セクシーすぎる演技派女優!
スカーレット・ヨハンソン映画5選!
11月に主演作『ブラック・ウィドウ』の公開が控えているスカヨハ。“世界一セクシーな女優”と称されるほどの美貌でありながら、演技力も抜群。特に母親役を演じるようになった近作では、その表現力に驚かされるばかりだ。そんな才能あふれる彼女の傑作を5本セレクト!
『ロスト・イン・トランスレーション』
製作年/2003年 製作・監督・脚本/ソフィア・コッポラ 共演/ビル・マーレイ
演技派として開花!
CM撮影のため東京にやって来た中年のハリウッド俳優(ビル・マーレイ)と、カメラマンの夫に同行して東京を訪れるも、ホテルの部屋で孤独に過ごすはめになった若妻。同じホテルに泊まっていた2人が偶然知り合い、時間を共にすることに…。
ソフィア・コッポラ監督が自身の体験をもとに撮り上げ、アカデミー賞脚本賞に輝くなど、各映画賞を席巻したヒューマンストーリー。主人公の若妻を演じたスカーレットにも絶賛評が集まり、ゴールデン・グローブ賞主演女優賞にノミネートされた。
それまでは注目の子役、期待の若手としてキャリアを築いていたが、見知らぬ街に佇む“異国人”の孤独を控えめだが深みのある演技で表現し、演技派として一躍開花。若手実力派女優のトップに躍り出る。
『真珠の耳飾りの少女』
製作年/2003年 監督/ピーター・ウェーバー 共演/コリン・ファース、キリアン・マーフィ
ただただ美しいスカヨハ!
『ロスト・イン・トランスレーション』が評価された同年に公開され、若手実力派女優スカーレット・ヨハンソンを印象づけた1作。17世紀オランダで活躍した画家ヨハネス・フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』を題材に、創作に執念を燃やすフェルメール(コリン・ファース)とそのモデルになった下働きの少女の物語が展開する。
『真珠の耳飾りの少女』から抜け出てきたかのようなヒロインを、スカーレットが危うくも静謐な雰囲気を湛えながら好演。ゴールデン・グローブ賞では『ロスト・イン~』でミュージカル・コメディ部門の主演女優賞、本作でドラマ部門の主演女優賞にノミネートされる快挙となった。
視覚的な美しさも印象深い作品世界の中で、ただただスカーレットの美しさが光る。
『マッチポイント』
製作年/2005年 監督・脚本/ウディ・アレン 共演/ジョナサン・リース=マイヤーズ
世界一セクシーな女優の面目躍如たる演技!
野心家の元テニス選手クリス(ジョナサン・リース=マイヤーズ)は、上流階級への憧れを胸にハンサムな金持ち青年トムと友人関係に。トムの妹クロエと付き合い、足場を固めていく。しかし、トムの美しい婚約者ノラの存在が、クリスの運命を次第に狂わせていき……。
ウディ・アレンがロンドンを舞台に撮り上げたサスペンスに、スカーレットは主人公を惑わせるアメリカ人女性ノラ役で登場。欲望と衝動がスリリングに交錯する展開の中で、エロティックな存在感を放つスカーレットのナチュラルな色気が炸裂する。
と同時に、人間の愚かさを不格好に体現する役割も担っており、シニカルなブラックコメディ的ヒロインとしても見事。この頃から、世界一セクシーな女優と呼ばれるようにもなった。
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
製作年/2015年 監督・脚本/ジョス・ウェドン 共演/ロバート・ダウニー・Jr、クリス・ヘムズワース、クリス・エヴァンス
アクションもこなせるのが魅力的!
『アイアンマン2』以降、マーベルコミックのヒーローたちが活躍する大ヒットシリーズの一員に。ロシアの謎多きスパイ、ブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフを演じている。
ヒーロー集団“アベンジャーズ”の中心人物として平和のために戦うブラック・ウィドウは、今や女優スカーレット・ヨハンソンを代表するキャラクターに。タイトなコスチュームに身を包み、華麗なアクションを繰り広げる姿が世界中のファンを魅了している。
本作ではブラック・ウィドウの過去について若干の言及があるほか、アベンジャーズの仲間であるハルクことブルース・バナー(マーク・ラファロ)とのロマンスも。単独映画『ブラック・ウィドウ』も11月6日(金)公開。
『マリッジ・ストーリー』
製作年/2019年 製作・監督・脚本/ノア・バームバック 共演/アダム・ドライバー、ローラ・ダーン
スカヨハ史上、最高の演技!
愛し合って結婚し、息子にも恵まれたものの、離婚を選択することになった女優の妻ニコールと舞台演出家の夫チャーリー。当初は円満な協議離婚を望んでいた2人だったが、次第に双方の怒りと不満が噴出し、弁護士を立てて争うことになってしまう……。
『イカとクジラ』のノア・バームバック監督が自身の体験にもヒントを得て、離婚に向かう夫婦の心情を見つめたヒューマンストーリー。スカーレットが妻を、アダム・ドライバーが夫を演じ、共にアカデミー賞主演賞にノミネートされた。
心情を切々と吐露する、あるいは相手に思い切りぶつける際の長台詞など、その女優力を実感できるシーンが多く、スカーレット・ヨハンソン史上最高の演技との呼び声も高い。30代になった彼女の今に相応しい傑作。
photo by AFLO