ジョージ・クルーニー主演『チケット・トゥ・パラダイス』
ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツが、『オーシャンズ』シリーズ以来の夫婦役……ならぬ“元”夫婦役でカムバック! オスカー俳優による、ハートフルで大人のビターな笑い満載の王道リゾートコメディ。ユーモアたっぷりのやり取りに思わず笑ってしまう。
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- 見逃せない人気スターの最新作! vol.1
ハッピーなハートフルコメディ!
夫婦生活をたったの5年で終えながらも、1人娘リリーのためだけに20年間家族の関係を続けてきたデヴィッドとジョージア。ロースクールに通っていた娘も無事に卒業が決まり、最後の家族行事として卒業式に参加。卒業旅行に旅立つ娘を空港から送り出し、もう2度と会わないはずだった。それなのに、その最愛の娘が突然結婚するとなったから大変。旅行先のバリ島で出会ったばかりの青年と恋に落ちたというのだ。それを聞いて黙っていられるはずもなく、2人はすぐさまバリ島へと出発するが、顔を合わせた瞬間から痴話げんかをはじめる険悪ぶり。しかし、恋という一時の気の迷いから自分たちと同じ過ちを犯してほしくないと願う2人は、協力して様々な強硬手段に出ることに。そんな2人が最後に見つけた人生で本当に大事なこととは?
『チケット・トゥ・パラダイス』
監督 : オル・パーカー
出演 : ジョージ・クルーニー、ジュリア・ロバーツ、ケイトリン・デヴァー
11月3日(木)より全国公開 配給 : 東宝東和
©2022 Universal Studios. All Rights Reserved.
自分たちのような失敗をしてほしくないという共通の親心から、険悪な関係ながらも一時的な協定を結び、あの手この手で娘の結婚を阻止しようと大奮闘。
【plan 01】仲のいい夫婦のフリをする!
真っ向から反対すると娘が意固地になるからと、“夫婦仲よく結婚賛成のフリ”をすることに。しかし、新郎家族との顔合わせパーティでも結婚承認の意向を伝えてしまい、結婚話はとんとん拍子で進むことに。
【plan 02】結婚指輪をこっそり隠す!
まわりはすっかりお祝いムードで引くに引けない状況の中、どうにかして結婚を阻止したい2人。婚前に行う結婚指輪の交換儀式が完了しないと結婚できないと知り、こっそり指輪を盗み出すことを思いつくが……。
【plan 03】不吉な観光スポットへ!
なにをしても別れる気配のない若者たちを見て焦るデヴィッドは、恋人同士で行くと別れるという噂のある観光スポットを発見。その噂を知っているグデはほかの場所を提案するが、デヴィッドは聞く耳を持たず強行。
劇中で見せる息ぴったりのチームワークはプライベートでも長年の友人である2人だからこそ。しかし、仲のよさによる苦労もあったようでキスシーンでは笑いをこらえられず、なんと80テイクも撮影したとか。そんな2人が生み出す丁々発止のやりとりは最高。
南国リゾート気分を満喫!
キラキラ輝く海に浮かぶ船が映し出され、裸足でビーチへ降りる。島への到着シーンからすでに南国らしい開放感がたっぷり。若いカップルが散策する白い砂浜や家族揃って高台から眺める絶景の夕陽など、とにかく景色が美しく、見ているだけで癒されること間違いなし。主演2人のスタイリッシュなリゾートファッションもトロピカルな気分を盛り上げてくれる。少し肌寒くなってきた今だからこそ、南国リゾート気分を楽しもう!
ハリウッドで今なにしてる!?
ここ数年、表舞台からは影を潜めていたジョージ・クルーニー。2017年に自身のテキーラ会社を売却したことで莫大な資産を手にしたため、いよいよ仕事をしなくてもよくなったのでは……なんて噂も飛び交ったが、再びスポットライトを浴びたのが今秋公開の『チケット・トゥ・パラダイス』。
劇中では、娘の将来を危惧して奮闘する父を演じるが、プライベートでも5歳の双子の教育に熱心な様子。子供の写真はいっさい公開せず、話題に挙げること自体珍しいのだけれど、「2人とも自分より結構賢いと思うから、将来なにか特別なことをすると思うんだ。彼らはすでに3カ国語も話すし。僕はまだ英語を頑張っているところだけどね」と米『エンターテイメントトゥナイト』誌のインタビューでジョークを飛ばした。
ファッションにおいては、〈オメガ〉の顔として話題となった。新作クロノグラフ“スピードマスター”のキャンペーンに起用され、すでに広告を目にする機会も多い。なお、このキャンペーンの撮影はコモ湖の彼の別荘の近くで行われたという。
さらにこの夏、LAの中心部に映画製作を専門とする公立高校を設立したことも話題となっている。どんな経済状況にあっても専門知識を学べる機会を与え、若い才能を育成するだけでなく、卒業後の進路も幅広い選択肢のもと筋立てるという。俳優として第一線を歩くだけでなく、次世代のハリウッド全体についても見据えて活動する。そんな彼だからこそ、これから次々と現れるであろうスターたちにとっても父のような存在になることだろう。
クルーニーが監督を務める『The Boys In The Boat(原題)』撮影中のひとコマ。近年は俳優業よりも裏方業に精を出し業界を盛り上げているクルーニーだが、ブラッド・ピットとの共演作も控えており、まだまだ表舞台での活躍も期待したい
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◆【ジョージ・クルーニー 】最新作『チケット・トゥ・パラダイス』を語る。
雑誌『Safari』12月号 P268~269掲載
text : Yuka Marmo Okamura photo by AFLO