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2022.09.24


大幅にアップデイトした、新型〈アウディ〉A8の見どころとは?

約3年半ぶりに大幅にアップデイトされた〈アウディ〉A8は、今年7月に発売されたばかり。卓越した快適性とスポーティなハンドリングが共存するこの1台は、すべてのドライバーのニーズを満たす幅広い運転体験をもたらしてくれる。では一体なにが進化したのか? さっそくそのポイントを追ってみよう。

Point 01
“ドライバーズカー”としての躍動!
貫禄を増したボディと余裕のパワーが感動を呼ぶ。

大幅にアップデイトした、新型〈アウディ〉A8の見どころとは?標準装備のマトリクスOLEDリヤライトは走行モードでその表情を変え、後続車が2m以内に近づくとすべてのOLEDセグメントが点灯。車間距離を警告する機能を備えている

「運転なさいますか? それとも後ろに乗車されますか?」。〈アウディ〉A8クラスのフラッグシップセダンに試乗するとき、ディーラースタッフからこう聞かれることがある。これまでミドルクラスのセダンやSUVに乗っていた人なら、「え? 後ろ?」と一瞬戸惑うかもしれない。だが、すぐに「なるほど」と思うはず。そう、〈アウディ〉A8はもともとドライバーズカーとショーファーカーの資質を併せ持つクルマ。新型でますますその魅力が磨き上げられたとなれば、もちろんすぐに「その両方で」と答えたほうがいい。

とはいえ、まず気になるのが新型のデザイン。キーを預かったら、さっそくエクステリアをチェックしたい。まず着目すべきは刷新されたフロントマスクだ。ブランドアイコンであるシングルフレームグリルは、底辺を広げることでより存在感が増した感じに。さらにグリル同様、縦型に変わったサイドエアインテークなどもクロームインサートをあしらうことで大幅にプレステージ性がアップ。「う~ん、貫禄が増したなぁ」と感じるのは間違いではない。サイドからリヤにかけてのフォルムも相変わらず美しい。セダンとはいえ、まるでスポーツカーのような流麗な佇まいは、走りのよさとエレガントさを体現したもの。3mあるホイールベースからはゆったりとした乗り心地が窺えるものの、彫刻的なフェンダーや20インチホイールのタイヤ、力強いリヤを見ると、美しく速い走りで魅せる〈アウディ〉に期待が高まるはず。そしてその期待は、最初の走り出しで感動に変わるのだから試乗は楽しい。

ちなみに新型A8には、3.0TFSIと4.0TFSIという2つのパワートレイン設定がある。前者は3ℓV型6気筒ツインスクロールターボ付きで、最高出力250kW(340PS)、最大トルク500Nm。後者は4ℓV型8気筒に2基のツインスクロールターボ付きの新エンジンで、最高出力338kW(460PS)、最大トルク660Nmと、どちらも余裕のパワー。そして、いずれも8速ティプトロニックと48Vマイルドハイブリッドとの組み合わせにより、高効率で力強い走りを楽しめるのがポイント。モーターのアシストのおかげで、特に走り出しは感動のトルク感。全長5m超えとはいえ力強くかつ滑るように走り、軽快さすら感じるだろう。

もちろんそんな走りを陰で支えているのは、FRのようなハンドリングとバツグンの安定性を誇る、センターディファレンシャル搭載の“クワトロ”(フルタイム四輪駆動システム)。さらに、快適な乗り心地とスポーティなハンドリングを両立する“アダプティブサスペンション”もいい仕事をしてくれる。一般道の試乗では、これらの先進技術の組み合わせが“力強くもいい乗り心地”として受け止められるだろうが、果たして旅行やゴルフ場への行き帰りで通る高速道路や山道ではどうか? 答えは推して知るべし。高速道路では雲の絨毯に乗っているかのように前進。また、コーナーでも快適さはそのままに、スムースにしてダイナミックな走りを披露してくれるだろう。このへんは、さすがにフラッグシップセダンのなせる業。しっかり試乗すればするほど、クルマ自体のレベルの高さにきっと驚くのではないだろうか。

大幅にアップデイトした、新型〈アウディ〉A8の見どころとは?ビデオプロジェクターと同じ原理で作動するデジタルマトリクスLEDヘッドライトを採用。ヘッドライトが光のカーペットとなり、走行中の車線を遠くまで明るく照らし出す

大幅にアップデイトした、新型〈アウディ〉A8の見どころとは?水平基調のシンプルで上品なデザインを採用したインテリア。幅広く開放的な印象をもたらしてくれる。表示類も機能的にレイアウトされ、モダンなテイストが漂う

大幅にアップデイトした、新型〈アウディ〉A8の見どころとは?多彩で快適なシートが用意された新型A8。シート地の正確な縫い目ピッチにもクラフトマンシップが見て取れる。シートは標準でバルコナレザーが採用され、オプションで他のタイプも用意される
※画像はすべてオプション装着車

Point 02
“ショーファーカー”としての至高!
贅を尽くした設えと先進機能で頂点を味わう。

大幅にアップデイトした、新型〈アウディ〉A8の見どころとは?普段から後席に乗る機会が多いエグゼクティブやプレジデントは、いかに後席の“出来のよさ”が大事かおわかりだろう。なぜなら、後席はただ単に快適に座れるスペースにとどまらないことを知っているから。

そもそもショーファーカーとは、運転手付きの乗車スタイルに適したクルマであって、後席の快適性やラグジュアリーな設えは当たり前。新型A8もその流儀に倣い、開放的で上質なラウンジをイメージしたものになっている。しかしながら、最近では後席に乗る人のニーズも多様化。快適な乗り心地はもちろんのこと、ライフスタイルやビジネススタイルに応じた細かな配慮や機能性を喜ぶ声も高まっているという。そんな中で新型A8は、標準装備はもとより、多彩なオプションを用意しユーザーのニーズに対応。それだけに後席で試乗すると、今度は新型A8の“今どきのショーファーカー”としての実力が見えてくる。

たとえばビジネスユースで乗車する場合はどうか? 移動中に会社の資料に目を通したり、部下に電話やメールで指示を出すときは、後席はオフィスの意味合いを持つことになる。そんなとき、手元の余裕あるスペースが作業効率を高め、幅広のセンターアームレストは書類などを置くテーブル代わりにもなる。リヤシート専用のフルHD解像度10.1インチディスプレイ(オプション)が用意されたのもニュースだ。こちらは乗員のデバイスのコンテンツを表示したり、数多くのオーディオおよびビデオストリーミングを受信したりすることが可能。つまり、ビジネスに関わるデジタル領域での利便性が格段にアップ。同時に、エンターテイメント的なお楽しみが広がったことも喜ばしい。

お楽しみといえば、要求の厳しいオーディオファンのために開発された〈バング&オルフセン〉アドバンストサウンドシステム(オプション)も体験したい。こちらはリヤシートを3Dサウンドで包んでくれるもの。映画なら3Dシアター、音楽なら後席がまさかのライブ会場に。そんな世界に没入できるのも、新型A8ならではの特権といったところだろう。また、大事なお客様を横に招いたときには、後席は応接室の役割を果たすことになる。その場合、クラフトマンシップによる上質なインテリアが、和やかなムードを演出してくれる。ちなみにオプションを含め、幅広いインテリア仕様を選べるのは新型A8の強みのひとつ。さらに、オプションのエアクオリティパッケージにおいては、なんとフレグランス機能とイオン化装置が含まれているというから驚くばかり。清浄でいい香りが漂う室内であれば、身も心もリラックス。大切なお客様に対しても、礼を失することもない。

ことほどさように、新型A8の後席には新世代のショーファーカーにふさわしいラグジュアリーな設えや機能が用意されているのだが、操作系に関してもカンタンで快適であることは言うまでもない。そして、それを叶えてくれるのが“リヤシートリモート”(コンフォートパッケージのセットオプション)。たとえば、読書灯としてマトリクスLEDインテリアライトを使うときは、座ったままでセンターアームレストに備えられたタッチセンサー付き5.7インチ高解像度(1920×1080画素)ディスプレイを操作するだけ。そのほか、シートヒーターやベンチレーション機能を含むエアコンの温度調整、マッサージ機能を含むシート調整、サンブラインド操作なども然り。これらは日頃使っているスマートフォンと同じ感覚でカンタンに操作できるので、あちらこちらに手を伸ばすことがないのは嬉しい限り。ゆったりと座ったままで、最高レベルの快適を享受できるというわけだ。

新型A8があれば、いつだって明日への英気を養うことができるというもの。日々の充実と飛躍を願うなら、一度新型〈アウディ〉A8に息づく“技術による先進”を体験してみるのも悪くない。

大幅にアップデイトした、新型〈アウディ〉A8の見どころとは?※画像はすべてオプション装着車

Audi A8 55 TFSI Quattro
●全長×全幅×全高:5190×1945×1470㎜ ●ホイールベース:3000㎜ ●エンジン:3ℓV型6気筒DOHCインタークーラー付きターボ ●最高出力:250kW(340PS)/5000 ~6400rpm ●最大トルク:500Nm(51.0kgm)/1370~4500rpm ●駆動方式:四輪駆動(クワトロ) ●車両本体価格:1190万円~

Audi A8 60 TFSI Quattro
●全長×全幅×全高:5190×1945×1470㎜ ●ホイールベース:3000㎜ ●エンジン:4ℓV型8気筒DOHCインタークーラー付きターボ ●最高出力:338kW(460PS)/5500rpm ●最大トルク:660Nm(67.3kgm)/1850~4500rpm ●駆動方式:四輪駆動(クワトロ) ●車両本体価格:1635万円~

Audi A8L 60 TFSI Quattro
●全長×全幅×全高:5320×1945×1485㎜ ●ホイールベース:3130㎜ ●エンジン:4ℓV型8気筒DOHCインタークーラー付きターボ ●最高出力:338kW(460PS)/5500rpm ●最大トルク:660Nm(67.3kgm)/1850~4500rpm ●駆動方式:四輪駆動(クワトロ) ●車両本体価格:1800万円~

Audi S8
●全長×全幅×全高:5190×1945×1475㎜ ●ホイールベース:3000㎜ ●エンジン:4ℓV型8気筒DOHCインタークーラー付きターボ ●最高出力:420kW(571PS)/6000rpm ●最大トルク:800Nm(81.6kgm)/2050~4500rpm ●駆動方式:四輪駆動(クワトロ) ●車両本体価格:2050万円~

 
Information

●アウディ コミュニケーションセンター
TEL:0120-598-106

『Urban Safari』Vol.29 P16、25掲載

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