品な配色が引き立って大人感たっぷり。
各5万7000円(以上ジミー チュウ)
右は、“ハワイ”と名付けられたカーフレザーのコートシューズ。〈ジミー チュウ〉らしさを感じられるディテールが、どこにあるのか気づいた? そう、つま先のパンチングが、“スタースタッズ”をイメージさせる形状になっている。しかも、よ~く見ると一番上のアイレットもこの形状というのも遊び心がある。グリーンのラインを効かせたカラバリは、このアイレットがゴールドカラーだから、リッチさも一段上⁉
各8万円(以上ジェイエムウエストン/ジェイエムウエストン 青山店)
右の“オンタイムスニーカー”は、佇まいこそシンプルなコートシューズだけど、控えめな穴飾りや流れるようなトウシェイプが、スニーカー専業ブランドではなかなか出せない品格を感じされてくれる。左は、クラシカルなランシューからインスピレーションを得た“オンマイウェイ スニーカー”。“W”を描くサイドラインが、ウエストンの頭文字というのは靴好きなら絶対わかるはず。実際に履いてみると、足を柔らかく包み込む内側のパッドからも仕立てのよさが伝わってくる。
右:オールホワイト6万9000円 左:レザー切り替え8万1000円(以上サントーニ/リエート)
右の1足は、純白ではなくヴィンテージ加工を施した白レザーを採用。あえて履き口やベロにクッション材を入れず、革自体の質感のよさをダイレクトに感じられる仕立てになっている。外羽根のプレーントゥのように装飾性を抑えたデザインは、ジャケット姿にもよく映える。これとは逆のアプローチで、バッシュ風の意匠を取り入れたのが左のモデル。とはいっても、そこは〈サントーニ〉。切り替えに使った美しいしぼが浮かぶ革や、きめ細かいスウェードはいずれも上質感あふれるもの。ゆえに、バスケ小僧とは別格の足元に。
●クリスチャン ルブタン ジャパン
TEL:03-6804-2855
●ジェイエムウエストン 青山店
TEL:03-6805-1691
●ジミー チュウ
TEL:0120-013-700
●トッズ・ジャパン
TEL:0120-102-578
●リエート
TEL:03-5413-5333
photo : Kouki Marueki(BOIL) styling : Hidenori Asai text : Takumi Endo