コンサバ加減がちょうどいい! 〈メルセデス・ベンツ〉E 300 クーペスポーツ
ここのところ、ファッションもずいぶんとカジュアル化。だからこそ敢えて今、コンサバなものが新鮮に見えたりしませんか? だけど『Safari Online』世代がガチのコンサバを選ぶと、なにかとバランスがよろしくないことも。この“コンサバ”と“ヌケ感”のバランスって、案外いい塩梅が難しい。だけど、そこにエレガンスを足したこのモデルなら、かえってすごく新鮮かも。〈メルセデス・ベンツ〉E 300クーペスポーツだ。
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2017年の登場以来、大きな改良を受けて発表されたのが昨年10月。Eクラスはいうまでもなく、同社の中核を担う大切なモデル。だからこそ、マイナーチェンジとはいえかなり気合の入ったテコ入れが、今回ご紹介するクーペだけではなくセダン/ステーションワゴン/カブリオレにも施された。
エクステリアではライトまわりの印象がややソフトに。デザインだけではなく機能も向上し、全車にウルトラハイビーム付きマルチビームLEDを採用。さらに、リヤコンビネーションランプもより薄型に、幅広のものが使用されている。フロントも最新世代のダイヤモンドグリルをあしらい、エレガンスの中にも力強さを表現した。ココがまず、若々しさを醸し出す大きなポイントになっている。
インテリアも〈メルセデス・ベンツ〉らしい、先進をふんだんに感じさせるコックピットに。まず、メインディスプレイは“コマンドシステム”からMBUXになり、12.3インチのタッチパネル式に対応している。
さらに、このEクラスの刷新から“AR(仮想現実)ナビゲーション”も採用された。目的地を設定して行き先案内をする際、フロントガラス上部のカメラで映し出された映像に矢印を表示させるなど、かなり“未来っぽい”ギミックも体験できるのだ。
E 300に関しては、ステアリングホイール形状も変更に。3ツインスポークデザインは、ステアリングに配置されたボタン類が上下2本のフィンに分配され、スッキリと、かつ直感的に操作しやすくなっている。
さて、肝心の走りだが、このE 300シリーズに搭載されるのは2ℓのガソリン直4ターボ。このマイチェンでE 200が登場し、なんと1.5ℓ+マイルドハイブリッドシステムが搭載されたこともあって、Eクラスにすらダウンサイジングの波が強烈に押し寄せてきていることを実感。だが、そのへんはさすが〈メルセデス・ベンツ〉。乗ればどれも「やっぱり〈メルセデス・ベンツ〉だな!」と唸るほどの高級感をちゃ~んと備えているから素晴らしい。
特にE 300の2ℓ直4エンジンはすでに、285ps、370Nmを発揮するレベルに進化しているとあって、相当にトルキーかつなめらか。もの足りなさは感じないほどだ。
さらにクーペにはエアボディサスペンションという、電子制御のサスペンションが用意されるから、接地感&ロールも穏やか。まさに“高級車”らしいエレガンスと俊敏さを高い次元で味わえる仕上がりとなっている。
もちろん、最新世代のアシスタンスも〈メルセデス・ベンツ〉ならではの高いクオリティ。乗っているだけで“タダ者ではない感”を醸し出せるEクラスクーペ。若い今だからこそ乗ってみる価値があるかも。
★DATA 〈メルセデス・ベンツ〉E 300 クーペスポーツ
●全長×全幅×全高:4845×1860×1430mm
●車両重量:1770kg
●ホイールベース:2875mm
●エンジン:2.0ℓ直列4気筒DOHCターボチャージャー付き
●最高出力:190kW(258PS)/5800~6100rpm
●最大トルク:370Nm(37.7kgm)/1800~4000rpm
●トランスミッション:9速AT
●駆動方式:後輪駆動
●税込み価格:919万円
●メルセデスコール
TEL:0120-190-610