DAVID BECKHAM[デヴィッド・ベッカム]
黒は精悍なイメージだから、夏でも着ない手はない。ベッカムのように、ボトムは真っ黒、トップは褪せ黒、または濃グレーを選んでさりげなグラデにすれば、ワントーンにありがちな平坦さもなく、立体感出しに成功!
Orlando Bloom[オーランド・ブルーム]
黒のTシャツに、黒の“腿ゆる”テイパードパンツを合わせたコーデ。全身黒のコーデというと、都会的ではあるが、ハードな印象にもなりがち。だけど、ご覧のとおり、オーリーにはリラックス感が漂っている。やはりそれは、このパンツのシルエットのおかげ。全身黒でも、“腿ゆる”にすることで、ぐっとラフな印象に。とはいえ、足元にワークブーツを合わせることで、ただ“ゆるい”だけではない男らしくて精悍な印象を醸しているのはさすがオーリー。さらに、裾からチラり見える赤ソックスにも注目。こうしたワントーンコーデだとのっぺりしがちだけど、赤ソックスがアクセントとなって、メリハリ効果と洒落感出しにも成功。
BRAD PITT[ブラッド・ピット]
褪せ黒のロンTに、黒パンツを合わせたシンプルコーデ。全身黒のコーデというと、精悍ではあるが、気取った印象にもなりがち。でも、ブラピを見てもらえばおわかりだが、そんな印象は全くない。実はそれって、ロンT使いのおかげ。ぐっとカジュアルにすることで、リラックスした雰囲気に見せている。しかも、彼のように褪せた色をチョイスして腕捲りすれば、こなれ感も上々。さらに工夫を凝らしているのがブラピのすごいところ。それが、小物使い。腕元にクラフト感のあるビーズブレスレットなどを何重にもつけることで、ワントーンコーデが陥りがちなのっぺり感回避。まさにこのアクセが一役買っているというわけ。こうしたカジュアルなアクセもラフなロンTだからこそ浮くことなく馴染んでくれるんだけど、それも計算済み⁉
Justin Timberlake[ジャスティン・ティンバーレイク]
Tシャツは普通のクルーネックで、特にヌケ感もなし。でもパンツとハンチングをグレーで統一することで、絶妙な軽さを出している。そしてなにより、黒スニでターコイズブルーを差しているのがうまい。オーセンティックなコーデにも、差し色を1点投入するだけで、グッとお洒落度が上がっているのがわかるでしょ?
Hugh Jackman [ヒュー・ジャックマン]
大人の男にはスタイリッシュで精悍なイメージは欠かせない。だから、夏にも黒ワントーンは人気。とはいえ、黒が重苦しく見えては本末転倒。で、それを上手に回避しているのがヒューだ。ポイントは2点。まず袖が若干短めのTシャツ、次にパンツはテロっとしたナイロン系素材を選ぶこと。要は、肌露出や素材を調節することで彼は重さを感じさせない黒ワントーンを作っているようだ。これはすぐマネできそう!?
Chris Pine[クリス・パイン]
Tシャツコーデのようなラフなスタイルの場合、「小僧っぽい」とか「だらしない」という風に見えてしまうこともある。その点クリスの着こなしは、カラダにフィットするサイジングで、シルエットもスラッときれい。加えて、足元はスニーカーではなく、大人の間で話題のローファーやスリッポンをチョイス。足元にほどよくトレンドを取り入れつつも、決して小僧に見えない着こなしを披露しているあたりは、「あえて、こうしている」感がある。
Bradley Cooper[ブラッドリー・クーパー]
娘のリアを抱えてお出かけするブラッドリー。リラックスしたシーンではあるが、見るからに機能的な黒のロンTでぐっと都会的な印象に。王道のアメカジ着こなしだけではなく、アイテム選びによっては、こうしたスポーティな着こなしにも活躍するのがロンTのよさといえる。ロンTを捲り上げるだけでなく、パンツも同じく捲り上げることでバランスがよく見えるところにも注目。軽快さが際立ちながらも、袖がピタッとなることで男らしさも強調。
Timothee Chalamet[ティモシー・シャラメ]
黒Tに〈アディダス〉のライン入りパンツを腰穿きし、今どき感たっぷりなスポーティスタイル。黒のゆったりしたTシャツは〈バーバリー〉のもの。彼はラグジュアリーブランドのアイテムをミックスさせることで、普通のスポーティスタイルにしないのが常套手段。さらに、足元は白のボリューミーなスニーカーをチョイス。スウェットパンツの裾を白ソックスに入れこむことで、ダークトーンの着こなしの中にしっかりとヌケ感を作っているのもうまい!
Chace Crawford[チェイス・クロフォード]
ナイロンハーフパンツに合わせたのは、スウェットシャツとTシャツ。どちらもベーシックなアイテムだけど、さすがに上下黒で揃えると都会的なかっこよさが際立ってくる。しかもチェイスはキャップや時計まで黒で統一。全体のまとまりにまで気を配っているのがよくわかる。ドローコードの白でアクセントをつけているのも、黒ワントーンに見どころを作るこなれテク!