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CULTURE カルチャー

2022.12.24


【2022年を振り返る】年末年始にイッキ観したいオススメ韓国ドラマ!

 

 

『今、私たちの学校は…』:出演/パク・ジフ、ユン・チャンヨン、パク・ソロモン

『イカゲーム』『地獄が呼んでいる』『D.P. -脱走兵追跡官-』などに沸いた2021年に続き、2022年も韓国ドラマの話題作が続々。一気視聴も可能な配信オリジナルから、韓国でのテレビ放送と同日配信のものまで、いろいろな形で楽しめる作品が揃った。

まず、上半期の話題をさらったのは『今、私たちの学校は…』。ウィルスが蔓延した高校からはじまる本作は、いわゆるゾンビドラマ。基本軸にあるのはシンプルなサバイバル劇だが、青春真っ只中の健気な高校生たちを主役にし、時に視聴者の心を引き裂きもした。 

 
 

 

『二十五、二十一』:出演/キム・テリ、ナム・ジュヒョク、ボナ

青春の香りで視聴者を魅了したのは、『二十五、二十一』も。こちらの舞台は、経済危機に揺れる80年代末~90年代。フェンシングに情熱を傾ける女子高生と一家離散を余儀なくされた青年の物語が展開していく。レトロな時代背景の中で描かれるエネルギッシュな青春模様に、大勢の視聴者のときめきが爆発。ハマった人たちの熱量が最も高かった作品かもしれない。 

 
 

 

『未成年裁判』:出演/キム・ヘス、キム・ムヨル、イ・ソンミン

同じく若者が物語の中心にいるものの、『未成年裁判』で描かれるのは大人の目に映る少年犯罪。ある過去を秘めた厳格な判事が、若き“犯罪者”たちを判事の視点で見つめていく。実際の事件を題材にしたエピソードも多く、犯罪ミステリーであると同時に深刻な社会派作品でもあった。 

 
 

 

『私の解放日誌』:キム・ジウォン、イ・ミンギ、イエル、ソン・ソック
 

 

『私たちのブルース』:チョン・ウンヘ、イ・ビョンホン、シン・ミナ、キム・ヘジャ

もがいているのは少年少女だけでなく、田舎町に暮らす三兄妹が平坦で息苦しい毎日からの脱却を目指す『私の解放日誌』、済州島を舞台にしたオムニバス形式の群像劇『私たちのブルース』では大人たちのドラマも展開。どちらも視聴者に寄り添う身近なストーリーを掲げつつ、丁寧な人間模様が綴られていたが、等身大の登場人物を名台詞ともども好演するキャストの力量あってこそ。イ・ビョンホンら豪華出演者が揃う『私たちのブルース』も、ソン・ソックの大ブレイク作となった『私の解放日誌』も、キャストの魅力を存分に堪能できる作品になっている。 

 
 

 

『シスターズ』:出演/キム・ゴウン、ナム・ジヒョン、パク・ジフ、ウィ・ハジュン

また、敏腕CEOと女性社員のこじれにこじれたロマンスが展開する『社内お見合い』や貧しい家庭で育った三姉妹が壮絶な運命に翻弄される『シスターズ』も好感度が高く、大勢に愛されたシリーズ。『社内お見合い』はぶっ飛んだラブコメ世界でユーモラスに楽しく、『シスターズ』はサスペンステイストとハードな味わいを滲ませながら等身大の奮闘を描いている。 

 
 

 

『還魂』:出演/イ・ジェウク、チョン・ソミン、ファン・ミンヒョン、シン・スンホ

現代を映す作品が続いたが、人と人の魂が入れ替わる“還魂”が物語の鍵を握るファンタジー『還魂』や朝鮮王朝史に名を残す名君イ・サンと聡明な女官の切ないロマンスが展開する『赤い袖先』など、見応えのある時代劇も。パート1が大好評だった『還魂』は、パート2の結末が気になるところ。『赤い袖先』は主演のジュノ(2PM)が百想芸術大賞でTV部門男性最優秀演技賞に輝くなど、各ドラマ賞での評価も高い。 

 
 

 

『ナルコの神』:出演/ハ・ジョンウ、ファン・ジョンミン、パク・ヘス

現代や現実から離れたところで展開する物語と言えば、ハ・ジョンウ、ファン・ジョンミンら渋い役者が暴れる『ナルコの神』や三池崇史監督が不死身の男と猟奇殺人鬼の激突を描く『コネクト』。とはいえ、起業目的に南米の国を訪れた男が麻薬戦争に巻き込まれていく『ナルコの神』は過激なアクションを含め、実話を基にしているそうだが…。冒頭に触れた『今、私たちの学校は…』しかり、超絶ハード&グロテスクな展開が堪能できる作品も人気を博した。 

 
 

 

『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』:出演/パク・ウンピン、カン・テオ、カン・ギヨン、ハ・ユンギョン

そして、これに触れなければ1年を終えられないのが、『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』。自閉スペクトラム症を抱えた新米弁護士が活躍する本作は、本年度最も愛すべき作品とも言える。魅力的なキャラクター、心に残る台詞の数々、法廷劇の爽快感、身悶え必至のロマンス、深みのあるメッセージなど、どこを取っても必見。何か1本を年末年始に観るとしたら、こちらを全力でおすすめする。 

 
 

 

 
文=渡邉ひかる text:Hikaru Watanabe
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photo by AFLO
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