【第4回】ウォッチジャーナリストが選んだ1本は運命の出合いとなるか?
“自分らしさ”で探す価値ある新作時計。
自分にぴったりな時計を見つけ出すのは案外難しいもの。もし見つかれば、それこそ“運命の出合い”と言っていいだろう。そこで今回は、違いのわかるビジネスマンのために、ウォッチジャーナリストが価値ある新作時計をセレクト。果たして、あなたにぴったりな運命の時計はあるだろうか?
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贅沢クロノグラフで
見た目以上の価値を知る。
ストップウォッチ機能が付いたクロノグラフは人気のアイテム。文字盤の中にある小さなダイヤルは積算計。秒・分・時のうち2つを示すものは2カウンター、3つなら3カウンタータイプということになる。そしてそのカウンター位置や数で見た目の印象が違うのがクロノグラフの面白いところ。もちろん精度が求められるこの時計、しっかりとしたブランドの新作を選びたい。
ビッグ・バン インテグラル チタニウム
搭載ムーブメントはもちろんフライバック機構を備えた自社製クロノグラフムーブメント“ウニコ”。ケース径42㎜、ケース厚13.45㎜、自動巻き、パワーリザーブ約72時間、チタンケース&ブレス、10気圧防水。222万円(ウブロ/ LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン ウブロ)
統合型ブレスレットモデル。
2005年の発売以来、ラグジュアリーなスポーツ・クロノグラフの世界で不動の地位を築いた“ビッグ・バン”。ただ、これまで15年間、唯一ビジネススーツと完璧にコーディネートできるメタルブレスレットモデルがなかった。そんな中、満を持して発表されたのがこの新作。初の統合型ブレスレットモデルが登場した。ラバーストラップとは違う極上のつけ心地とバーインデックスによる落ち着いた顔は、大人のデイリーウォッチとして申し分のない仕上がり。
[ジャガー・ルクルト]
マスター・コントロール・クロノグラフ・カレンダー
垂直クラッチなどのメカニズムに加え、パルスメーター(心拍計)目盛付きの端正なダイヤルも大きな魅力。ケース径40㎜、ケース厚12.05㎜、自動巻き、約65時間パワーリザーブ、SSケース、カーフストラップ、5気圧(50m)防水。156万円(ジャガー・ルクルト)
最新メカニズムが美しく時を刻む。
時計王国スイスの名門〈ジャガー・ルクルト〉。今年、1000時間テストをクリアし、絶大な信頼性で知られる丸型ケースの定番コレクション“マスター・コントロール”を完全リニューアル。このクロノグラフは、1950〜’60年代のクラシックなデザイン、ビジネスシーンに役立つフルカレンダー、さらに耐磁性に優れたシリコン脱進機採用の新型ムーブメントを搭載した、時計愛好家絶賛の逸品。今年の新作の中でも、特に話題の1本となっている。
[ゼニス]
エル・プリメロ A384 リバイバル
ケースはシースルーバック仕様を採用。最新の"エル・プリメロ 400"の姿を鑑賞する楽しみも用意された。ケース径37㎜、ケース厚12.6㎜、自動巻き、パワーリザーブ約50時間、SSケース&ブレス、5気圧防水。88万円(ゼニス/LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン ゼニス)
トノウ型モデルを忠実に再現。
世界初の自動巻き機械式クロノグラフムーブメントのひとつである"エル・プリメロ"。2019年に誕生50周年を迎えながら、今も〈ゼニス〉を代表する傑作として世界中の時計ファンを魅了する。今年1月にドバイで発表されたこの新作は、最先端モデル"デファイ"のデザインモチーフとされる1969〜71年製造のトノウ型ケースの"A384"を、ケースサイズ、文字盤、ゲイフレアー社製のラダー型ブレスレットまでも忠実に再現した。1970年代テイストが新鮮。
[ブライトリング]
クロノマット B01 42
搭載ムーブメントはもちろん、公認クロノメーターの高精度を誇る自社製の“キャリバーB01”。ケース径42㎜、ケース厚15.1㎜、自動巻き、パワーリザーブ約70時間、SSケース&ブレス、200m防水。89万円(ブライトリング/ブライトリング・ジャパン)
パイロットクロノグラフの名作。
初代“クロノマット”は現代パイロットクロノグラフの理想型として、イタリア空軍アクロバット飛行チームの協力のもと、1983年に開発。その翌年から発売され、イタリアを起点に機械式時計ブームを巻き起こした。この名作が原点回帰をテーマにリニューアル。初代の独特なデザインの“ルーローブレスレット”や、取り外しできる“ライダータブ”付きの回転ベゼルなど、初代のディテールを最新技術で進化させつつ、スペックアップで再現している。
[タグ・ホイヤー]
タグ・ホイヤー カレラ キャリバー16 クロノグラフ
ケースはシースルーバック仕様で、シリアルナンバーと“SPECIAL EDITION JAPAN”の刻印入り。ケース径41㎜、自動巻き、パワーリザーブ約42時間、SSケース&ブレス、100m防水。50万5000円(タグ・ホイヤー/LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー)
日本限定MOPダイヤルモデル。
現代機械式クロノグラフの基本機構のひとつ“スイングピニオン”を、1887年に開発した〈タグ・ホイヤー〉。そんな同社の定番クロノグラフのひとつが、“タグ・ホイヤー カレラ”だ。なかでもこちらは、スイス製でクロノメーターの高精度を誇る定番ムーブメント“キャリバー16”を搭載したモデル。文字盤には、光の当たる角度で虹色の輝きが絶妙に変わる天然素材ブラック・マザー・オブ・パール(ブラックMOP)を使用。日本だけの限定500本となっている。
●LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン ウブロ
TEL:03-5635-7055
●ジャガー・ルクルト
TEL:0120-79-1833
●LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン ゼニス
TEL:03-5677-2091
●ブライトリング・ジャパン
TEL:03-3436-0011
●LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー
TEL:03-5635-7054
『Urban Safari』Vol.16 P15掲載
text=Yasuhito Shibuya