最上級のお洒落支度は万全に。
“ブラックタイ”の招待状が届いたら?
ビジネスにおいて浸透してきたグローバルスタンダード。ある日、“ブラック タイ着用”と書かれた招待状が届くことがあるかもしれない。そんなとき、日本流の略礼装、いわゆる“礼服”では華やかさに欠ける。ここは準礼装のタキシードを気負わず楽しんで、“わかっている男”を印象づけてみよう。
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BRIONI
ブランドを代表する“ブルニコ”というスーツをベースに、スーパー160’sウールの採用でしなやかな着心地を実現。レギュラーシルエットのパンツは、ウエスト裏地で心地よいフィット感に。タキシ ー ド69万1000円、ボウタイ2万2500円、チーフ2万円、シャツと手に持ったコートは参考商品(以上ブリオーニ/ブリオーニ ジャパン)、その他はスタイリスト私物
フォーマルにおいても遊び心を求めら れる場合はあるが、それよりもホストや 場所に対する敬意を重視すべきときも。 そんなときは、迷わず王道を体現する〈ブリオーニ〉の1着を。さすがレッド カーペットを歩く著名な俳優たちが信 頼を寄せる老舗だけあり、そのタキシー ドはエレガントにして威風堂々とした 佇まい。美しく立ち上がるラペルの幅と やや短めの着丈が、高めのウエストライ ンとの完璧なバランスを保っている。一 目を置かれる装いとは、まさにこのこと。
GIORGIO ARMANI
シャツもボウタイも黒に徹したシックな色使いには、女性を引き立てる意味合いも。男:タキシ ー ド40万円、シャツ8万1000円、ボウタイ2万3000円、シューズ9万4000円、ストールとカマーバンドは参考商品 女:ドレス160万円、シューズ15万8000円、イヤリング10万8000円、バッグ19万8000円(以上ジョルジオ アルマーニ/ ジョルジオ アルマーニ ジャパン)
女性を華やかな夜会にエスコートするときは、準礼装にも華やかさを。おすすめは、柔らかな仕立てで男の色気を引き出す〈ジョルジオ アルマーニ〉の1着。 優雅なドレープを描くジャケットは、 ’80年代のスーツを彷彿とさせる4つボタンのダブルブレスト。パンツは裾幅26cmのワイドシルエットだが、ジャケットの着丈との絶妙なバランスゆえ、 リラックス感がありつつも着姿は品格にあふれる。ドレスアップした女性の隣に立てば、2人は夜会の主役級に。
DUNHILL
両サイドに1本の側章を走らせたパンツも、タキシードに合わせるボトムスの王道。仕立て自体に構築感があるが、ベルベットが軽くてソフトなので、ストレスのない着心地を楽しめる。ジャケット31万円、シャツ3万1000円、パンツ11万円、ボウタイ1万8000円、カマーバンド2万9000円、チーフ1万2000円(以上ダンヒル)、その他はスタイリスト私物
言うまでもなくタキシードという準礼装もフォーマル自体の様式も、英国発祥のもの。格式の高さを重んじるべき場所にお呼ばれしたときは、その伝統を現代に受け継ぐ〈ダンヒル〉の1着が頼りになるに違いない。ジャケットはなめらかなベルベットコットン仕立てで、ブリティッシュテイストを体現する構築的な仕立てが凛々しさを演出。流行に左右されない低めのゴージラインからも品格が感じられ、落ち着いた印象に。この風格こそが、永遠のスタンダード。
RALPH LAUREN PURPLE LABEL
絞りをきかせたウエストで、構築的なショルダーラインを強調したシルエットも出色。男:ジャケット28万円、ベスト6万円、シャツ6万2000円、 パンツ8万円、ボウタイ1万7000円(以上ラルフ ローレン パープル レーベル/ラルフ ローレン) 女:ドレス43万6000円、イヤリング8万7000円(以上ラルフ ローレン コレクション/ラルフ ローレン)、その他はスタイリスト私物
ダークトーンを選びがちなフォーマルファッションだが、たまにはパープルに染まったジャケットはどうだろう。個性を印象づけられる配色だが、実はかつてルネッサンス期のヨーロッパの貴族は、 この色に近いミッドナイトブルーとベルベットとの組み合わせをエレガントでプレステージ感のあるものとして珍重していた。その様式美を、現代に蘇らせたのがこの1着。さらにパープルは、 ブランドの最上位ラインを象徴する色。 格式の高さは折り紙つきだ。
●ブリオーニ ジャパン
TEL:03-6264-6422
●ジョルジオ アルマーニ ジャパン
TEL:03-6274-7070
●ダンヒル
TEL:03-4335-1755
●ラルフ ローレン
TEL:0120-327-420
photo : Takashi Noguchi styling : Kan Nakagawara(CaNN) hair&make-up : Megumi Matsumoto text : Takumi Endo composition : Keiko Oshima