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2021.12.23


LEONARDO DICAPRIO [レオナルド・ディカプリオ]

PROFILE

1974年、米・カリフォルニア州生まれ。『ボーイズ・ライフ』でロバート・デ・ニーロの義理の息子役を演じ、注目を集める。その後、『ギルバート・グレイプ』『タイタニック』などに出演し若手トップスターに。
『アビエイター』『ブラッド・ダイヤモンド』『ウルフ・オブ・ウォールストリート』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』でアカデミー賞主演男優賞候補。『レヴェナント:蘇えりし者』で同賞を受賞。ほかの出演作に『ジャンゴ 繋がれざる者』『華麗なるギャツビー』などがある。

ちょうど今月の11日に、47歳の誕生日を迎えたばかり。レオナルド・ディカ プリオがハリウッドの第一線を走りはじめてから、30年近くがたとうとしている。“30年近く”とカウントしたのは、やはり彼のキ ャリアを語るうえで欠かせないのが1993年の 『ギルバート・グレイプ』だからだ。名匠ラッセ・ハ ルストレムが監督を務めたヒューマンストーリ ーで、ディカプリオが演じたのは主人公の青年ギルバート・グレイプの弟。知的障がいのある少年 アニー役での演技を絶賛され、まだ駆け出し期にいた彼はアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。

顔立ちはアイドルにも引けを取らないほど甘く美しく、背丈は成長期の恩恵を受けて日に日に伸び、演技力も抜群。ハリウッドの次世代ス ターとして世界中から注目を集めるのに時間はかからず、この作品ではいち早く来日プロモーションも果たしている。その勢いのまま、ドラッグの闇に蝕まれる男子高校生を演じた『バスケット ボール・ダイアリーズ』、天才詩人アルチュール・ ランボーを破滅的に演じた『太陽と月に背いて』、 シェイクスピア劇のあまりに有名な主人公ロミ オをアロハシャツ姿で演じた『ロミオ+ジュリエ ット』などにも出演。アイドル的人気のある若手俳優にしては作品選びがいささかダークだが、演技力を発揮するには十分な作品へと導かれてい った。  

そして迎えた1997年。『タイタニック』の年で ある。20世紀初頭の海難事故を題材にしたスペ クタクル大作で、ディカプリオは主人公の青年ジャック・ドーソン役に。豪華客船に運よく乗りこ んでアメリカを目指したジャックの身分違いの恋、船の沈没危機、そして訪れる悲劇は大勢の観客の涙を誘い、彼はトップスターとなった。

作品自体の評価も高く、アカデミー賞では作品賞など計11部門を受賞。あまりにも大きな成功を手にしたにもかかわらずディカプリオは主演男優賞 の候補にすら挙がらなかったが、作品における彼の功績を認める声はいまだ大きい。このとき、23歳。レオナルド・ディカプリオの名前を知らない人間は、誰もいなくなった。  

巨匠マーティン・スコセッシとの記念すべき初タッグ作となった『ギャング・オブ・ニューヨー ク』、スティーヴン・スピルバーグと組んで実在の天才詐欺師を演じた『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』、香港映画の名作『インファナル・アフェア』をリメイクした『ディパーテッド』、内戦下のアフリカ・シエラレオネを舞台にした『ブラッド・ダイヤモンド』、ケイト・ウィンスレットと『タイタニック』以来の再共演を果たした『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』、今をときめくクリストファー・ノーランが監督を務めた『インセプション』、ウォール街の狂乱を過激に描いた『ウルフ・オブ・ウォールストリート』などなど……。

『タイタニック』後の出演作を並べてみるだけでもお腹がいっぱいになりそうなほど、そのフィルモグラフィは充実している。本人は「いい作品、いい役柄を求めているだけ」とシンプルな信念をたびたび口にしてきたが、求めたものを手に入れられる立場にいるのもまた事実。2016年には、『レヴェナント:蘇えりし者』で念願のアカデミー賞主演男優賞も手に入れた。その受賞スピーチではキャリアの初期に出会った人々にも謝意を示し、「誰が欠けたとしても、今回の受賞は可能ではなかったでしょう。今夜のことを当たり前のことだとは思いません」と述べている。

集客力のあるスター俳優が決して多くはない昨今だが、レオナルド・ディカプリオの出演している作品には興味を引かれるし、それを見るために時間を割きたくなる。彼がハリウッドを駆け出した頃も、駆け抜けてきた今も、それは変わらない。そんな中、またしても興味をそそられる1作が。

主演映画『ドント・ルック・アップ』がネットフリックスで12月に配信。『マネー・ショート 華麗なる大逆転』や『バイス』を手掛けたアダム・マッケイ監督お得意のブラックコメディで、ディカプリオが演じるのは落ちこぼれ気味の天文学者ランドール・ミンディ。地球に衝突するかもしれない巨大彗星を発見したミンディ博士が世界中に危機を知らせるべく奔走することになるも、事態は思わぬ方向へ進んでいくという。

博士とともに奔走する大学院生役のジェニファー・ローレンスをはじめ、メリル・ストリープ、ケイト・ブランシェット、ティモシー・シャラメら共演陣も豪華。ストリープやブランシェットは博士を翻弄する個性派キャラとして登場するそうで、ディカプリオと名女優たちのユーモラスなやり取りにも期待が高まる。おそらくディカプリオ自身も、撮影を大いに楽しんだことだろう。充実のフィルモグラフィは、まだまだ更新されていきそうだ。

2022年にはM・スコセッシ監督と組んだ『Killers of the Flower Moon(原題)』が公開予定。

『ドント・ルック・アップ
天文学専攻のランドール・ミンディ博士(ディカプリオ)が、教え子の大学院生ケイトとともに巨大彗星を発見。その彗星は地球衝突の恐れを秘めていた。迫り来る危機を知らせようとするミンディ博士とケイトは仲間の協力も得て奔走。大統領に対面する機会を得たり、陽気な司会者のテレビ番組に出演することになったりもするのだが……。監督は『バイス』のアダム・マッケイ。

●12月24日より、ネットフリックスにて独占配信開始

Netflix映画『ドント・ルック・アップ』12月24日(金)より独占配信開始


This will affect the entire planet
これは地球全体に関わることだ。

『ドント・ルック・アップ』より 

 

 
Information

『Urban Safari』Vol.25 P8-P9掲載

写真= Jay L. Clendenin / Los Angeles Times via Contour RA by Getty Images 文=渡邉ひかる
photo : Jay L. Clendenin / Los Angeles Times via Contour RA by Getty Images text : Hikaru Watanabe
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