ミシュランガイド東京版の“5レッド パビリオン”の獲得や、アメリカの旅行雑誌『トラベル・アンド・レジャー』での“東京のベスト10ホテル”選出など、開業以来、マーケットリーダーとして好評価を得ている〈グランド ハイアット 東京〉。総支配人に就任したロス・クーパー氏は、20年以上ホテルに勤務しているが、パンデミック下では、運営の転換を余儀なくさせられたこともあったと語る。
「まず優先したのは、お客様はもちろんスタッフの安心と安全。この衛生対策には多くの労力を費やす必要がありました。一連の対策が高い水準に達したあと、ビジネスそのものへと目を向けています」〈グランド ハイアット 東京〉は、人と人とを繋ぎ、文化を発信し続ける六本木ヒルズの一画をなす“ライフスタイル ディスティネーションホテル”を掲げている。
「宿泊だけではなく、生活に求めるあらゆる体験ができ、〈グランド ハイアット東京〉がゲストの旅の目的そのものという意味です。この地にあるからこそ提供できる総合的な体験に由来しています」
ホテル内の豊富な飲食施設や宴会施設に留まらず、六本木ヒルズ内の文化やアート、食体験といったコンテンツを包括的に生かしたイベントやプロモーションの提供が重要だと考えている。
「 11月からは、六本木ヒルズ内のセレクトショップ〈エストネーション〉で、同店のスタイリストがお客様に専属でついて選りすぐりのアイテムをご紹介したり、貸し切りの森美術館のアートを楽しんでいただける特別な宿泊プランを展開します」
パンデミックが落ち着いたら検討を考えていると語る、このホテルらしい体験型イベントにも大いに期待したい。
〈グランド ハイアット 東京〉
387の客室や10のレストラン&バー、計2800㎡もの広さを有する16の宴会場、宿泊ゲストと会員のみに開かれた特別なNagomi スパ アンド フィットネスを備える。2003年の開業以来、ランドマークとして世界各国からセレブリティやVIPも迎え、パーソナライズされた高レベルのサービスや体験を提供。
『Urban Safari』Vol.24 P7掲載