[ジャンマルク・ポントルエ]
パネライCEO
イタリア時計の名門〈パネライ〉がこの夏、“PAMCAST(パムキャスト)”という新プロジェクトを立ち上げた。それは“It’sall about what you don’t see”をコンセプトに、WEB上でバーチャルな旅へと誘う物語を随時アップするもの。今なぜこのプロジェクトをはじめたのか? 〈パネライ〉CEOに聞くと、顧客に対する真摯な姿勢が浮かび上がってきた。
「移動が困難な今、世界中のお客様とさらなる関係性を構築できるプラットフォームが必要だと思い“パムキャスト”を開始しました。ブランドDNAのひとつは、〈パネライ〉の腕時計をつける人とともにどこへでも旅をすることです。このコンテンツは、ファンにとって毎回楽しみなものになると確信しています」
“イタリアンカラー”と題した第1回は、イタリアのダイビングスポットを巡る旅へ。また、“スポティファイ”と連携した音楽の旅など、コンテンツも意欲的だ。
「実際のブティックでの体験と、WEB上の体験。その他複数のタッチポイントを持つことでお客様との接点を増やしていきたい」と語るジャンマルクCEO。体験といえば、イタリア海軍特殊部隊の訓練に参加できるなど、特別な体験付きの限定モデルを昨年発売し、業界を驚かせた。
「これらの企画は、常に時計業界のパイオニアでありたいという思いがあるからです。新素材の開発、70年保証、そして体験付きの時計の販売など、常に新しいことに挑戦して、お客様をあっと驚かせるのが〈パネライ〉なのです」
実は旅の体験については、日本国内でも企画中とのこと。旅行もままならないご時世だが、「これは是非体験したい」と思わせる提案を楽しみに待ちたい。
『Urban Safari』Vol.17 P7掲載