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CULTURE カルチャー

2026.05.26

『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』来日インタビュー
「ジョージ・ルーカスには責任を取ってほしい(笑)」ペドロ・パスカルが語る映画への愛!

『スター・ウォーズ』シリーズの最新作であり、大ヒットドラマ『マンダロリアン』から繋がる『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』。帝国が崩壊し、無法地帯と化した銀河で、賞金稼ぎとして活躍するのがマンダロリアンのディン・ジャリン、通称マンドーだ。全身を装甲で覆って素顔を見せず、依頼に応える彼の隣には、フォースの力を秘めた孤児のグローグーがいる。これまで父子のような関係を築き、絆を結んできた彼らの物語はスクリーン上でどのような局面を迎えるのか。劇場公開を前に来日したマンドー役、ペドロ・パスカルに聞いた。ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』でブレイクし、今や『スター・ウォーズ』シリーズの一員になった彼が作品に込めた想い、そして積み上げたキャリアの原点にあるものとは……?

 

――グローグーは本当に素敵な共演者ですね。

「ドラマシリーズの撮影初日から現在に至るまで、常に彼がその場の主人公だよ(笑)。もちろん、それはグローグーを作り上げ、操作するチームのおかげでもある。彼らはカメラが回っていない時もグローグーを動かし、共演者がいるように感じさせてくれるんだ」

――グローグーとマンドーの距離は物語が進むにつれて近づき、これまではバッグの中にいたグローグーが今やマンドーの肩に乗ったりもしています。

「鋭い指摘だね。確かに、これまでは赤ちゃんを抱っこ紐で抱えている感覚だったし、それがグローグーの幼さを表現していたと思う。でも、グローグーは以前より成長し、彼らの関係はより親密になった。物理的な距離が近づき、お互いを守る立場になったとも言えるね。『スター・ウォーズ』シリーズが素晴らしいのは、衣装やヘルメット、クリーチャー、世界観などで、視覚的にも物語を語るところにあるんじゃないかな」

――「お互いを守る立場」の完璧な例として、今回はマンドーに大きなピンチが訪れますね。実は、すごく心配したんです。あなたは過去の出演作でしばしば命を落とし、伝説を作ってきた人なので……。

「死んじゃうんじゃないかって?(笑)」

――そうです(笑)。マンドーがどうなるかのネタバレはしませんが、彼にピンチが訪れ、グローグーが活躍という名の成長を見せる。この展開をどう思いましたか?

「『The old protect the young, and then the young protect the old.(老いた者が若き者を守り、若き者が老いた者を守る)』。こんなセリフが劇中に出てくるのだけど、それこそが今回の物語の核心だし、『スター・ウォーズ』シリーズの本質でもある。信条や真言のようなもので、『This is the way.(我らの道)』や『I can bring you in warm or I can bring you in cold.(生きたまま行くか、冷たくなって行くか)』なんてセリフもあったよね。親と子の進化の中で、守られてきた子供が親を守るようになる。言い換えるなら、守るべき相手に人生を捧げてきた者が守られるようになる。そんな関係性と自然な流れを表現した素晴らしい展開だと思う」

――本作はさておき、あなたが命を落として伝説を作った作品として、真っ先に思い浮かぶのは『ゲーム・オブ・スローンズ』です。

「恐ろしいシーンだったよね(笑)」

――あの時は39歳だったとか。

「あの作品は僕に大きなきっかけをくれたし、もう少し早い時期にチャンスが巡ってきたらよかったなとも思う。だって、役に恵まれる機会が増えるほど、過酷な体験をする機会も増えるから。年齢を重ねるにつれ、肉体的な制約が増えるのは皮肉な現実。マンダロリアンのスーツを着て、海の怪物(ドラゴンスネーク)と戦った時にひしひしとそう感じたよ。もう51歳だし……」

――チャンスが巡ってくるまでの道のりには厳しさも伴いましたか?

「かつてのオーディションでは、あと少しで大役に手が届くこともあった。合格した俳優はその役でアカデミー賞にノミネートされ、キャリアを築いていったよ。僕は人生を変える役に出会うまで20年近く待たなければならなかったけど、それでもすべての瞬間を奇跡のように感じていた。どれだけ小さな舞台でも、たった1話のドラマ出演でも、役を得て演じられることがうれしかったんだ。今の僕にどんなことが起きたとしても、かつて役を得た時の喜びには及ばないかもしれない。そう思えるほど役を得るのは大変だったし、今の僕は感謝すべき稀有な立場にいるから」

――『ゲーム・オブ・スローンズ』はもちろん、『ナルコス』も『THE LAST OF US』も大成功しました。『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』ではMCUの主演を務めています。そんなご自身のキャリアと冷静に向き合っているのですね。

「大きなシリーズ作品に参加し、トップレベルの才能と仕事ができているのも、今こうしてここにいるのも僕だけの力じゃない。そのことに、心から感謝しているんだ。僕という人間は知名度や成功ではなく、長年の挑戦とコミュニティによって磨かれてきたのだと思う。過去には道を見失った時期もあったけど、年齢を重ねるにつれ、僕は自分の良い部分も悪い部分も理解できるようになった。もちろん、若い頃は機会に恵まれないことがすごく嫌だったけど。学校を卒業してすぐ、今みたいになりたかった。子供の頃からずっとそう望んでいたしね。でも、時間がかかってよかったと今は思っている」

――子供の頃から映画の世界に憧れていたのですか?

「とりあえず、スティーヴン・スピルバーグとジョージ・ルーカスには責任を取ってほしい(笑)。彼らの映画を観て、子供だった僕は大きな夢を抱いてしまったから。あと、僕の映画体験の中にいる登場人物として、鮮明に思い浮かぶのは『エイリアン』のエレン・リプリー。シガニー・ウィーヴァーは元祖スペース・マザーだから、今回共演できて本当にうれしかった。SF、コメディからドラマまで、あらゆるジャンルの作品で活躍してきた彼女は僕が目指す俳優像そのものだし、彼女が出演する作品は携わりたい映画の理想でもある」

――原点にはハリウッドの大作映画があったのですね。

「世界の映画に触れるようになったのは、12歳か、それくらいの頃かな。ヨーロッパやアジアからやって来る映画を観て、自分の世界を広げていった。そして、映画への愛をより掘り下げていったんだ。名作や旧作に触れ、それらが今ある作品にどんな影響を及ぼしているのか理解しようとしたりもしたよ。そうした映画の勉強が、黒澤明やペドロ・アルモドバルなど、世界中の映画監督へと僕を導いてくれた。どちらかと言うと僕は俳優というより、映画ファンであり、読書家であり、アートを愛する人間。(本作の監督である)ジョン・ファブローもそう。彼も僕と同じくらい、映画というものが大好きなんだ。だから、この映画には映画愛が詰まっているし、映画を愛する気持ちやその原体験が視覚的に表現されている作品になったと思う」

 

『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』
大ヒット公開中
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2026 Lucasfilm Ltd. & TM.All Rights Reserved.

 

 

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