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CULTURE カルチャー

2021.07.16


ポップでクールな復讐劇は結末にも仕掛けあり!『プロミシング・ヤング・ウーマン』

映画には“問題作”にして“傑作”というものが、たまにある。今年のアカデミー賞で作品賞など5部門にノミネートされ、脚本賞を受賞した『プロミシング・ヤング・ウーマン』は、まさにそんな一本! 主人公の行動があまりにもセンセーショナルなのに、映画のムードはポップで、映像や音楽もカッコいい。とぼけた味わいもあったりして、観始めたら止まらない感覚なのだ。

 

 
『プロミシング・ヤング・ウーマン』
胸アツなポイントは?“壮絶な物語とカラフルな映像美のマッチングが斬新!”



夜な夜なバーで泥酔し、声をかけてきた男と、その後の行動を共にするキャシー。しかし酔っていたのは嘘で、彼女は相手の男に“制裁”を与える。過激な日常を繰り返すキャシーが、医学生時代のクラスメートと再会し、彼との恋愛がはじまりかけるのだが、それはキャシーの壮大な復讐劇のはじまりを意味するのだった……。

かつては医師を目指していたが、現在はカフェで働くキャシー。客に対する態度は無愛想で、同居する両親との会話はまったく噛み合わない。つかみどころのない彼女だが、ひとたび復讐計画に着手すれば、揺るぎのない自信で完璧に計画を実行する。演じるキャリー・マリガンの表情も、冷静そのものなのが逆にコワい!

看護師のコスプレや、カラフルな髪型、働くカフェや自室のインテリアなど、派手な色づかいのビジュアルが、壮絶なストーリーと絶妙なコントラスト。そして超シリアスな場面に、軽やかなメロディの曲を重なるなど、全編にわたって演出のマジックに魅了される。

セクハラやジェンダーの問題という社会的トピックを、ここまでドキドキさせながらアピールするという意味で、映画の新たな可能性を実感できるはず。キャシーの復讐計画は、はたしてどんな結末を迎えるのか? 映画を観慣れた人は、さまざまな予想をするだろうが、ここまで意外で、心のざわめきが止まらないラストシーンも珍しい。観た後、誰かと話したくなるのは確実な一本だ。

『プロミシング・ヤング・ウーマン』
製作・監督・脚本/エメラルド・フェネル 出演/キャリー・マリガン、ボー・バーナム、アリソン・ブリー 配給/パルコ
2020年/アメリカ/上映時間113分
7月16日より全国ロードショー
 

 

 
文/斉藤博昭 text:Hiroaki Saito
(c)2020 PROMISING WOMAN, LLC All Rights Reserved.
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