スター・ウォーズに登場するビークルに魅せられたコレクターによる
Xウイングなどのカスタムコレクション【前編】
スター・ウォーズの大きな魅力のひとつが、銀河を駆けるスター・シップやビークルの存在だろう。その機能美と物語性を再現することに情熱を注ぐ宮澤 勲さん。彼が独自の技術で作り上げたプラモデルのコレクションを拝見。
もともとSF映画が好きで、その中でも乗り物に目が行く宮澤さんにとって、スター・ウォーズのビークルは別格の存在だった。『スター・ウォーズ/新たなる希望(エピソード4)』を観たのは中学生の頃。スクリーンの前で受けた衝撃は、今も鮮明に覚えているという。「同年代のSF作品に登場する宇宙船って、流線型できれいなものが多いんですよ。でもスター・ウォーズのビークルは違う。ミレニアム・ファルコンなんて、機体からたくさんのパイプ類が出ていて、細かくてごちゃごちゃ。しかも機体自体が汚れていてリアリティがある。さらに特撮技術が素晴らしいですね。CGがない時代でも実際の模型を駆使して撮影しているから、立体感があって本当に宇宙を飛んでいるように見える。画期的でした」と語る。
内側まで忠実に再現した自作モデル!
「書籍に掲載されていたスノー・スピーダーの断面図を参考に、プラモデルの上部をカッターで切り取り、別途取り寄せたパーツを組み込んで内部の様子を忠実に再現しました」。週末にコツコツと制作を続け、3 ~ 4カ月かけて完成した力作。
1台ごとの質感の違いを色の塗り方で使い分け!
「塗装にとことんこだわった」というスピーダー・バイクは、濃い茶色に灰色っぽい茶色を重ねて、金属の質感を表現。スカウト・トルーパーも明度の違う白を塗り分けている。
小さな機体にXウイングの迫力を凝縮!
『スター・ウォーズ/新たなる希望(エピソード4)』に登場するXウイング・スターファイター。「黄色の塗装にヤスリをかけて、剥げた雰囲気を演出。キットにはないのですが、コクピットにパイロットを乗せました」
映画自体を何度も見返して本物らしさを追求!
作るときには何度も作品を見直すという。「建設途中の第2デス・スターは、赤い仮設資材のようなものが見えるシーンがある。それをイメージして塗装の際には少し赤を入れました。中にLEDを仕込んで光るところにも注目してください」
細かな作業の積み重ねがここにしかない迫力を生む!
インペリアル・スター・デストロイヤーは一度塗装した上にテープでマスキング。さらに明るい色を塗り、テープを剥がすという細かな作業の連続で模様を表現したそう。
当時からプラモデル作りが趣味だったものの、スター・ウォーズのキットは輸入品で高額。そのため手が出せずにいたが、2015年頃に〈バンダイスピリッツ〉からスター・ウォーズのプラモデルが登場すると、入手しやすくなったことで宮澤さんの情熱に再び火がついた。「接着剤を使わずに組み上げられるのが面白い。すべてがとても精巧な作りになっていて、その技術に感動しました」
宮澤さんは、子供の頃に受けた衝撃を自分の手で再現する工夫を惜しまない。プラモデルの部品をただ組み上げるだけでは終わらず、LEDを仕込み、台座までこだわって細かくリアルな世界観を作り込む。「どうしたら本物に近づくかを考えながら塗装して、ウェザリング(汚し塗装)するのが楽しい」。宮澤さんの手によって生まれるスター・ウォーズの映画さながらのビークルは、単なる模型ではなく、銀河の空気をまとっている。
※『Safari』9月号186〜187ページ掲載
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文=松井みほ子


























































