一生に一度は泊まりたい。『カーライル ニューヨークが恋したホテル』
最高級ホテルが軒を連ねるニューヨーク。何度も訪れたことがある人でも、意外とその名を知らないホテルがある。それが、5ツ星ホテル〈カーライル〉だ。外観は特にゴージャスというわけではないが、宿泊客は超大物ばかり。チャールズ皇太子夫妻、マイケル・ジャクソン、ジョージ・クルーニー、ロジャー・フェデラー、そして歴代のアメリカ大統領など。スイートルームは、なんと1泊2万ドル! 「ホテルの内部はどうなっているのか?」「なぜこんなにもセレブに愛されるのか?」。これは、様々な角度からホテルの魅力に迫った貴重なドキュメンタリー作品だ。
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『カーライル ニューヨークが恋したホテル』
ムネアツなポイントは?
“セレブも絶賛するホテルの魅力にぐっとくる!”
クルーニーら常連セレブが語るのは、“自宅のようにくつろげる”というホテルの魅力。1930年創業なので、当然ながらエレベーターなどは古くなっている。しかし、そこがヴィンテージな味わいとなり、かえって落ち着いた雰囲気を味わえるのだ。さらに働いているホテルのスタッフたちも、高級ホテル然としておらず、あくまでも自然体。映画の中で「洒落ているのに、力が抜けている」と語られているおもてなしぶりは、キメ細やかで完璧。なかでも、吃音症ながらレストラン予約などのコンシェルジュ業務を続ける名物スタッフには胸を打たれる。スピードや効率以上に大切な何かがあることに、気づかせてくれるだろう。
ジャック・ニコルソンの素顔や、マリリン・モンローのための秘密の通路など、知られざるネタが次々と登場。これを観ると、このホテルが“伝説の場所”と言われる理由がよくわかる。セレブ以外に登場する常連客が、庶民的な人たちであることにも親近感が湧いてくるので、もちろん料金は高いけれど、一生に一回くらいは宿泊したいと真剣に考えてしまうはず!
『カーライルニューヨークが恋したホテル』
監督・脚本/マシュー・ミーレー 出演/ジョージ・クルーニー、ソフィア・コッポラ、トミー・リー・ジョーンズ 配給/アンプラグド
2018年/アメリカ/上映時間92分
8月9日(金)より、Bunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー
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