【実話】戦場の最前線にいるかのような臨場感!『モスル〜あるSWAT部隊の戦い〜』
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ここ数年、リアルな戦争アクション映画といえば、イラクやアフガニスタンなどが背景となることが多い。現実のニュースとも重なって切迫感を高めるためだが、量産されると飽きられてしまうのも事実。しかし本作のように、アクション大作の名手が関われば、新たな次元も見えてくる!
紛争が長引き、荒廃した状態が続いている、イラク第2の都市モスル。ISIS(イスラム過激派組織)が住民たちに脅威を与えるなか、ISISと敵対するSWAT部隊、現地の警官たちが、絶望的な闘いを強いられていた。そんな実話をベースに、21歳の新人警察官がSWAT部隊に引き入れられ、壮絶を極める戦闘を描いていく。
冒頭からいきなり、銃撃戦が展開。モスルの街のカオスが生々しく伝わってくる。誰が味方か、誰が敵か。そもそも正義はどこにあるのか。観ているこちらも混乱するほどだが、この混乱が、新人警察官カーワの気持ちと一体感をもたらすのだ。
本作のプロデューサーを務めたのは、ジョー&アンソニーのルッソ兄弟。アクション映画ファンにはおなじみの名前。『アベンジャーズ/エンドゲーム』などマーベルの中心作品を監督したコンビが、「絶対にこの事実を世界に知らしめたい」と映画化権を取得し、初監督となるマシュー・マイケル・カーナハンやキャストたちをサポートした。
その結果、完成したのが、SWAT部隊の“目”となって再現していく驚異の映像。部隊とともにカメラが自在に動き回り、われわれ観客は、その場、つまり戦闘の最前線に居合わせたような錯覚をおぼえる。突発的な爆撃や銃撃、そして戦闘員たちの衝撃の決断を間近で体感した果てに、待ち受けるのはエモーショナルな結末。スター俳優が出演していないので、誰が犠牲になるかわからないスリルも、本作の持ち味だ。
『モスル あるSWAT部隊の戦い』 11月19日公開
製作/ジョー・ルッソ、アンソニー・ルッソ 監督/マシュー・マイケル・カーナハン 出演/ヘール・ダッバーシ、アダム・ベッサ、イスハーク・エリヤス、クタイバ・アブデル=ハック
2019年/アメリカ/上映時間102分
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